道民気質と観客動員 その1

2008年05月09日

皆様1年半のご無沙汰でした。

ちょっと書きたい事が出来たので書こうかなと。

最近良く思うんですが、道民気質の悪い部分に
「足りないものは誰かが持ってきてくれると思っている」
「自分たちでお祭り騒ぎが出来ない」
というのがあるんじゃないかと。

前者については例えばこんな感じ。
自治体の予算が足りない→補助金が政府からつく
仕事が足りない→公共事業で仕事が回ってくる
自前のプロ野球チームがない→年1回巨人が円山球場に来る

いろいろ原因はあると思うんですけど、
明治時代に開拓史が入植した後、北海道から石炭やら木材やら
食料やらを調達する目的で、政府がいろいろと補助金とか付けて
北海道を「促成栽培」しようとしたのが
こういう気質を作った一番の理由かなと思います。

小泉純一郎が総理大臣になった後はあまり聞かなくなりましたが、
ちょっと前までは政府の予算編成のたび「北海道シェア」という言葉が
良く聞かれていて、あたかもこのシェアを確保する事が
道知事の一番の仕事のように言われていましたし
(官僚出身の高橋はるみ知事が当選したのも
こういう部分が大きいですし)。

後者ですが、この前搭乗したAirDoの機内誌読んでたら、
Yosakoiソーラン祭りについてのコラムが載っていまして。
「もともと北海道には古来からの祭りがなく
(歴史がないので当然ですが)、自分たちで参加する大きな祭りは
ほとんどなかった。祭りと名が付いても、札幌雪祭りのような
鑑賞型イベントがほとんど。そういう意味で参加型の
Yosakoiソーランが誕生した事は、北海道ではエポックメーキングだ」
てな内容だったと記憶しています。

別に道民に責任がある訳ではないと思うんですが、
こんな部分が積み重なって今の道民気質が出来たのかな~と思ったり。

こんな事とか最近自分の仕事で起きている問題とかを
考える度に思うんですが、
「道産子のフロンティアスピリット」って幻想だと思うし、
「道民は他者依存が強く自分からの行動に乏しい」と思う訳ですはい。

ひるがえって今シーズンの観客動員。
マリノス戦で2万人集めた後は、1万5千人前後が続いています。
なんでお客さんが増えないんでしょうね。
「勝てないから」が一番の理由だと思うんですけど、
裏を返せば「スタジアムに行っても勝たなきゃつまらない
(当たり前か)」って事なんだと思います。

長くなってきたので続きはまた。


俺の業界とHFC

2006年11月22日

監督退任のニュースをそっちのけでちょっと書きたいことができました。

最近、
室蘭でくすぶっており、
生観戦もできず、
テレビ観戦もたまにしかできず
(部屋が東向きのためスカパーアンテナ取り付け不能)、
このblogもすっかりほったらかしでした。

そんな中、ちょこちょことコンサ関係の情報を仕入れようと
ネット上を動いておりまして。
愛媛戦の後に行われた城福部長さんとサポーターとの討論会、
その様子を知りたくてあちらこちらのblogを覗いて回っておりました。

一番秀逸だったのが尊敬する笹姐さんのblog。
討論のディテールについて詳しく書かれていた訳ではないんですが、
その場の雰囲気、会話の流れ、がとてもよく解る。

その中で、コメント欄に書かれていたこのひとことが
すごく引っかかった。


「強化にしても営業にしても、
現場を少しでも垣間見ると軽々しく言えなくなります。」

なんか凄くよく解るんです。

俺の仕事・業界もそんな感じです。
お客さん(=サポーター)は被害者意識丸出し。
「お前らプロなのに、なんでそんなことも出来ないんだよ!」

…。
外野は良いですよね。叫ぶだけですから。
でも、あなたたち、お客さんは、外野じゃないんですよ?
当事者なんです。
一緒にチームとして戦う「仲間」なんです。
それを理解してもらえない限り、
俺たちも良い仕事はできない。


全てを「お任せ」しておいて、
結果が悪いと叩く。
どんなに現場が頑張っても、結果が悪いこともある。
相手がある、相対的なものだから、
それはしゃーない。
問題は、その過程でどれだけ努力をして、
持ちうるものの中でベストの結果を出そうとするかどうか、
でしょう。

うちの業界なんて最近、
コンサがいきなりチェルシーと練習試合組まれて、
有無を言わさず試合させられ、
負けたら逮捕、みたいな状況だから、
余計考えさせられた。


なんか書いているうちに仕事の愚痴になってきたのでこの辺で。

要は、
「本当に改善したいものがあれば、
『お客さん』にならず自分で動け」
ってことですかね。

HFCも、うちの業界も。

俺の仕事が分かった方はコメント欄へどうぞ↓。
あ、リアル知り合いのコメント禁止。


高校野球を見て。奴らは絶対応援をやめない。

2006年07月24日

土曜日から夏休み中です。
が、どこにも行く予定がなく、下手すると札幌から一歩も出ないで
休みが終わる予感。


そんな休みを過ごしている中、
今日は昼飯食いながら高校野球南北海道予選を見ていました。

あいつらの応援って熱いよなぁ。魂こもっているっていうか。
たぶん、0対10で負けていようが、
5回コールド目前だろうが、
応援ボイコットしてただ立っているだけの奴っていないんだろうなぁ。

応援って、本来こういうものなんじゃね?

