2007年10月25日
冬になる前に終わらせないといけませんよね、これ。とりあえず、初雪が降る前には終わらせておこうと思っているのですが。 まあ、秋が終わっても読書は年がら年中面白いものですよ。うん。 ・・・そういうことにしておいて下さい。 今回は、タイトル通り私があまり読んでいないジャンルの本。あまり語れない、だから2ジャンルくっつけて、ちょっとずつ紹介します(恋愛小説のお薦めが1冊しかなかっただけ)。 青春小説と恋愛小説です。
『風味絶佳』 【「甘くとろけるもんは女の子だけじゃないんだから」70を超えてもグランマは現役ぶりを発揮する。20年目のマイルストーン的作品集。】 『シュガー&スパイス』というタイトルで映画化されていました。見てはいませんけれど。短篇集なので他に数作入っていますが、表題作しか読んでいないのでその感想を。 主人公と同じバイト先で働いている女の子との恋の話なのですが、「グランマ」こと主人公の祖母の存在感が良い。彼女は孫の恋に手助けとも指南ともつかないことをして、自分は相当年下のボーフレンドとデートをしている。孫である主人公は、女の子に対して必要以上に優しい。そんな彼にグランマは、女の子への接し方を「シュガー&スパイス」と表して諭すのです。 ハッピーエンドではありませんが、読んだあとは心地よさが残る作品。 『Cooling You』 【私にはケイタイがない。友達が、いないから。でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった…】 乙一、またですね。これは短篇集『君にしか聞こえない』に入っている作品。『君にしか聞こえない』というタイトルで映画化もされています。 泣ける作品という表現も出来ますが、この物語の面白さは、やはり最後の意外な展開にあります。ただの感動的作品では終わらないのです。 (おそらく)高校のなかで唯一携帯を持っていない生徒である主人公・リョウは、頭のなかの携帯電話でシンヤという少年、そして原田さんという女性と会話します。そして彼らの力を借りて、徐々に明るさを取り戻していくのです。 こちらもハッピーエンドではありませんが、ただの悲劇では終わらないお話。 『サウンドトラック』 【2009年、ヒートアイランド化した東京。神楽坂にはアザーンが流れ、西荻窪ではガイコクジン排斥の嵐が吹き荒れていた。破壊者として、解放者として、あるいは救済者として、生き残る少年/少女たち。これは真実か夢か。『アラビアの夜の種族』の著者が放つ、衝撃の21世紀型青春小説】 青春小説・・・・・・と言っていいのかどうか少し不安だったりしますけれど。トウタとヒツジコという兄妹が主人公。彼らは血が繋がっておらず、それぞれ親を亡くして無人島に放り出され、数年間2人だけで暮らし、人間に発見されて人の社会に連れ戻されます。その後、彼らはどのような道を歩むのか。 「人を壊す」ようなヒツジコの才能、そしてトウタが出会う一人の少年と一羽のカラス、彼らがトウタに教える「サウンドトラック」。 めまぐるしい展開がスピード感あふれる描写で現され、読み手まで疾走しているような気分を味わせてくれる作品です。 ちょっと予定よりもアップが遅れてしまいました。こんな深夜ですし。来週は修学旅行なので、今週中に「ホラー」「純文学」「その他」をアップして終わりにしたいと思っています。もしよかったらどうぞ。 ※調子の良いときに書いたものと悪いときに書いたもので、文章の書き方にかなりのギャップが生じています。今回は特に。ご了承下さい・・・。
プロフィール
Zaubrerと申します。もうすぐ高校3年生。つまり受験生。 プロフィールが長すぎてうざったくなり、しばらくこれしか書かないことに。 あ、けれど、コンサで一番好きなのは曽田さんです。引退するまで言い続けると思います。はい。
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