2008年07月23日
秋春制導入については、みなさんがいっせいに反対されているこの反応ぶりを見ただけでも結論がでそうな問題ですがw J3さんのところでもこのようなエントリーを上げていますが、私はこのデメリットの所に「日本の文化に秋春制はなじまない」というのも加えたいと思います。欧州では学校も秋から始まりますし、夏はバカンスで全く働かないし、秋春制が自然な理由がいくらでもあります。それが彼らの1年のリズムになっているんですよね。(尚、ロシアリーグなどの冬が厳しい国はもちろん春秋制です。) 対して、日本は学校も会社も全てが4月に始まり、3月に終わる。もちろん、各スポーツ界のカレンダーもそれに準ずる形になっています。(例外は1月に始まり12月に終わる競馬くらいですかね?) そこに何故Jリーグだけが一人だけ逆行しなければならないのか?正直、秋春制の導入にはメリットが全く感じられないんですよね。もちろん、札幌などの北国のチームにとっては死活問題ですし。。。 まあ、こんなのは実現する訳はないので、却下という事で次に行きましょう。 それよりも私が興味深く思ったのが、J2リーグについての将来像が決定したというニュースです。 この発表を見ると、将来は J1 18チーム 降格3チーム J2 22チーム 昇格3チーム、降格最大3チーム JFL ?チーム 昇格最大3チーム となる訳ですね。 そして、「J2からJFLへ降格したクラブは、Jリーグ会員資格を失う。」と書いてある通り、JFLはあくまでもアマチュアのリーグだということです。 いまやどこの都道府県にも一つくらいはJリーグ入りを目指すクラブが出来つつありますが、現在J2は15チーム。定員の22チームまでは後7つのイスしかありません。現在JFLや地域リーグに所属してJ入りを目指しているクラブはこの狭き門を通過しないと行けない訳です。 もし、この残り7つに入れなかったり、入れたとしても20番目以降のぎりぎり滑り込みで入ったクラブは、J2とJFLとの間のエレベータークラブとなってしまう可能性が高いと言えます。これはJ1とJ2との間と、どちらが大きな差になるのでしょうか?もちろん、J2はプロ、JFLはアマですから、こちらの方が断然大きな差となるでしょう。J2のクラブはれっきとしたプロとして試合運営を行えますが、アマの試合では全ての面において規模を縮小せざるを得ません。(例えば札幌ドームが使えない、アウェーの移動も安い強行軍になる、入場料も安くなり観客動員も落ち込む=財政難になる等・・・) それを考えると、今のJ2は降格の心配がありませんから、なんとしても今の内にJリーグ入りを果たして、数年間でクラブの基盤を固めておきたい、となるのは当然です。 つまり、今後2,3年のJFLはいわば「勝ち組」への滑り込みを目指す熾烈な戦いが繰り広げられると考えて良いでしょう。 札幌は「先行者」としての恩恵を受けている事に感謝しつつ、数年後は「アマチュアへの降格」というものすごい恐怖と戦っていかなければなりません。
2008年07月21日
試合サマリーはこちら。 神戸 GK:徳重 DF:内山 北本 小林 鈴木 MF:ボッティ 金 松岡 栗原 FW:大久保 レアンドロ 札幌 FW:ダヴィ クライトン MF:中山 芳賀 西 藤田 DF:坪内 西澤 箕輪 平岡 GK:高木 前回アウェーではボコボコにやられながらもなぜか引き分けてくれた神戸との対戦。神戸といえば、コービー・ブライアント、じゃなくって金&ボッティ&レアンドロの超強力外国人トリオですね。その他に日本人も良い選手がそろっていますが、その中でも注目だった石櫃がアップで故障したとの事で、急遽鈴木"ノリカル"規郎が先発。内山が右に回りました。 神戸1図.神戸の右はがら空き。レアンドロ・大久保も巧みに下がってボールに触る。