はえぬき J1編 その2

2005年12月09日

前回、なぜデータ公表したのが8チームだったかと言うと、
「とりあえず半分やってしまおう」
と思ったからなんですが、
良く考えたらJ1は
今年から18チームでしたねー。
すっかり忘れてましたorz

さて気を取り直して残り10チームのデータ紹介と俺なりの考察。
書き忘れましたが、括弧内は「日本人のみ」での生え抜き率、と
ご紹介しましたが、「在日枠」が入っています(名古屋の安選手とか)。



横浜FM 14人中7人(13人中7人)
新潟 15人中2人(12人中2人)
清水 13人中6人(10人中6人)
磐田 14人中10人(14人中10人)
名古屋14人中7人(13人中7人)
G大阪 14人中7人(11人中7人)
C大阪 13人中4人(10人中4人)
神戸 12人中1人(9人中1人)
広島 12人中6人(9人中6人)
大分 15人中4人(12人中4人)

んで各チームの非生え抜き。

横浜  山瀬、奥、大島、中沢、大橋、河合
新潟  高橋と本間以外の10名。
清水  山西、久保山、西部、盛岡
磐田  川口、茶野、村井
名古屋 楢崎、秋田、藤田、増川、安、角田
G大阪 渡辺光、藤ヶ谷、遠藤、山口
C大阪 柳本、布部、久藤、古橋、黒部、吉田
神戸 生え抜きが北本だけ。
   非生え抜きは掛川、菅原、佐伯、播戸、三浦淳、平瀬、遠藤、朴
広島 小村、佐藤寿、茂原
大分 三木、梅田、西山、吉田、吉村、根本、上本、有村

データは以上。

やっぱりJ2よりも全体に生え抜き選手が多いです。特筆すべきは磐田と広島。自前の選手でチームを作り、本当に足りない部分だけを移籍選手で穴埋めする。しかも穴埋めに獲る選手のレベルが恐ろしく高い。こんなチーム作りが出来ると良いですねー。

注意したいのは、「ユースが強い」広島の主力選手で、ユース上がりは森崎和と駒野だけだった点。どんなにユースが優秀でも、トップの選手をユース上がりだらけにするにはかなり難しい事が伺えます。この点すごいのはG大阪。生え抜きの主力選手で、高校卒業直後にプロ契約した選手は、何と全員ユース出身!(宮本、家長、二川、大黒、橋本)で、他の生え抜き選手は大卒。

さて、データを見て事実の列記。
1)主力選手に占める生え抜き選手の割合は、J1チーム>J2チームである。
2)特にJリーグ開幕時からの加盟チームは生え抜き率が高い。
3)それ以外のチーム、特にJ2経験のあるチームは生え抜き率が低い。
  J1に上がって随分経つFC東京ですら例外ではない。例外は川崎。

では、なぜこうなるのか?
・J1チームの方が生え抜き選手率が高いのは何故?
 強いから生え抜き選手が多いのか、
 生え抜き選手が多いから強いのか。

俺には、以下の理由から前者の要素が強いように思われます。

・「生え抜き選手が多い」から「強い」のであれば、そのチームは、ユースに優秀な人材が多い、ユースの指導が良い、スカウトの力が秀でている、サテライトのコーチが優秀、のいずれか一つまたは複数が当てはまると考えられます。
・ところが、前述の通り、「ユースが強い」はずの広島でも、主力で
 ユース上がりはわずかに2人(怪我で出場時間の短かった森崎幸を
 入れても3人)。ジェフも同じ(阿部と佐藤勇人)。ヴェルディと
 ガンバは確かにユース上がりが多いですが、この2チームはかなり
 別格です。
・逆になぜJ2チームの主力に生え抜き選手が少ないか考えましょう。
 優秀な選手に「引き抜き」が入るから、
 そして(前回も書いたとおり)J1からの「お下がり」選手が入って
 くるから。
・逆に、J1では「引き抜き」はJ2に比べると圧倒的に少ないですし、
 自分たちより上のレベルのリーグからの「お下がり」選手もいませ 
 ん。
 
さて、これを書いた本来の目的。

・なぜ「生え抜き選手」が多い状態が望ましいと考えられるのか?

・そもそも、本当に「生え抜き選手」を増やす事が重要な事なのか?

について考察したいと思いますが、それはまた次回。



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