また、第二試合の札幌光星対駒大岩見沢。
9回に札幌光星が相手のバッテリーエラーでサヨナラ勝ちした訳ですが、
駒大のバッテリーは、札幌光星の全校応援の雰囲気に
完全に飲まれてました。

この試合、
全校応援を企画した(であろう)教頭先生がMVPでしょう。

俺たちも厚別やドームで毎回こういう雰囲気を作ってやれれば…。

そんな事を考えながら見ていた俺はたぶん相当ビョーキです。

書きたかったのはそんだけです。

以下、本題と無関係なのでたたみます。


この試合、試合内容もかなり面白く。
特に8回裏。駒大苫小牧高校の攻撃。
北照はこの回2点を失い、なおも1アウト2,3塁。
ここでこれ以上点を失うとゲームが壊れる場面。
バッターは4番本間君。
北照のピッチャー植村君は、
ストレートで本間君を空振り三振に斬ってとりました。

この斬るか斬られるかの勝負、痺れた痺れた。
どれくらい痺れたかというと、昼食の盛りそば一口分に
わさびを小さじ1杯くらい付けて食べてしまった
(野球に集中しすぎてワサビの量を確認しなかった)くらい痺れた。

引き続き行われた札幌光星対駒大岩見沢は、
まー良くも悪くも「北海道の高校野球」でした。

明日、光星が駒苫に虐殺されず、好ゲームを展開することを祈っております。


オシム氏への代表監督就任要請について考える

2006年06月30日

昨日のニュースで、日本へ戻ってきたオシム氏とジェフの社長さんの
記者会見を見ました。

この問題、JFA(というか川淵三郎)がJリーグを
どのように捉えているか、の踏み絵かなぁ、と思って眺めています。

以下、俺が考えている事をつらつらと。

ジェフサポの言い分
1)契約途中での代表監督就任要請はルール違反
2)契約締結に至っていない段階での情報リークは
  社会通念上許されない
3)オシム氏はジェフにとって必要不可欠

代表サポ(俺はそんな存在そもそも認めていないが)の言い分
1)日本サッカー発展のために我慢してくれ
2)オシム氏は日本代表のために必要不可欠
3)今年いっぱいは兼任で、来年から代表専念という形もある

言うまでもなく、JFAのやり方がおかしいと感じる俺。

で、ひとつひとつ検証してみようかな。

ジェフサポの言い分

1)→要請自体はルール違反ではない。ジェフの運営会社が
   オシムの契約破棄に同意し、JFAまたはオシムが
   契約書に記載された違約金を支払えばOK。
   遺恨は残るだろうが。

2)→これが一番まずい。
   情報をリークすることで、世論形成しようという
   意図が見え見え。またはW杯惨敗による川淵三郎責任論の
   矛先をかわすためか。
   いずれにせよ情報リークで得をするのはJFAのみ。
   ジェフサポよりも圧倒的多数である代表サポ
   (くどいようだが俺はそんなもん認めないが)の声を
   味方につける事で、強引な交渉を正当化しようとしている気が…。

3)→言うまでもない。

代表サポの言い分

1)→昨日からニュースを見ていて一番腹が立つのがこれ。
   交渉相手の気分を逆撫でしても、力関係にモノを言わせて
   何とかしようというのは言語道断でしょう。
   相手(ジェフとジェフサポ)を尊重する気持ちがかけらもない。

2)→百歩譲ってこれは認める。

3)→オシム自身が兼任を否定している。

両者の言い分だけを並べると、
どう見てもJFAの方が旗色が悪い
(ただし契約の手続きではなく、主に川淵三郎の交渉マナー違反)
のだが。

JFA会長という要職にある人間が、
「情報をリークすることで交渉を有利に進めよう」と考えていたとしたら

JFA終わっとる

と思います。

あの情報リークが意図的じゃないとしたら、
リスクマネジメントのかけらもできない人間を会長に据えた

JFA終わっとる

だし、

まあどっちにしてもJFA終わってるってことか。

ただ、何をどう言おうと、
最後に結論を出すのはオシム本人。
オシム自身が出す結論を尊重したい。

同様の問題が札幌で起こったら、俺は断固JFAと対決するけど、
みんなはどう感じるのでしょうかね。


開幕戦、観客数2万人以下。その3

2006年03月21日

続き。

さて、
くどいようですが、俺ごときのentryを読んで、
「強くならないと観客が増えないんだ!」と
思ってしまった人はいませんね?
いないことを心から願っております。
皆さん、自分の頭で考えて下さい。
他人の意見は、あくまで
「他人」
のものです。