札幌はクライトンを金につけるべきだった。 試合は最初から神戸ペース。[神戸1図]を見て頂くと分かるように、左SBの鈴木がガシガシ上がり、ボッティも攻撃時には中央に絞ってトップ下の位置に入り、極端な左サイド偏重の攻撃を仕掛けてきます。 更にこれを可能にしているのが金と松岡の両ボランチの巧みなパス回し。金がうまく球を散らすのでなかなか札幌のプレッシャーが思うようにかかりません。松岡も守備面を評価されてのポジションゲットと聞いていましたが、うちの29番とは違って人並みにはパスも出せる選手でした。 19分には左サイドに引いたレアンドロのパスから大久保が西澤に競り勝って抜け出しますが、これは高木がファインセーブ。スカパー!野々村解説のとおり、読み勝ちでした。 しかし22分、中盤で西がクライトンに出そうとした所をずっこけて相手に渡してしまい、そこからつながれてレアンドロのシュート、、、がボッティの肩?に当たってゴール。現地で見ていた時も???だったのですが、帰ってビデオを見ても良くわからんゴールでした。 このまま神戸ペースで進むのかと思いきや、なぜか神戸もペースダウンして追加点を狙う雰囲気ではなくなってしまいます。このあたりが松田監督コメントにもあるように、2点目を取れない一因ではないでしょうかね。おそらく選手も2点目を取る事がこの試合の課題だと意識していたでしょうが、分かっていながら引いてしまうという事はなんとも根が深い問題かもしれません。 まあ、だからといって札幌ペースになったかといえばそんなことはなく、ダヴィ突破が何回かあったものの、前半は0-1で終わるのかな、という感じでした。 ところが、神戸ゴール前でのFKを金がハンドということでロスタイムにごっちゃんPKのチャンス!キム兄愛してるよ! このPKをダヴィがいつものとおりバレバレの右に蹴り、いつも通り甘いコースに飛んだのですが、今回はGKの手を弾いてゴール。やれやれだぜ。。 これですっかり札幌ペースになったかと思ったら、ところがどっこい(古い)。55分に高木がPA外で手を使ったとして一発レッド。ってこれは確かに故意のハンドだから「C1:反スポーツ的行為」でイエローは仕方ないと思うのですが、「S4:得点機会阻止(手)」っていうのはどうですかねぇ?解釈の違いなんだろうけど、私の目には「得点機会」には映りませんでしたが。 と言ってもしょうがないので、札幌は藤田を下げてGK優也を投入。[神戸2図]のような形にして守備を固めます。更に藤田の右サイドの分まで面倒を見なければいけなくなった西に代えてデビ純も投入。4-3-1-1気味にして守ります。すると幸か不幸か中央の守備が厚くなり、神戸はせっかく1人多いのに攻めあぐねる展開に。 神戸2図.3センターハーフにして神戸の攻めを止めた。神戸は長い距離を走れる選手を入れたかったが栗原と鈴木は使用済み。。 逆に札幌はダヴィ突破からカウンターでチャンスを作り、気分的には流れが来ている感じもありました。と、そこに80分、芳賀がシミュレーションでイエロー。そして東城主審はメモする途中に2枚目だと気づいたようでw、時間差で芳賀にレッドカードが出てしまいました。この場面、2枚目でなければイエローは妥当なのですが、普通は1枚出した選手には加減するものですよね。忘れてたなら仕方ないけどw それでもなんとか守りきって勝ち点1ゲット。(スカパー!野々村インタビューで)三浦監督も言うようにホーム3試合で勝ち点3は、残留を目指すには足りない結果ですが、個人的には大満足の内容でした。いろいろ珍しい物も見れたしw そして次は新潟戦。リベンジですね!以下、選手採点(5段階)。と、おまけで神戸選手コメント。 GK:高木 1 退場は不運な判定だったが、不用意だった。怪我?を治してくれ。 