山本周五郎「江戸の土圭師」

2011年05月11日

7日(土)朝のことでした。

10時からのU18札幌ブロックリーグ対北海戦を見に行く途中のラジオです。
行ったことのない場所なので時間に余裕持って家を出ました。
いつものようにラジオはNHK。
ブロガーさんのエントリー読むと、民放も<ためになる>お話やらあるようですが何せCM嫌いなので。

ん、朗読だ、朗読かあ、飽きるなあ、まあ静かなよりいいから掛けっぱなしにしておくか。
それが、朗読の仕方が良いのか、意外と聞き耳立てるようになってしまった。

技術仕事へのこだわり、見せ物小屋での緊張感ある出来ごと、師匠とのやりとり、夫婦愛。
信号の見落しないよう、前後左右の車に注意しながらだから、詳細はとぎれとぎれですが。
最後の場面では、強い夫婦愛を感じてこみあげてくるものがあった。


昨日までは時間の余裕なくて忘れていたが、今日中山峠へ向かう途中のラジオ聴いてる最中に、
そうだ、と思い出した。
そして帰宅後NHKチェックしてみた。あった、これだった。

 <NHKラジオ文芸館(土)8:05~8:45 朗読者 和田源二アナウンサー>
 <作品は山本周五郎作「江戸の土圭師」>

あらすじが掲載されてました。

http://www.nhk.or.jp/bungei/

このあらすじは前段だけです。私が感動した部分は、この後の後段部分主人公の三次郎の
心が入れ替わっていく描写や、逃げた女房の戻り、師匠に許されない女房をかばう三次郎
その師匠とのやりとりで涙を流す長屋の人達。
そういうことを含めて胸が熱くなった朗読でした。


「樅の木は残った」くらいしか山本周五郎読んだことない(本をあまり読まない人間です)
ですが、この短編小説は、「酔いどれ次郎八」(新潮文庫)所収 と書いてあるので、
即、コーチャンフォー行って買って来ました。

これです。580円。

20110511-04.JPG
400ページ近くある分厚い文庫本ですが、目当ての小説はわずか28ページ。 すぐ読み終えました。昭和17年の作品らしい。約70年たってます。 そういう小説に感動した私です。 江戸言葉といいますか、私には意味不明の用語もありますが、色あせてない内容に思いました。 短編11編収められてるので、暇見ながら読むことにします。



post by tnfaki

21:12

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