はえぬき J1編 その3

2005年12月15日

※開設して1ヶ月、カテゴリーを若干変更しました。

1週間のご無沙汰でした。
このblogを読んで下さっている全国7500万人(推定)の皆様、
お待たせいたしました。
はえぬき編のまとめです。



さて本題。

・なぜ「生え抜き選手」が多い状態が望ましいと考えられるのか?

・そもそも、本当に「生え抜き選手」を増やす事が重要な事なのか?

J1チームに生え抜き選手が多いのは、チームが強い故の必然ではないでしょうか?
J1は、日本最高峰のサッカーリーグです。
ですから、戦力外の選手が上のリーグから降ってきたりしません。
しかも、最高峰のリーグですから、
高卒・大卒の目玉選手を獲得する事も可能です。
ユースも伝統があり、良い選手を輩出するノウハウを持っている。
故に、獲得したいポジションの選手を「補強」する事はあっても、
上のリーグから降ってきた選手で、空いたポジションを
「補充」する必要はない訳です。

翻ってJ2チームの場合。
獲得出来る新人選手は、どうしたって二流。
百歩譲って、一流を獲得できても、「超」一流の獲得は無理。
そんな新人選手達を育てて、自チームの主力となるように育てる必要がある。が、
そこから日本代表クラスを育てる事は、かなり困難。
(今野とか山瀬とかはどうなんだ!というツッコミはなしで。
あの二人はかなりのレアケースですから。)
そしてJ2に居る限り、優秀な人材はより高いレベルを求めて
J1へ。人材流出は避けられない。

以上から、結論。
・「生え抜き選手」を増やす事が大事なのではない。
・「生え抜き選手がずっと居てくれるような魅力
 (お金・所属リーグ)のあるチーム」、
 あるいは、
 「良い素質を持った新人選手にたくさん
 入団してもらえるようなチーム」
 になることが大事なのだ。

従って、生え抜き選手を増やす事は、
強いチームを作る上で起こる現象であって、
それそのものが目標ではない、と考えられます。

チームの戦術コンセプトを理解した若手選手が
札幌をずっと背負ってくれれば、
そりゃチーム作りはぶれないです。
だから、継続して強いチームを維持する課程では、
能力の高い(←これ大事)生え抜き選手が居る状態が
必然的に生じる訳です。
生え抜きなら何でもかんでも良い訳ではなく、
まず大事なのは「能力と戦術理解度の高い選手」が
たくさん居る事です。

札幌は2000年・2001年に
多数のレンタル移籍選手を抱え、しかも2002年には
レンタルのベテラン選手が大挙して引退し、
若手レンタル選手はチームを去り、
チームが崩壊しました。
この経験があるため、生え抜きの若手にこだわる
「移籍選手アレルギー」のサポーターがちらほらと居るようです。

が、声を大にして言いたい。

強いチームに生え抜きの選手が多いのは、
チームが強い「理由」なのか、「結果」なのか、
良~く考えて頂きたい。

以上、壮大なチラ裏終了。

あ、
チームが強い、というのと、
チームがサポーターに人気がある、というのはまた別の問題。

そのうち、
チームがサポーターに与える満足とは何か、について考察してみます。



この記事に対するコメント一覧

シモツカーレひひだ

Re:はえぬき J1編 その3

2005-12-16 09:34

お疲れ様でした。 なるほど。強豪になれば生え抜き選手が増えるのか。 しかし、J1.5から脱却するにはどうしたら良いのか、、、 J1.5からJ1に昇格したチームって存在しないし(川崎はもう1年様子見)。

ちや

ひひだ師匠へ

2005-12-16 09:41

コメントどうもです。 かなり独断入ってますが、生え抜き選手を増やすことは、一筋縄ではいかない、という事が、今回書いていて再認識できました。 J1.5からの脱却‥。個人的には来シーズンの新潟がひとつの試金石かなと思っています。 とてもじゃないが、自分の考えていることを全部書くと大変なので、またゆるゆるとちょっとずつ書いていきます。

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