DF:平岡 4 「え、セットプレー俺蹴るの?」 箕輪 4 失点シーンで詰め切れなかったのは残念。 西澤 2 大久保のスピードに翻弄される。 坪内 3 古巣と対戦。あちこちに挨拶。 MF:藤田 3 ノリカルと互角に勝負。交代はドンマイ。 →佐藤 3 ポロリも忘れず、サービス満点w 西 2 失点シーンのミスパスは減点だが、広い視野でパスを狙っていた。 →マーカス 4 自分の役割をしっかりとこなした。 中山 4 気迫が伝わる全力疾走。 FW:クライトン 4 前にいる方が電池が長持ちするね。 →池内 - 最後にエースストライカー登場!? ダヴィ 4 鬼突破。でも、PKは替わってくれ・・・ 神戸 GK:徳重 榎本の方が上だとおもうけど、彼もまあまあかな。 DF:内山 右の方が本職だよね。 北本 ダヴィとバトル。 小林 セーフティなクリア。 鈴木 前半最初の勢いはどうした? MF:ボッティ いい選手やね~。 金 攻守に気が利く選手。さすがだわ。 松岡 神戸の中盤に安定感をもたらした。 →吉田 右MFで入ったはずだが、最後はFWにも。 栗原 目立たず。。 →岸田 いつ入ったのか分からず。 FW:大久保 プレーも態度も日本人離れしてる。 レアンドロ 彼はもっと前に張っているべきだと思うのだが。 東城主審 1 赤2枚はどちらも無くてよかった。
2008年07月17日
さて、なにはともあれまずはお疲れ様でした。 試合サマリーはこちら。 大分 GK:西川 DF:深谷 森重 上本 MF:高橋 ホベルト エジミウソン 鈴木 金崎 FW:前田 ウェズレイ 札幌 FW:ダヴィ クライトン MF:中山 芳賀 西 藤田 DF:坪内 西澤 箕輪 平岡 GK:高木 この試合の注目はなんといっても、仕事人ナイト!、と見せかけて密かに家本主審!ここでかよ! でも、注目はしたものの、以前のように「主役」は張らなくてほっとしました。なかでも、平岡?とかが危ないファウルをしてもいきなりカードを出さずに、注意をしていたのには感動しました!言っちゃ悪いですが、前はカードを出す時に選手の目も見てなかったですから。 まず試合に入る前に仕事人ナイトの感想から。平日の厚別で、しかも雨降りなのに、1,500円だと集まるんだね~って感じでした。私は6時半頃に着いたのですが、もうその時には長蛇の列。一つしかない当日券売り場では(裏側にもう一つあったようですが)全然さばけず、なんとか7時過ぎの選手入場している時に入る事が出来ました。更に並んでいる間にもどんどん列が伸びていったので、最後の方の人はきっと大変だったでしょうね。。 HFCさんも反省しているようですが、当日券で売るんだからちゃんと専用売り場作っておきなさい!というのが一つ。でも、急遽スタッフが券を持って売り歩いたのはグッジョブでしたよ! 6:45頃から始めたと思いますが、あのような混乱状態の中で善後策を実行するのは大変な事です。 ようやく中に入ったら、今度は入り口でペットボトルチェックを始めたようです。清水戦での馬鹿者の行いを受けての事のようですが、今後観戦に行かれる方はご注意ください。 さて、試合の方は、しぶーい展開。大分DFはボールを前のボランチに預けようとするのですが、札幌もボランチの2人に厳しく寄せて簡単にはパスを通させません。パスがつながらないならロングボールか、という所ですが、高松が怪我しているおかげで前線はウェズレイと前俊のちびっ子2人です。札幌山脈相手に出してもボールを失うだけ、という事でまごまごと慎重に大分の自陣でパスをつなぐ時間が多くなりました。 大分としては札幌に前からの守備をさせずにボランチがボールを持てれば、彼らの抜群のキープ力・展開力でチャンスを作る事が出来るのですが、なかなかそうさせなかったのは札幌の守備を誉めて良い所ですね。 