2008年04月04日
「介護」という言葉を調べればいろんなことが出てくると思う。 先日、次男が卒業した中学校の保健室の先生が退職した。 次男が体育授業中に骨折し、今後手術時に入れたボルト(?)を除去するための手術が控えているので、 中学校から高校への引継ぎなどをその先生がして下さった。 で、彼女が退職する理由。 それは 実母の介護のため。 最後に会いたかったけれど、彼女はお母様の通院や 校医への挨拶のため多忙で、 会えなかった。 でも、電話で 「これからは職種をこえて 話しましょうね」 そういうのが精一杯。 彼女も 「自分の人生を楽しむことをやめたくはない。 ひきこもらないように気をつけますよ!」 そんな啖呵をきって下さった。
介護。 総論は知らない。 しかし各論で 自分は思う。 きっついよ!!!! 老々介護という言葉もある。 老夫婦のどちらかが倒れ介護が必要になる。 介護される側のみならず、する側の体力的な問題。経済的な問題。精神的な問題。 介護保険制度が始まった。 だから何? 介護支援専門員。そういう職種が登場した。 平成10年だったかな。 たまたま 「訪問看護」 というものをしていた時期だったし、職種の似てる夫と共に その試験を受けて資格を取得した。 それでも、自分には 介護の日常があった。仕事ではなくて 日常に介護があった。 利用者の方の気持ちに心がいってしまった。 どうすれば役所の条項の隙を見つけて認定を得る事が出来るか。 ガーゼ一枚、消毒薬一本、それがすべて自己負担になってしまう状況の中で 役所を説得させるために かかりつけ医にかけあった。 役所の人が持っているマニュアルブックをやおら強引に見せてもらって 矛盾点を指摘した。 ケアマネのグループワークで知り合った人に 違う自治体では 同じような症例にどう対応しているか きめ細かに説明してもらった。 それを受けて利用者の方の病院のソーシャルワーカーにかけあった。 自宅の電話からいろんなところに電話して 教えてもらった。 そういうことが出来るのは 誰か。 素人では無理なのだ。 それがすべてうまくいった時に、自分は嬉しさよりも失望した。 こんなものか・・・。 今でも時々夢を見て ハッと目覚める。 「おばあちゃんをトイレに連れていかなきゃ!」 「オムツずれてマットレスまでびしょびしょかも!」 「下剤飲ませたいけれど・・・ 明日出かけなきゃならないので ごめんパス」 「デイサービスの時間だ!」 「あの服を嫌がらなきゃいいけど・・・」 数え切れない夢を見て飛び起きて ああ、おばあちゃんはもう居ないのだと気づく。 自分は女の子で一人っ子。 父もいない。兄弟もいない。 母と祖母を看取るのは自分しかいない。 その気持ちは どんなに暴れん坊でも どんなに親の気苦労を倍増させたか知れない十代の年齢でも 重く心にあった。 そして きっと その通りの人生をここまで送ってきたというか、 出逢えたパートナーと共に 歩いてこれたと思ってる。 でも。 介護は つらい。 肉親なら とってもつらい。 何故なら 鏡を見るようで。 自分の最期を重ね合わせずにはいられなくなる。 ひどくしんどい。 祖母を亡くしてから やっとコンサに戻れた。 それでも、いろいろなことが心の中で結びついていて たまに 「なんでコンサ?」と思う。 ホームタウンにいなかった時期、コンサが心のよりどころだった。 このブログでいつか書いた 自分が連れて行った初めての友達がいた。 そのエントリーにはたくさんの共感を寄せて頂いて 嬉しかった。 けれどその友人はそれ以降 コンサの試合に来れなかった。 認知症の母親を看ていたから。 彼女の実の親だった。 二人でたまに電話で話して泣いた。 今春 彼女は母を施設に入れた。娘の受験、母の夜中の徘徊。どれだけの心労だったかと思う。 少し落ち着いたら また彼女を連れてコンサに行こうと思う。 何を書きたかったのだろう。 わからないけど、 もう あまり読んでくださるかもしれない方々を意識して書くのはやめようと思った。 コミュニケーションが出来る貴重な場だと認識して向かっていたけれど、 返すエネルギーが枯渇してる・・・。 ふつうに書きたいこと書こうかな・・・と思った第一歩です。 だから 戻るけど Y先生。 母さんを殴りたくなった時は わたしに電話しろ。 少なくとも振り上げた拳を握って一緒に泣けると思うよ。
プロフィール
HN aru 聖地厚別在住 旭川市出身 *変わらず当たり前 1964年生まれ *いい年齢になってきました 性別 ♀ たぶん *まだそうだ!たぶん 厚別・函館・室蘭ゴール裏 ドーム Gシート *今 違う 夢(妄想)・HFC最高幹部次席付電話受付係りなにそれ *ちょい自信なくなった(本気だったのか?!) 特技・ブログの文章が長すぎること *書けば長いのだが・・・
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