日本クラブユース選手権第一日目

2013年07月27日

 日本クラブユース選手権U-18は昨日でグループリーグの2試合が終了し、コンサドーレU-18は千葉を寄り切って1勝1敗とし、最終戦の横浜F・マリノス戦に決勝トーナメントへの進出をかけます。

 ひぐまさんはニセ仕事の影響で(泣)、今年は初日のみの観戦となりました。2日前のことになってしまいましたが、試合会場に行けない皆さんのために(嘘。自分の老後のために)感想らしきものでも残しておくことにしましょう(未定)。

 会場となった場所は前橋市にあるにもかかわらず「宮城」という名がつく競技場で、場所も高崎からクルマで1時間もかかる(注・前橋からの方が圧倒的に近いが、クルマを借りたのが高崎でした)というまったくどこまでも熊をナメ腐ったような…あ、いや、アレは何だ?…をを!テントじゃないか?ここの下で見てもいいのですか?という感じで、グラウンドレベルの高さのバックサイドの陸上トラックの外側に運動会などの催しで使用されるようなテントが3竿も立っておりました。昨年の「地獄の下増田」ネガティブキャンペーンで少しは懲りたか運営側といった感じです。他の会場にもこうした用意はなされていたようで、いやぁグッジョブです群馬県協会!(特定)。
 このテントの写真はたぶんあきっくさんが撮っているのでそちらをご参照いただくとして(推定)、ひぐまさんが撮ったのはおなじみの深川友貴さん。元コンサで、ユースチームのコーチを経て、現在は城西国際大学のコーチを務めておられます。室蘭大谷出身です。ザイさんの後輩です。他に鈴木政一(※訂正しました)U-18日本代表監督の姿もありました。こちらはもう明確に内山くんが目当てなのでしょう。他にかつて浦和レッズを率い、対コンサで数々の(略)現在はジェフ千葉のスカウトを務めておられる斉藤和夫さんの姿もありました。

