2016年12月26日
【鹿児島】小学生年代のサッカー日本一を競う「第40回全日本少年サッカー大会」は、25日に鹿児島市内ホールで行われた開会式に続き、26日に鹿児島ふれあいスポーツランドで競技が始まった。 今大会は全国予選を勝ち抜いた12歳以下の選手で構成された48チーム(前年度優勝の埼玉県のみ2チーム)が出場し、12のグループに分かれて一次ラウンドを行い、各組一位と二位の中から成績上位の4チームがベスト16となり決勝トーナメントへ駒を進める。 競技初日の26日、北海道代表で3年ぶり6回目の出場となった北海道コンサドーレ札幌U-12(以下、札幌)は、一次ラウンドの初戦を同じJリーグ勢下部組織のアルビレックス新潟U-12と戦い、1-0で勝利を収めた。 9時30分キックオフの試合。札幌は前半、ほぼ一方的に新潟の攻めに晒され、なかなか前へのボールがつながらない。前半だけで決定機が新潟に5~6本はあったように思えたが、スコアは動かず折り返す(注・前後半20分ハーフ)。 後半になると札幌は選手を交代し活性化を図ると、多少落ち着いてボールを回せるようになる。10分(通算30分)に中盤から右サイドの8盤FW佐藤未来也にパスが回り、対応しようとした相手選手が足をもつれさせて倒れる幸運にも助けられゴール前へと進出しシュートを放つ。これは相手選手に防がれたが、こぼれ球を10番FW伊原詢介が決めて劣勢だった札幌に先制点が生まれた。 その後は新潟の再三の反攻を許すものの、GK1大塚康丞や主将である4DF西野奨太らの奮闘でゴールを割らせず、札幌が苦闘を制し初戦を勝利で飾った。 第二試合は休憩を挟んで13時15分に始まった。相手は福島県代表のエストレージャスFC。前線にこの年代としては長身と言える160センチ台の選手を並べるチームを相手に、またしても立ち上がりからチグハグな展開となり、無得点のまま前半を終える。 この試合も後半になると早々に試合は動いた。札幌コーナーキックからのゴール前での混戦でクリアボールが相手選手の手に当たり札幌がPKを得る。これを11番MF早坂優志が決め、3分(通算23分)に札幌が先制する。するとそのわずか40秒後に右サイドを突破した11早坂のクロスボールにファーサイドで待ち構えていた35番FW高橋昂雅がヘッドで突き刺し、瞬く間に札幌が2-0とリードを奪う。 その後は後半9分(通算29分)にシュートのクロスバーの返り球を35高橋が合わせ3-0。あとは札幌が一方的に攻めまくる時間が続いたがフィニッシュの精度が悪く、再三の決定機を生かせず試合終了となった。 札幌が属しているグループDは鹿島アントラーズジュニアが2戦2勝で首位。勝ち点では並ぶが得失点差で劣る札幌が2位に付けている。明日27日は決勝トーナメント勝ち抜けをかけて午前にこの2チームの直接対決。勝ち抜けた場合は午後にベスト16の対戦が予定されている。 …ってか、暖かいです(認定)。2試合とも後半はときめくような展開が見られ、きょうで帰らなならんのは勿体ないくらいです。