福森クンの去就に想う

2015年12月08日

福森クンのレンタル期間延長の報に接し思ったことなどを少し書いてみようと思う(以前にも彼のことについては書いたけれど、我が家では彼のことは福森クンと呼んでいるのでその呼称を使います)。

フロンターレで彼と同期の新卒新人は5人いて、一番頼りなく思えたのが福森クンで一番印象に残ってないのが大島クン。その大島クンも今やフロンターレでもU-22でも欠かせない選手になっているのだから第一印象だけで判断できないのがスポーツの世界なんだと改めて思う。
大卒の二人はやはり大人という印象でそのうちの一人、田中雄大はあの水戸戦で躍動していて彼にやられたのではないかというくらいの印象がある。
そして、2010年アジア大会の決勝で優勝を決める得点をした實藤はその5人のなかでも抜きん出ていた印象だったし、現にすぐにレギュラーに近いポジションを獲得していた。

彼らが入団して5年が過ぎ、それぞれの道を歩み始めることに感慨もあったりする。
實藤は結局契約満了でフロンターレから去ることになって来年はどこでプレーするのだろう(同じリリースの中で山本真希の契約満了も発表されていたことについても思うところがあるけれど)。

フロンターレの場合、新卒で入った選手の多くは期限付き移籍で外に出て、そこから完全移籍になるケースが多く、てっきり福森クンもコンサドーレに完全移籍するものだと思っていた。
クラブ間、そして本人の間でのそれぞれの折り合いがこういう形になったのかなとも思う。ひょっとすると彼の中に生まれ育った神奈川県への愛着というのもあるのかもしれない。
その辺はうかがい知れないことなのでなんとも想像するしかないのだけれど。

それにしてもフロンターレで出場機会のなかなか無かった彼がコンサドーレでフルにレギュラーで躍動したのには正直、驚きでしかない。
多少なりともフロンターレのサッカーとコンサドーレのサッカーに共通するところがあるのかもしれないし、それに何よりパスの精度の高さに風間監督のサッカーで鍛えられたものが出ているのかなと思う。
フロンターレではサイドバックで、もともとCBタイプの選手じゃないし、バルバリッチ監督のもとでは守備が問題になるかなとは思ったけど、まあ、やはりというか危ない場面は多々あったけど、攻撃力がものをいったのかな。
それに、外見からは想像できないここぞというところの思いっきりの良さ。
ドームの福岡戦の得点なんか、彼だけが前に突き進んでいったのだから。

真価を問われるのは来シーズン。
今年はいいシーズンだったろうけど、フロンターレに戻っても競争のレベルは数段上だし、コンサドーレで活躍したといっても、フロンターレではまだレギュラークラスの選手たちに追いつけていないのも事実だと思う。なら、もっともっと上手くなってコンサドーレで活躍してほしい。で、来年1年で北海道という土地、札幌の街、コンサドーレというクラブに何にも代えがたい愛着をもって完全移籍してくれるのがベストなのかな。

さらなる向上とともにフロンターレに戻って活躍してくれるのも歓迎だけど。。。


この記事に対するコメント一覧

コメントする