じゃ、お約束通り、プロ野球球団の揶揄から入りましょうか。



今回は先に書きたい結論を書いてしまいます。

1  プロ野球は、もともとTV局(特に読売)や新聞社が
  その販売部数や視聴率を稼ぎ出す宣伝媒体として
  利用してきた側面が大きい。
  親会社にしてみると、自分たちの企業名が売れれば
  それは野球でなくても構わない。

2  税制上も、親会社がプロ野球球団へ運営資金拠出した
  分は、親会社の「損益」として処理可能
  (Jリーグにはこんな特例ないです)。
  Jリーグでは出したお金は全て「宣伝費」であり、
  まかり間違えても「損益」扱いにはなりません。

3  これに対して、Jリーグは(実態はどうあれ)
  本質的に「スポーツクラブ」であり、
  「スポーツ」がその中心。コンサドーレは、
  「サッカークラブ」でなくなる瞬間にその存在意義をなくす。

1ですが、読売なんてここの部分極端で大変分かりやすい。
ジャイアンツに大金を使って、球団単体として大赤字になっても、
日テレの視聴率が稼げればそれでよい訳です。日ハムも事情は
同じです。「親会社の宣伝」が球団の至上命題ですから、
球団の広告費を使って(番組を買い取ってでも)応援番組を
TV局に制作してもらえばそれで良い訳です。

こうやって応援番組を増やすと、一般への認知が高まる。
認知が高まれば応援番組で視聴率が取れる。
こうなると良いサイクルに入ってTVへの露出が
どんどん増える事になります。

2は(ご存じの方も多いと思いますが)、
ここここをご覧下さい。
特に後者は「国税庁」のwebsiteです。

日本ハムも球団への資金拠出は税制上メリットがあり、
(限度はありますが)選手補強に大きくお金を使っても、
親会社はお財布が傷まないということです。

3は説明不要でしょうかね。
日本リーグ時代から大きい企業の部活動として
活動をしていたJ1のクラブはさておき、
Jリーグ発足以降に誕生したチームは
「企業の広告塔」として活動した時期が
一切ないところがほとんどです。

プロ野球球団とは、根本からその「存在意義」が異なる訳です。

プロ野球球団は、
有名選手を大枚はたいて獲得しても、
TV局の番組枠を買い取って応援番組を作っても、
経費は全て親会社の「赤字」(!)として処理可能です。

そのような「親会社の宣伝興業集団」であるプロ野球と、
札幌のようなJリーグチームとのマスコミ露出を
「単純に」比較すること自体、
そもそも無理がある訳です。

ゆえに、
「コンサの試合は
(コンサの選手も知らないし、
相手チームにも日本代表級がいる訳でもないから)
つまらない。
(テレビに良く出てきて顔も知っている)ダルビッシュが
先発するから日ハムでも見に行くか」
と言われても、
「どーぞ行って下さい」
としか言う気になりません。

つづく。



開幕戦、観客数2万人以下。その2

2006年03月16日

続き。

という訳で、皆さん何となく
「強くならないと観客が増えない」という気になってきたと思いますが、
そんなあなたは、催眠療法に極めて引っかかり易い方です、たぶん。
俺は「強くならないとこれ以上観客が増えない」と信じていますが、
そんな俺のつたない文章を読んで、その気になるあなたは相当やばいです。
もうちょっと自分でいろいろ考えましょう。

さて本題。

以下、「強くなって、かつ有名選手を引っ張ってくるか自前で輩出しないと
観客が増えない」という前提で話を進めます。

「チーム強化」、その方法は?
手っ取り早いのは、「個人能力の高い選手をお金払って連れてくる」。
同じくらい大事なのは、「正しい強化方針を立て、
そのコンセプトに沿って的確なチーム作りを行える指導者を獲得する」。

うちは金がないので、前者は無理。
要するに、「チームを強くするためには、地道な強化が大事で、
そんな急には強くなれない」っつーことです。
ゆえに、うちのチーム強化に大事なのは、
「正しい強化方針」と「それに見合った指導者」だと思われます。

前のentryで書いたとおり、「有名選手を云々」はもっと大変。
2000年、2001年で大当たりを引いた札幌サポにはイメージしにくいかも
知れませんが、あんな当たりがうちくらいのチームで
2年連続続いたことが奇跡です。はい。
だって、似たような環境・財政規模にある福岡・仙台・新潟から、
あんな全国区の選手、今まで出現したことありますか?