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<深川さん。お元気そうで何よりです!>  そのジェフとマリノスの第一試合は終盤だけナマで見たのですが、どうにもパッとしない内容でしたね。  ジェフの方はまだわかるんです。かつては佐藤寿人・勇人のツインズを擁して大会を盛り上げてくれた「育成のジェフ」もここ最近は低迷が続き、一時期は城福兄さん(元札幌の強化部長)を迎えるなど方向性を探っていたのですが、今年は元セレッソやザスパなどの監督を歴任された副島博志氏を監督にし再建を託している途中という噂でして、実際まだまだだなぁ…などと上から目線で感じたりもしていたのです。 しかし元日産サポであり、しかも横浜在住のひぐまさんとしてはマリノスの方が心配ですよ。今年のチームは3試合ナマで見ていたのですけれど、…なんつーか…まともな試合ができないのかね?君たちは…って感じなんです。関東プリンスリーグで市立船橋に1-5、前橋育英に0-4で大敗したかと思えば、実力関東一という評価もある柏レイソル(実際のところ現在関東1部1位)を6-3と破って見せたりなど、とにかく波が大きすぎる戦績を残しています。結果的にコンサが優勝したJユースカップでも「決勝はココとは対戦したくないな」と思わせる実力を持っていた昨年のチームに比べると「8掛け」くらいのスケール…と書いてしまうと「ちょっと待て」とクレームが来そうですが、どっこい元札幌で現在マリノスにいらっしゃるあの方も認めてますから、残念(決定)。  前置きが長くなりましたが、とにかく第一試合は2-1でマリノスが勝ち、いよいよコンサが登場。サポーターがカンパを出し合って購入したウォータージャグやゼリー類などをベンチに置き、対戦するはベガルタ仙台ユースです。  ベガルタはよそ様から見た印象としてはどこまで本気で育成に力を注いでいるのか?というチームでして、16回目の出場と、札幌に引けを取らない(札幌は17回目)実績を残しているものの、たぶん昨年のベスト8が最高位みたいでして、これまでベスト4に進んだ年はありません。それより現在トップチームに在籍しているユース出身者なんてたった1人(MF越後雄太のみ)ですから。試合自体見る機会というのがありませんもので「そーゆー時はKさんに聞いてしまおう」と、仙台の取材を続けておられるKさんをつかまえて聞いてみることにしました。チビリンピック優勝おめでとうございますの横浜以来の再会(鑑定)。  「いやあ、ウチは勝ち点1取れればいいです」なんと謙虚なお答え。そのココロはと言いますと「ウチ(仙台)は越後(和男)さんが監督になって3年目で若いチームなんです。1年生に楽しみな選手が多くて、逆にキャプテン(筆者注・10の安田くんだったかな?)が怪我で出られないんですよ。本職のセンターバックもいなくて、本来はサイドバックの選手を起用しているんです」それならウチはモノホンのセンターバックはおりますが、サイドバックがいまひとつでして、チーム事情からサイドハーフの選手をひとつ下げたり、ボランチで生きそうな選手をむにゃむにゃ…。「佐々木匠に期待しています。1年生ですがジュニアユースからの生え抜きでして、背はちっちゃい(163cm)のですけどいいプレーをします」ほうほう、左サイドの子ですか。なおもメンバー表を見ながらKさんの話は続きます。「終盤、この子を投入して…スピードがありますから。この子も1年ですが背が高いですし…」やはり自分トコのチームのことはよくご存知ですよね。  対する札幌は負傷していた鈴木翔と藤井慎之輔がベンチに戻ってきたのが大きい。昨年の下田康太ほどではないにしろ、四方田監督としては確実に選択肢が増えたわけです。しかもほとんどが3年生と2年生で、しかも全員道産子。あちこちから選手を集めたような仙台とは対照的といえるチーム構成でした。  さて試合。試合経過についてはまだ大会期間中ですしあまりくどくど書きたくもありません。ただしかし立ち上がりのMF8蒲生幹のシュートが相手GK佐々木藍の正面を突いたのが惜しかった。その後仙台にシュートは打たせないものの鋭いプレスの前に札幌はボールを落ち着かせることができません。最終ラインで持っても一発で相手DFラインの裏を狙うようなボールが目立ち、昨年までのような中盤での華麗なパスワークは影をひそめています。そうか、ウチも8掛けかな(推定)。  で、場所的に選手たちの声も聞こえるところにいますから、どーゆー精神状態でプレーをしているのかってのもなんとなく掴めるのですよ。具体的には書きませんが「あまりいい状況ではないな」と感じているうちにふわふわしたまま前半を終了してしまい、問題の後半へ。
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<仙台6の陰になっているが、札幌の4内山主将が必死にディフェンスしている。しかしボールは…>  後半開始1分もしないうちにファーストシュートを打たれ、明らかに仙台がギアを変えてきたことがわかります。  通算47分(注・今大会のグループリーグは40分ハーフ)に期待の30佐々木匠がちょっと痛んでしまったせいか、変わって7上野(青森県むつ市の出身)が入った直後の50分に試合が動きます。札幌右サイドをその上野に突破され、9女池が粘って中央へパスを出すと、出した先で6平垣がうまい具合に札幌DF2井端を引き連れて潰れます。そしてボールは「大外」のMF15飯野稜平へ。危険を察知した札幌DF4内山が身体を投げ出して止めに行きますが、ボールはGK1輪島の脇をすり抜けてゴールへ。大喜びの仙台サポーター…ってゆーか、ほとんどが親御さん。もちろんベンチも大爆発だったのですが、その陰でゴールを割られたわじがずっと地面に突っ伏したままになっています。相当に後悔をしたような失点でして、もしかしたら足でも滑らせたのかもしれません。  その後も札幌の攻撃からは得点の匂いを感じません。藤井、鈴木と攻めの切り札を切って何とか追いつきたかったところなれど仙台の固い守りに遭ってタイムアップ。初戦敗退です。
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<どうした?わじ!立て!試合時間はまだたっぷりと残っているんだぞ!>  実はこの大会、コンサは過去初戦にあまりいい結果を残せていません。昨年は…今から考えると最も好成績(引き分け)でしたが、どうも「入り」が良くない。これは大会がJ村で行われいていた頃からそうでして、決して「暑さ」のせいではないように思えます。しかも…なんとこの日の前橋宮城競技場の気温は24℃(!)。これまで散々「灼熱の群馬」「酷暑の前橋」などと喧伝してきましたが、いざ来てみると「ナンダココハ?」な陽気。実際は湿度が高く数字ほど冷涼感はなかったのですが、昨年のことを思えば奇跡的とも言える環境で試合ができたわけです。  まぁピッチは多少デコボコしていたかもしれません。基本天然芝ですが中央部は人工芝との混合となっていたり(本当)、多少やりにくい面もあったと推察されます。さらに審判がやたら笛を吹いて試合を止めてしまう問題もありましたが、それは相手も同じですからね。  強引に敗因を探すとするならば、ここではサクッと「それらしき部分」を書いてしまったのですが、構造的な欠陥が今年のU-18には見受けられます。昨年までのように景気よく点を取れないのもココに起因しているのではないか…と、春先のプレミアから気になっていたのですけれどね。現場でビョーキの人たちには言っていますが、もちろんココでは書きませんよ、ええ。  Kさんは喜び勇んで選手たちの間をコメントを取りに回っています。「勝てると思っていなかったでしょ?」と声をかけると「いやぁ~~。勝ち点1で全然オッケーと思っていました。粘り、選手全員の粘り勝ちですよ!」おめでとうございます。GKの佐々木藍くんに「ナイスキーパー!」と声をかけると、チーム1の長身(187cm)を折って「ありがとうございます!」悔しいけど好青年じゃないか。仙台は選手全員で勝利の記念撮影。  一方の札幌側は…あ、こちらも集合して写真撮るんですね。で、撮った写真をTwitter経由でKトレーナーに見せていただいたのですけど、負けた直後だけあってみんな表情堅いなぁ…仕方ないか。  そうそう。敗因と言えば試合終了後に強化部の鈴木さん(智樹ですよん)がこぼした一言「応援がなかったですね」ってのが最もアレかな(苦笑)。だってサ、木曜日ですもの。親類縁者一同引き連れてきた仙台側とうって変わって、札幌はたった3人+熊一頭でしたし。
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<よく気持ちを切り替えて2戦目に勝利できた。明日、いよいよマリノスとの決戦です>  すみません…。ひぐまさんは月曜日には裾野へU-12の全日本少年大会を見に行ってしまいます。なんとか三ツ沢まで勝ち上がってきてください(予定)。



post by higuma

01:55

コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

通りすがり

Re:日本クラブユース選手権第一日目

2013-07-27 03:55

鈴木武一さんではなく政一さんではないでしょうか??

ひぐまさん

Re:日本クラブユース選手権第一日目

2013-07-27 08:15

あれ?どうしたんだろう? その通りです。訂正しました。ありがとうございました。

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