じゃあ大分はどうすれば良かったのかというと、まずはDFラインを下げさせるためにウェズレイと前田のスピードを生かした裏への放り込み、もしくはどちらかのサイドに人を集めて数的優位を作る、この二つが有効だったはずなんですが。どちらもあまりやってこなかったのは謎です。 そのおかげで札幌としては試合前のプランを確実に実行するだけで良かったのは助かりました。なんせ、うちは選手交代とかシステム変更に弱いチームですからねぇ・・・ ちなみに、注目の金崎ムーはあまり下がって組み立てに参加する事はなく、サイドやFWに近い位置を取っていました。もうちょっとボールもらいに行けばいいじゃん、と思うのだけれど、それはあちらの事情ですから、深くはつっこみません。 札幌の攻撃はなんといっても、まずはダヴィ突破。一人であれだけやってくれると頼もしい、とまではいきませんが見ていて面白いですね。 相手が引いた状態ではサイドバックの坪内・平岡の所では比較的楽にボールが持てるので、そこからの放り込みもありました。ただ、精度はいまいちだったのが残念。 後は藤田が復調して、いつもの直線突破からクロスを見せてくれたのも心強い限り。右からのクロスが入ると、左からは中山が詰めてますので威力倍増です。以前は、マリノス戦のダヴィゴールのように札幌は左からクロスを上げて藤田が中に詰めるというパターンが基本だったんですが、新しい有力な攻めパターンができましたね。 選手交代は札幌が76分に藤田→砂川として攻めに変化を付けたのに対し、大分は5分後に前田→小林としてそこをケアするという、一人ずつの交代のみ。 最少失点の大分と失点ワースト2位の札幌が守り合って、最後まで膠着状態が続いた試合でした。試合内容を見ても昨年を思い出す内容で、2試合連続の無失点は守備の立て直しが上手くいったと思って良いのではないでしょうか。 以下、選手採点。(5段階) GK:高木 4 完璧な守備。飛び出しのタイミングもグー。 DF:平岡 3 攻撃面でもうちょっと。守備はまずまず。 箕輪 3 3,4回はあったシュート機会を決めきれず。頼むよ~ 西澤 4 相変わらずえぐいですな。 坪内 3 もう少しクロスが上手い選手だと思ったけど? MF:藤田 4 右サイド疾走。 →砂川 4 限られた時間で出来る事はやった。 西 4 難しい地味な仕事を90分やり遂げた。 芳賀 4 もうクライトンボランチは勘弁、と思ってないかい? 中山 4 守備で慣れない場面も、持ち前のひたむきさでカバー。ボレー見事。 FW:ダヴィ 3 このくらいはやってくれて当然だ。 クライトン 4 おされヒールも披露。今日は最後まで電池が持った。
2008年07月12日
さて、前回で攻守の概要を書きましたので、次は得点・失点シーンについて。 映像はこちら。 ・清水1点目(前半12分) 10左CK→クリア→10→8クロス→20右足G 枝村のクロスが良かったから仕方ないとも言えるが、枝村に詰めていたクライトンと藤田の寄せが鈍かったからあのタイミングでクロスが上がってしまったとも言える。 西澤に付いていけなかったDFについては、個人的には仕方ないと思うのだが、PA内なんだから絶対離すなと言われれば、仰る通りと言うしかない。 ・札幌1点目(前半29分) 15右CK→10頭 ダヴィがニアからスクリーンを使ってファーでフリーに。上の動画で1:00頃に左ポストの位置にいるのがマークしていたDF(3番?)、その右がスクリーンに使った2人である。 ・清水2点目(前半44分) 中央7→6→10→6右足 前半終了間際の絶対やってはいけない時間帯での失点。この時間は左右のマルコス・パウロと藤本がチェンジしていた。動画では更に枝村が右に流れて藤本が中央に入っている。 藤本は左サイドからあまり動かなかったので藤田がマークする事ができたが、パウロは得点時の位置でわかるように、更に中に絞る動きも見せていた。