湘南vs札幌 スポーツナビの「戦評」&Jリーグ公式HPに掲載の「レポート」 

2022年08月08日

全文をコピーしました。


★「戦評」

戦評
.
湘南は早い段階でビハインドを負い、主導権を札幌に握られてしまう。相手の高い位置からのプレスでビルドアップを封じられ、1対1のデュエルでは優位に立てない。それでも、中野の投入をきっかけに左サイドが活性化し、後半34分には同じく新加入の阿部のゴールをお膳立て。だが、反撃はこの1点のみで大量失点を喫して敗れた。一方、札幌は5得点すべて別の選手であることが示す通り、さまざまなパターンの得点シーンを創出。後方で起点となる高嶺や斜めの動きでマークを外す小柏といった得点者以外の活躍も光り、勝利を飾った。


★「レポート」

    タイトル「勝点25の直接対決は、札幌が湘南に5発大勝」

勝点25で並んでいる湘南と札幌の直接対決が、レモンガススタジアム平塚で繰り広げられた。

 勝てば上位へ浮上するきっかけになり、負ければ残留争いにハマってしまいそうな、今後を左右する“シックスポイントマッチ”はアウェイの札幌が先制した。

 9分、右サイドのルーカス フェルナンデスがアタッキングサードでボールをカットすると、ボールを拾った小柏 剛がドリブルで深い位置まで進入。小柏がグラウンダーのクロスを蹴ると、駒井 善成がゴール左上へ狙い澄ましたシュートを突き刺した。

リードしたあとも主導権を握り、攻める札幌は14分、青木 亮太のロブパスから始まり、右サイドで小柏が中央へ折り返す。こぼれ球を興梠 慎三が詰めて2点差とする。

その後も湘南にとって悪い流れは続く。26分、エースの町野 修斗が味方からのロングパスを受けようとした際、足首付近を痛めて倒れ込む。町野は担架で外に運ばれ、29分に大橋 祐紀が代わってピッチに入った。40分、その大橋にシュートチャンスが訪れた。大橋は池田 昌生からのアーリークロスをゴール前で合わせる。シュートは相手GKのファインセーブによって阻まれたが、1つ良い形を作り出した。

しかし41分、湘南は興梠の落としに反応した宮澤 裕樹にシュートを打たれ、これで3失点目。0-3で後半を戦うことになった。

 流れを変えたい湘南はハーフタイムで選手を2人交代。高橋 諒、池田に代わって中野 嘉大、タリクが送り込まれた。だがキックオフ直後、湘南は早速ピンチを迎える。自陣でボールを失うと、ルーカス フェルナンデスにこぼれ球を拾われカウンターを受ける。ルーカス フェルナンデスから小柏へボールがつながりシュートを打たれたが、ボールは枠を越えた。

51分、湘南は右サイドの石原 広教が瀬川 祐輔へサイドチェンジ。瀬川から中野へつながると、中野がクロスを送る。これに後方からCB舘 幸希が走り込んだが、わずかにタイミングが合わずGKにキャッチされてしまう。

 反撃を受ける札幌だったが、69分にCKから田中 駿汰がヘディングシュートを突き刺して4-0とする。さらに72分、右サイドのスパチョークがロングボールに反応。湘南の高いディフェンスラインの背後を抜け出すとマイナスへ折り返し、後ろから走り込んできた青木がネットを揺らした。

 今季ワーストの5失点を喫し、勝機を失った湘南だが79分、左サイドでボールを受けた中野が持ち上がり、中央の阿部へラストパス。阿部はボールをピタリと止めると、ゴール右へ巻いた正確なシュートを突き刺し、一矢報いる。

しかし反撃はここで終了し、湘南は1-5で敗戦。大勝した札幌は6試合ぶりに勝点3を獲得。順位を11位へ押し上げた。


以上です。


この記事に対するコメント一覧

コメントする