以上から、客を呼び込むための方針は、
「地道な強化」しかない、というのが俺の持論です。

つづく。

次回は日ハム・プロ野球批判(というか揶揄)になるので、
日ハムやプロ野球が好きな方は読まないでください。



開幕戦、観客数2万人以下。

2006年03月15日

という訳でケンカ売ってきて自爆するblogです。

開幕戦、観客が2万人以下でした。
試合前に報道されていた観客数見込みよりも随分少なかったようで。
残念なことではあります。

しかも、こちらで指摘のあったとおり、
「ホームゴール裏は満席。他はスカスカ。」
いや全くその通りだったんですわ。

これすなわち、
「固定客以外はほとんど集客できていない」状態。
いや仰るとおり。

でも、裏を返せば、
「固定客だけで17000人集客できた」んですよ。

これ以上赤字を出せないチーム状況を考えると、
この集客じゃヤバいのは火を見るよりも明らかです。
だって、社長自ら、「ホーム観客数が30万人/年以下なら今年は赤字」と
サポーター集会でコメントしているんですから。

そこから踏み込むと、普通結論は、
「この観客数じゃヤバい。何とかして観客を増やさなきゃ」
になるか、
「うーん。これだけ期待がかかった状態でこの観客数か。
見込み観客数を下方修正して縮小経営を目指すか。」
のどちらか、になると思うんですよ。

前者の最たる者がFTさんの
「プロモーション会社にでもコンサルトして、ミーハーな道民にもっとアピールしろやHFC」という意見だし、
後者の最たるものがあつしんさんの
「JFLでも良いから地域に根ざしたチームを作れ」
という意見だと思います。

俺はどっちの意見でもないんですが。

まず大前提。

・コンサドーレ(のみならず浦和を除いた全てのJリーグチーム)を応援することは、「格好良いこと」ではない、というコンセンサスが社会に出来上がっている。超例外が新潟。

・現在、Jリーグのチームで「Jリーグオタク」以外の人間を集客できるチームは浦和と(大甘にみて)磐田くらい。超例外が新潟。

・演劇などと違って、タイムレース・採点競技以外のスポーツは、本質的に目の前の「相手」に勝つことが究極の目的である。

以上の前提を踏まえて論議を進めます。

まず、以上に反論のある方はコメントへ持論をどーぞ。

上記に同意頂ける方は「続き」へどーぞ。



さて、
集客を増やすにあたって、ミーハーなお客さんを
呼び込むことは可能でしょうか?
結論からいうと、「現状では不可能」でしょう。
理由は…、オフィシャルblogをうろついている皆さんなら、
身にしみて分かっているでしょうから、あえてコメントしません。

ミーハーなお客さんを呼び込むことができる可能性があるとすれば、
その方法はただひとつ。
「スーパーな選手(ばんばん点をとるFW or
日本代表候補に呼ばれるレベルの選手) or
元日本代表レベルでネームバリューのある選手を
獲得するor自前で作る」
かつ、
「J1へ昇格するor激しい昇格争いを展開する」
です。

おそらくこの2つの要素を満たさない限り、
観客は大幅には増えないでしょう。

前者は、外からそんな選手を引っ張ってくることは
事実上(金銭的に)不可能です。
後者は、これはもうチームが強くなる以外に
達成する方法がない訳です。

長くなりそうなのでつづく。
また「はえぬき」みたいなシリーズ物になりそうな予感。



ケンカ売ってきた!

2006年03月14日

えー、こちらでケンカ売ってきました。

近々、持論展開のエントリー立てます。
何とか2~3日中に。

明日、7時半から仕事なのでそろそろ寝ます。チャオ。



アクションとリアクション、野洲高校とコンサドーレ

2006年01月05日

※まだ書きかけです。随時更新していきます。

中学1年から大学を卒業するまでずっとバスケ部でした。

と書くと、「こいつバスケ上手いんじゃないか」と思われるかも知れませんが、ただのヘボプレイヤーです。

中学校では人より身長が伸びるのが早かったので、ばりばり試合に出ていましたが、高校でごく平均的な身長に落ち着き、技術的に他の人よりも劣っていた俺は試合にほとんど出られませんでした。中学の時、高さとスピード(足は速かった)だけに頼ってプレーしていたため、技術レベルの上がった高校バスケでは全く通用しなかった訳です。

大学から飛躍的にテクニックを身につける事は難しかったため、とにかくディフェンス能力をつけることを第一に考え、スピードを活かすためにドリブルを練習しました。極端にディフェンス偏重だったチームの方針とも相まって、まあまあ試合には出られましたが、悲しいかなとにかくオフェンスのスキルがないので、30代になって体力が落ちてくると、たまにバスケをしてもほとんど何も出来ません。同期の奴らは3ポイントシュートが上手い奴やドリブルからの1対1に秀でた奴がいて、こいつらはたまにOB戦なんかで一緒にプレーしてもそれなりに光るものを見せる事が出来ます。

俺が大学までバスケをやって身につけたものは、ねばり強いディフェンスと、きついディフェンスの中でもボールを前に運ぶドリブル。シュートを明確に意識するプレーは下手っくそなままでした。という訳で、最近は全然バスケをしていません(理由はそれだけではないんですが)。

何の話が書きたいかというと、これこれ

サッカー高校選手権、今日の準々決勝も勝ってベスト4へ進出した
野洲高校サッカー部のことです。野洲高校に関するコラムを読む度に、柳下監督の目指すサッカーと比較するようになりました。

