ベルマーレの横断幕 あるいはサポーターは如何にしてクラブの強化を支え得るのか

2011年12月02日

11月26日、平塚に行きました。湘南に勝つことを祈りつつ。
 南武線ではフロンターレサポーターが多くいましたが、今日は等々力ではなく平塚へ。なんとなく不思議な気分です。
 

いつもはのんびりと観戦・応援することを旨としているのですが、バックスタンドの半分はコンサドーレ一色。とてもじゃないですがのんびり観戦する雰囲気ではなく、初めて90分立ちながらの観戦となりました。
 

試合については語るだけの技量がないので語りませんが、昇格争いに身をおける幸せを感じました。親会社をもたない中小の地方クラブにとっていかに昇格という目標が大切なのかということがわかった1年でした。
 


当日の湘南サポーターが掲げた横断幕に「監督だけの責任ではなくクラブの経営の改善も必要」という趣旨のことが書かれていましたが、確かにビッククラブと対抗するためには予算規模で見劣りするのも仕方がないかなと思います。
 昨年度のデータでこの日の札幌と湘南を比べてみれば興味深いものがあります。
 
湘南   事業収入1288百万円(うち広告収入430百万円、入場料収入360百万円)
       選手・チーム人件費646百万円
 札幌   事業収入1132百万円(うち広告収入440百万円、入場料収入305百万円)
       選手・チーム人件費500百万円
 
だいたい同じ規模のクラブというのがよくわかります。J1下位とJ2上位のクラブの規模は大体このくらいでしょうか。
 親会社を持つクラブですと広告料収入の桁が違ってきます。
 広告料収入の上位3クラブについて同様の数字を挙げてみます。
 
大宮   事業収入3308百万円(うち広告収入2286百万円、入場料収入375百万円)
       選手・チーム人件費1850百万円
 浦和   事業収入5625百万円(うち広告収入2256百万円、入場料収入2249百万円)
       選手・チーム人件費2282百万円
 名古屋  事業収入4103百万円(うち広告収入1998百万円、入場料収入880百万円)
       選手・チーム人件費2133百万円
 
広告料収入だけでは大宮がトップで、さすがNTTです。
 
札幌や湘南がこれらのクラブに対抗するには、これだけを見ると無理があるような気がします。
 気はしますがサポーターは頑張るしかないわけです。
 スタジアムに足を運んで入場料収入の面で貢献し、選手にエールを送り選手に力を与えるように頑張るしかないのだと思います。
 

平塚で札幌のサポーターは通常の動員力以上のものを出した。スタンドが赤と黒に染まったその光景は圧巻でした。
 そしてそれが勝利につながり、最終戦の札幌ドームで実力以上の動員につながるだろうと。
 サポーターの役割がわかった一戦でした。
 
昇格がなくなり、監督が辞める。それでも頑張る湘南サポーターにエールです。


この記事に対するコメント一覧

コメントする