2019年05月03日
【横浜】 U-12年代の春の全国大会「JA全農杯 全国小学生選抜サッカー 全国決勝大会」が、3日、横浜市の日産スタジアム周辺で開幕し、北海道代表として出場している北海道コンサドーレ札幌U-12(以下"札幌")はグループラウンド2戦で2勝を挙げ、早々に明日午後の決勝トーナメントへの進出を決めた。 (決勝戦が行われる日産スタジアム) 今大会は現在U-12年代で全国標準とされている8人制・ピリオド制の大会の嚆矢として2003年にスタートし、同時開催されている「チビリンピック」の一プログラムとして春の日産スタジアムを彩る行事として定着している。 日本サッカー協会が主催する行事ではないため(注/同協会は後援)、この大会の独自ルールとして1ピリオド(以下"P")と2Pでは出場選手全員を交代させねばならない。そのため「強いチームでも2つに割らなければならない。自然と層の厚いチームが勝つようにルールで決められている」(札幌:村井一俊監督)という性格を持っている。それでも長い冬が明けた札幌にとっては様々な性格を持つ全国の強豪と真剣勝負ができる貴重な舞台である。この大会で過去6度のベスト4入りが最高の札幌は、これを超えることを目標としたい。 (村井監督のもと綿密なミーティングを行う札幌イレブン) 初戦の相手は激戦の関東予選で柏をPK戦の末に破り3位に生き残った鹿島アントラーズつくば。体格差ではやや劣る相手に序盤は堅さが見られ押し込まれた札幌だったが、第1P7分(手元の時計・以下同)に9川崎幹大がねじ込んで先制すると、以降は札幌ペースとなる。エンドと選手が全員入れ替わった第2Pは相手DF陣やGKに阻まれ追加点はなかなか生まれなかったが、幾度も決定機をつかみ取った。ようやく10分に11山根且稔がユーロステップで切れ込んでつくばゴールに流し込み2-0とすると、第3Pも危な気のない試合運びで逃げ切る。初戦は白星スタートとなった。 札幌は立ち上がりにチグハグな面も見られたが途中からうまく修正した。特に守備面ではゴールを背に守り切るサッカーではなく、高い位置で相手のボールを奪い取る戦術が功を奏し、つくば相手に後半は付け入る隙を与えない上々の試合運びを見せた。 (大山田SSS戦は第2運動公園で行われた。天然芝) 約1時間のブレイクの後に行われた大仁試合(誤字に非ず)は東海地区2位の大山田SSS。中盤に技巧派を擁し粘りのサッカーを見せる大山田相手に、第1Pは主導権を握れず苦戦。決定機も与えあわやのシーンも見られたが、なんとか双方無得点で第2Pへ。ここでは早め早めにボールを回して好機も数多く創出する。さっそく2分に7秋陽凪のゴールで先制すると、11分には再び秋が大山田ゴールをこじ開ける。初夏の陽気の新横浜で疲労が出たのかその後はピンチも迎えた札幌だったが結局リードを守りきり2-0で勝利。2戦2勝と最高のスタートを切った。 (村井監督から厳しく、細かい指示が飛ぶ) グループCでは関西地区1位代表のセンアーノ神戸もまた2戦2勝とし、得失点差でグループ首位となっている。2位までが決勝トーナメントに進めるため、この時点で神戸と札幌の勝ち抜けは決まった。 大会2日目の明日は1位勝ち抜けをかけて神戸と札幌が9時30分から直接対決。決勝トーナメントの準々決勝は14時30分から行われる予定だ。 ……ってか、オレの仕事の知り合いが大会役員をやっていてびっくりしたwww