選手権をテレビで見ていると気が付くのですが、どこのチームも中盤でボール回しが詰まると、とにかくFWへ放り込むプレーが多いのです。まずボールを相手陣内へ放り込む。これ、見ている方はつまんないんですよ。サッカーに限らず、バスケ・アイスホッケーなどゴールを奪うスポーツの醍醐味は、ゴールを奪うために積極的に仕掛けるプレーだと思うからです。(札幌のゴール裏なんか、この辺知ってか知らずか非常に素直です。バックパスを一つするたびに起こるブーイング。)

こういうプレーは、ある程度しっかりした技術と戦術眼の裏打ちがないとできません。「明確なゴールへの意図を持ったプレーを増やす」ためには、「一番安全なプレー」ではなく、「ゴールへ繋がる可能性の高いプレー」を常に選択する事を要求します。技術や戦術眼がないのにこのようなプレーを続ける事は、ボールを失うリスクを上げてしまい、結果的に失点を増やすことになります。チーム戦術として、「明確なゴールへの意図を持ったプレー」をどこまで容認するか、の範囲が違うため、とにかくセーフティーファーストのチームコンセプトであれば、「かなりの確率で成功する仕掛け」じゃないと許されない、ということがあります。

既にお気付きかも知れませんが、柳下監督の標榜する「アクションサッカー」は、「明確なゴールへの意図を持ったプレーを継続して行うサッカー」であり、J2で主流と言われる「リアクションサッカー」とは、まず「安全第一」を標榜するサッカー、ではないでしょうか。

ここまで1月5日記載。




はえぬき J1編 その3

2005年12月15日

※開設して1ヶ月、カテゴリーを若干変更しました。

1週間のご無沙汰でした。
このblogを読んで下さっている全国7500万人(推定)の皆様、
お待たせいたしました。
はえぬき編のまとめです。



さて本題。

・なぜ「生え抜き選手」が多い状態が望ましいと考えられるのか?

・そもそも、本当に「生え抜き選手」を増やす事が重要な事なのか?

J1チームに生え抜き選手が多いのは、チームが強い故の必然ではないでしょうか?
J1は、日本最高峰のサッカーリーグです。
ですから、戦力外の選手が上のリーグから降ってきたりしません。
しかも、最高峰のリーグですから、
高卒・大卒の目玉選手を獲得する事も可能です。
ユースも伝統があり、良い選手を輩出するノウハウを持っている。
故に、獲得したいポジションの選手を「補強」する事はあっても、
上のリーグから降ってきた選手で、空いたポジションを
「補充」する必要はない訳です。

翻ってJ2チームの場合。
獲得出来る新人選手は、どうしたって二流。
百歩譲って、一流を獲得できても、「超」一流の獲得は無理。
そんな新人選手達を育てて、自チームの主力となるように育てる必要がある。が、
そこから日本代表クラスを育てる事は、かなり困難。
(今野とか山瀬とかはどうなんだ!というツッコミはなしで。
あの二人はかなりのレアケースですから。)
そしてJ2に居る限り、優秀な人材はより高いレベルを求めて
J1へ。人材流出は避けられない。

以上から、結論。
・「生え抜き選手」を増やす事が大事なのではない。
・「生え抜き選手がずっと居てくれるような魅力
 (お金・所属リーグ)のあるチーム」、
 あるいは、
 「良い素質を持った新人選手にたくさん
 入団してもらえるようなチーム」
 になることが大事なのだ。

従って、生え抜き選手を増やす事は、
強いチームを作る上で起こる現象であって、
それそのものが目標ではない、と考えられます。

チームの戦術コンセプトを理解した若手選手が
札幌をずっと背負ってくれれば、
そりゃチーム作りはぶれないです。
だから、継続して強いチームを維持する課程では、
能力の高い(←これ大事)生え抜き選手が居る状態が
必然的に生じる訳です。
生え抜きなら何でもかんでも良い訳ではなく、
まず大事なのは「能力と戦術理解度の高い選手」が
たくさん居る事です。

札幌は2000年・2001年に
多数のレンタル移籍選手を抱え、しかも2002年には
レンタルのベテラン選手が大挙して引退し、
若手レンタル選手はチームを去り、
チームが崩壊しました。
この経験があるため、生え抜きの若手にこだわる
「移籍選手アレルギー」のサポーターがちらほらと居るようです。

が、声を大にして言いたい。

強いチームに生え抜きの選手が多いのは、
チームが強い「理由」なのか、「結果」なのか、
良~く考えて頂きたい。

以上、壮大なチラ裏終了。

あ、
チームが強い、というのと、
チームがサポーターに人気がある、というのはまた別の問題。

そのうち、
チームがサポーターに与える満足とは何か、について考察してみます。



はえぬき J1編 その2

2005年12月09日

前回、なぜデータ公表したのが8チームだったかと言うと、
「とりあえず半分やってしまおう」
と思ったからなんですが、
良く考えたらJ1は
今年から18チームでしたねー。
すっかり忘れてましたorz

さて気を取り直して残り10チームのデータ紹介と俺なりの考察。
書き忘れましたが、括弧内は「日本人のみ」での生え抜き率、と
ご紹介しましたが、「在日枠」が入っています(名古屋の安選手とか)。



横浜FM 14人中7人(13人中7人)
新潟 15人中2人(12人中2人)
清水 13人中6人(10人中6人)
磐田 14人中10人(14人中10人)
名古屋14人中7人(13人中7人)
G大阪 14人中7人(11人中7人)
C大阪 13人中4人(10人中4人)
神戸 12人中1人(9人中1人)
広島 12人中6人(9人中6人)
大分 15人中4人(12人中4人)

んで各チームの非生え抜き。

横浜  山瀬、奥、大島、中沢、大橋、河合
新潟  高橋と本間以外の10名。
清水  山西、久保山、西部、盛岡
磐田  川口、茶野、村井
名古屋 楢崎、秋田、藤田、増川、安、角田
G大阪 渡辺光、藤ヶ谷、遠藤、山口
C大阪 柳本、布部、久藤、古橋、黒部、吉田
神戸 生え抜きが北本だけ。
   非生え抜きは掛川、菅原、佐伯、播戸、三浦淳、平瀬、遠藤、朴
広島 小村、佐藤寿、茂原
大分 三木、梅田、西山、吉田、吉村、根本、上本、有村

データは以上。

やっぱりJ2よりも全体に生え抜き選手が多いです。特筆すべきは磐田と広島。自前の選手でチームを作り、本当に足りない部分だけを移籍選手で穴埋めする。しかも穴埋めに獲る選手のレベルが恐ろしく高い。こんなチーム作りが出来ると良いですねー。

注意したいのは、「ユースが強い」広島の主力選手で、ユース上がりは森崎和と駒野だけだった点。どんなにユースが優秀でも、トップの選手をユース上がりだらけにするにはかなり難しい事が伺えます。この点すごいのはG大阪。生え抜きの主力選手で、高校卒業直後にプロ契約した選手は、何と全員ユース出身!(宮本、家長、二川、大黒、橋本)で、他の生え抜き選手は大卒。

さて、データを見て事実の列記。
1)主力選手に占める生え抜き選手の割合は、J1チーム>J2チームである。
2)特にJリーグ開幕時からの加盟チームは生え抜き率が高い。
3)それ以外のチーム、特にJ2経験のあるチームは生え抜き率が低い。
  J1に上がって随分経つFC東京ですら例外ではない。例外は川崎。

では、なぜこうなるのか?
・J1チームの方が生え抜き選手率が高いのは何故?
 強いから生え抜き選手が多いのか、
 生え抜き選手が多いから強いのか。

俺には、以下の理由から前者の要素が強いように思われます。

・「生え抜き選手が多い」から「強い」のであれば、そのチームは、ユースに優秀な人材が多い、ユースの指導が良い、スカウトの力が秀でている、サテライトのコーチが優秀、のいずれか一つまたは複数が当てはまると考えられます。
・ところが、前述の通り、「ユースが強い」はずの広島でも、主力で
 ユース上がりはわずかに2人(怪我で出場時間の短かった森崎幸を
 入れても3人)。ジェフも同じ(阿部と佐藤勇人)。ヴェルディと
 ガンバは確かにユース上がりが多いですが、この2チームはかなり
 別格です。
・逆になぜJ2チームの主力に生え抜き選手が少ないか考えましょう。
 優秀な選手に「引き抜き」が入るから、
 そして(前回も書いたとおり)J1からの「お下がり」選手が入って
 くるから。
・逆に、J1では「引き抜き」はJ2に比べると圧倒的に少ないですし、
 自分たちより上のレベルのリーグからの「お下がり」選手もいませ 
 ん。
 
さて、これを書いた本来の目的。

・なぜ「生え抜き選手」が多い状態が望ましいと考えられるのか?

・そもそも、本当に「生え抜き選手」を増やす事が重要な事なのか?

について考察したいと思いますが、それはまた次回。



はえぬき J1編 その1

2005年12月08日

以前のJ2編に都築じゃなかった続きJ1編です。

データだけ並べます。

今回の主力選手定義:
・今年のJ1リーグ戦に、リーグ戦終了時の所属チームから1000分以上出場。

生え抜きの定義:
・学校を出て、最初に入団したチームと、現在所属のチームが同一。
  (さすがJ1、レンタルからの出戻りが結構いる。
   あと、海外留学へ行っていた選手とか。
   鹿島の鈴木師匠、ジュビロの名波と藤田←名古屋に移籍したんだった
   をどう扱うか迷ったけど、生え抜きにカウントしました。)

以上を踏まえて、まずは8チーム。括弧の中は日本人選手のみでの数字。



鹿島 12人中8人(10人中8人)
浦和 13人中9人(12人中9人)
大宮 15人中3人(12人中3人)
千葉 14人中11人(12人中11人)
柏  16人中11人(14人中11人)
F東京 13人中5人(11人中5人)
東京V 15人中9人(12人中9人)
川崎 12人中7人(9人中7人)

ちなみに各チームの非生え抜きの日本人主力選手は、
鹿島:大岩と新井場
浦和:アレックス、トゥーリオ、都築
大宮:奥野、三上、冨田、藤本、森田、久永、西村、荒谷、桜井
千葉:斉藤
柏 :波戸、薩川、土屋
F東京:今野、土肥、茂庭、金沢、石川、加地
東京V:戸田、上村、平野
川崎:箕輪、長橋

色々と思うところはありますがまた次回。続く。



はえぬき その3

2005年12月07日

初めて読む方はその1その2を先にお読み下さい。

つづき。

さて、じゃあJ1から落ちてきた選手だけでチームを作れば良いかというとそうではない。精神的に腐っていて使えない選手も居るでしょうし、腐ってないけどJ2でも能力的に厳しい選手も中には居るでしょう。そこで独自の新人選手獲得です。手あかがついていない分、大化けする可能性もありますし、最初に所属したプロチームへの忠誠心を持つ選手も現れるかも知れませんし、何と言っても安く済みます。ここでJ1から落ちてきた選手と自前の新人選手を競わせ、チームを作っていけば良い訳です。しかし選手をチームに縛り付けることは(倫理的にも現実的にも)出来ません。J2チームで主力をはれるレベルの選手はJ1チームも欲しいのです。資金力があり、周りの選手のレベルも高いJ1チームから声をかけられた場合、よほどの物好きよほどJ2チームへの忠誠心が高い選手じゃない限り移籍するのが自然の流れです。このような選手の流出を避ける意味でも、チームがJ1にいるという事は結構大事なんじゃないかと思われます。

何が書きたいのか段々分からなくなってきた。

以上、J2チームで生え抜き選手がさほどおおくない理由。
・実はJ2はJ1のおこぼれ選手だけでいっぱいになる程度のキャパしかない。
・そんな中、J1チームに入れなかった新人選手がJ1からのおこぼれ選手とポジションを争う。
・J1チームからだとJ2へレンタルという道もあるが(現にそういう若手は結構多い)、J2チームの選手をレンタルで受け入れてくれる受け皿はほとんどない。そしてJ1からJ2へレンタルで移籍した選手が元チームに復帰することはあるが、J2でちょっと厳しい選手が一旦解雇されると、そのチームに復帰することはまずあり得ない。

こんな事柄が、今年の若手解雇とコンサの低い生え抜き率の根底にあるのかなと勝手に考察しています。

若手大量カットを解消するためには、
・ユース選手のレベル向上→カットしなくて済むレベルでユース上がりが大量入団。
・採る新人の人数自体を減らす→入っていく新人が減れば当然切られる新人も減る。
・トップチームを魅力的なものに変えて、有望新人がたくさん入るようにする→最低でもJ1昇格が必要じゃないでしょうか。
てなところでしょうか。

2つ目はあまりに後ろ向きなので無視。

ひとつめですが、もっとユースの裾野を広げる必要がありますね。U-15をあと2~3ヶ所に作らなきゃ。新しく作ったU-15からトップチームに選手が入団するためには、あと10年くらいは必要かな?道外の中学校からでも入りたいと思われるくらいU-18が魅力的になれば話も違ってきますが、地理的なハンディキャップを考えると現実的ではないでしょう。

みっつめ…。育成が大事、と言っている人たちは、「しばらくJ2でも良いので、若い奴らを使え」と言っている方々も多いようですが、「全国レベルの」良い選手を入団させようと思ったら、トップチームが強いというのは結構大事な条件じゃないかと思う訳です。

まとめ。
・コンサの生え抜き選手の数はJ2では標準的である。
・J2チームの生え抜き率が上がらないのにはそれなりの理由がある。
・トップチームのユース出身者の割合を上げるためには、ユース組織の更なる充実が必要。今のままじゃこれが限度…。
・実はJ1に上がることが結果的に生え抜き選手を増やすことに繋がるかも知れない(あくまで「かも知れない」です。)。

はあ疲れた。

ご感想・ご批判・誹謗中傷など受け付けております。



はえぬき その2

2005年12月04日

さて、考察。

まあこんなもんでしょう。
だいたいどこも3~4人。
J1はまだ調べてませんが、たぶんJ2よりははえぬき率が高いでしょう。

なぜでしょうか。

1,そもそもJ1よりも有望な新人が入ってこない。

2,年俸が低いので、主力選手をJ1へ金で引き抜かれる事がある。

3,J1の戦力外選手を獲得した方が、新人を育てるよりも早い。

2,を語るとややこしいので、1と3だけに限定して
話を進めます。

実は1と3は密接に関与しているんですが。

以下チラ裏。数字遊びです。←いろいろ批判が出そうな
内容なので、強調しておきます。

ものすごく大ざっぱに、J1各チームともに年間5人新人を取るとします。

チームの保有選手数は毎年だいたい同じですから、
同じくJ1チームから去る選手は年間5人。

選手として肉体的に稼働可能な年数を平均10年として、
全員がJ1に10年いると、
年間5人×10年で、
各チーム50人の選手を保有することになります。

ところがどこのチームも保有選手数は30人くらい。
J1のチームはどこも3年くらいで残す選手と
そうでない選手の見切りをつけると仮定すると、
1チームあたり30-(3×5)
=15人が
経験年数4年以上の選手ということになります。
経験年数別に選手の人数を割り出すと、
4~10年目の選手は、
15÷7で、同期は1チーム2人くらいしか残れません。

そうすると、年間3人くらいはJ1チームから
「動けるのに戦力外」の選手が出ることになります。

J1は18チーム。
J1全体で「動けるのに戦力外」となる選手は、
3×18で年間54人。

もし、全員がJ2に再就職先を求めるとすると、
J2は12チームなので、
1チームあたり54÷12で、
4人以上。
選手達が全員3年目で首になっているとすると、
残り稼働年数は7年。
毎年4人をJ1から受け入れると、
(J2でも「戦力外」となる選手を無視すれば)
J2各チームともにJ1経験者が4×7=28人。

なんと新人選手をひとりも取らなくても、
J1からのお下がり選手だけで
J2チームの選手が賄える計算です。
(J2からJ1へ「ひとり昇格」する選手はごく一部なので無視)

しかも彼らは、少なくとも入団時には
J1チームへの入団が可能であった訳で、
素材的にはJ2に入団した選手よりも上である可能性が高い。

単純な数字遊びだけで見ると、
主力の1/3が生え抜きなんてまだ良い方だということになります。

つづく。



はえぬき その1

2005年12月04日

米じゃないよ。

あちらこちらのblogをつらつらと眺めていましたが、
この時期、entryとして多いのは、
戦力外通告のネタと、今シーズン総括ネタ。

戦力外ネタですが、
1年目・2年目の選手に対する0円提示には
反発と理解が相半ば、ってところでしょうか。

僕自身としては、HFCがカットする選手の人選はまあ納得ですし、
確かに1年目・2年目の選手をカットするにしても、
新人をたくさん採ればカットされる人数が増えるのは
やむを得ないと思っているので、
おおむねHFCの考え方は納得がいきます。

しかし、当然反発される方もいらっしゃる訳で。
反発されている方々の意見としては、

・育成型チームとして、1年目・2年目の選手を切るのはどうか。
 もっとちゃんと育成しろ。

・来年、よそのチームからたくさん補強するみたいだけど、
 失敗したら2002年・2003年の二の舞(三の舞?)だろーが。

というところが多く、極端な人になると、

・生え抜き率が低い!!もっと生え抜き選手だけのチームにしる!

という人もいます。

ふたつめの意見については、
失敗を恐れて行動しないのは論外だと思うので、
僕個人としては無視ですが
(今のチームはコンセプトがある程度しっかりしているので、
2003年みたいな事にはならないと信じています)、
ひとつめ・みっつめの意見に対しては明確に反論する論拠がないんですね。

そんで、暇つぶしにちょっと調べてみました、
J2主力選手の生え抜き率。
何かの参考になれば。
いろいろと考察のつけようがあると思うので、
これ見て何か思うところがある方はコメントなりトラバなり
じゃんじゃんして下さい。
俺もどう解釈するか迷う部分が多いので。

参考にしたデータは、Jリーグ公式サイト

主力選手の定義は以下のとおり。

・今シーズン、現所属チームでJ2リーグに1500分以上出場した選手。
(1500分の根拠ですか?この辺で切ると、だいたいどこのチームも
 選手が12~15人くらいになるので、「主力」の定義として
ちょうど良いかな、と。
この理屈で行くとデルリスとか福岡の村主とかが
解析に入らないのですが、
こういう選手はごく少数なのでスルー。)

・シーズン終了時点でそのチームに所属している選手
(何人かシーズン途中でJ1へ移籍した選手がいますが、
 解析から外しました。)

で、「生え抜き」の基準。

・前登録チームが高校ないし大学の選手。
(JFLから移籍してきた選手をどうするかとか、
大学に進学する前がJ1チームユースだとか、
解釈に迷う選手が若干いますが、
考えるのが面倒臭いので上記基準に統一。
札幌でいうと、岡田は「生え抜き」ではないことになります。
なお、現所属チーム→他チームにレンタル→現所属チームへ復帰、を
どうするか、迷うかなと思ったのですが、
この条件に当てはまる選手でこういう人は一人もいませんでした。
ということは、吉瀬…。)

以上から、解析結果発表。
札幌 主力14人中4人が生え抜き。
(主力は、林・岡田・西澤・曽田・池内・和波・砂川・相川・中山・田畑・加賀・鈴木・上里・金子。うち生え抜きは曽田・相川・鈴木・上里。)

以下、人数のみ。
京都 14人中2人
福岡 13人中4人
甲府 13人中3人
仙台 15人中4人
山形 13人中4人
湘南 12人中4人
鳥栖 13人中5人
徳島 14人中2人
水戸 11人中3人
横浜C 13人中4人
草津 14人中2人

ここまで調べて(excelで一覧表作ったりして)、
疲れ切ってしまったので、データ解釈や思うところはまた次回。