こうなると藤田が見るのは厳しい。藤田がパウロについて行けよ、という意見もあるが、以前も指摘したように藤田にはそのような動き(守備意識)はなく、むしろカウンターを狙ってフリーになれたのを喜ぶタイプ。私ならその辺りの守備に気が利くヨンデを右で使いたいんだけどなぁ・・ 尚、最初のパスに見るように、伊東をフリーで前を向かせるのは危険極まりないことは前回の記事で指摘した通り。 ・札幌2点目(後半29分) 15左ショートCK→24→15クロス→ファー5頭 清水側の戦犯はショートコーナーをさせたDF。 ただでさえ高さで有利な所にショートコーナーで揺さぶって、ファーサイドに池内となれば決まらない方がおかしい(?) その後は砂川・西谷の活躍もあって逆転ムードも高まっていたのですが、惜しくも決まらず。試合内容はともかく、「真のホーム」である厚別でねばり強い戦いを見せて勝ち点を取れた事は大きいですね。 以下、個人採点(5段階)。 GK:高木 2 風に悩まされてキックミス多し。 坪内 3 前の中山にも助けられたが、堅実な守備。 柴田 2 ヘディングはイルカ並みw つなぎやマークでのミスあり。 →池内 4 試合には貢献できなかったが、貴重な同点ゴール。 箕輪 4 イルカその2。高い! 西澤 4 大人の対応でアウレリオを完封。後半からはCBに。 MF:中山 5 守備の役割を確実にこなし、豊富な運動量で攻撃の活性化も。 芳賀 3 一回だけ凡ミスでカウンター食らう。 クライトン 3 やはり70分を過ぎるとと電池が切れる。 藤田 1 もっと積極的な動きが必要。失点時の寄せの甘さも減点材料。 →西谷 4 時間限定ながら切れのある動きで得点にも絡んだ。 FW:ダヴィ 3 1得点も、他は攻撃に絡めない場面が目立った。 アンデルソン 3 キープ力などの実力は見せた。あとは連携次第。 →砂川 4 彼が入ってから反撃のスイッチが入った。 松村主審 2 下手は下手だったが、この程度のミスは容認するしかない。
2008年07月10日
試合詳細はこちら。 清水 GK:西部 DF:岩下 青山 高木和 山西 MF:マルコス・パウロ 伊東 藤本 枝村 FW:西澤 マルコス・アウレリオ 札幌 FW:ダヴィ アンデルソン MF:中山 芳賀 クライトン 藤田 DF:坪内 柴田 箕輪 西澤 GK:高木 図1.札幌の守備、前半基本図(札幌が○、清水が●)。枝村と伊東がフリー。 札幌が中盤フラットなのに対し、清水はダイヤモンド型。この対戦では清水トップ下の枝村がいわゆる「ゾーンのすき間」に位置するため、彼に対してどう対処するかが問題。札幌は特にマークをつけず、芳賀とクライトンは枝村にボールが渡らないようパスコースを切る意識が強かった。 また、特徴的だったのが左MFに配置された中山の守備。すぐ近くにいるパウロには守備に行かず、ひたすら右サイドバックの岩下をマークしていた。岩下がボールを持った時は相手陣深くまででもゾーンを捨ててチェックに行っていた。これは明らかに事前の作戦であり、監督の指示。 パウロが右に流れてきた時は芳賀と坪内が対処していた。 左に張る傾向のあるアウレリオには西澤が対応し、中央の西澤には柴田と箕輪が対応。2トップにはほとんど仕事をさせなかった。 ダヴィとアンデルソンの2トップは2人とも積極的に相手DFにプレスに行っていた。しかし、2人の連携はあまり上手くとれておらず、また、プレスのかけ方(追い込む方向)も適当だった(これは個人の守備戦術スキルの問題)。さらに問題だったのが、2人揃ってプレスを掛けても前述の通り掛け方が下手でボランチの伊東までボールが渡ってしまう場合も多かった。この場合は伊東がフリーで前を向けるのでかなり危険な状態。 スカパー解説では、三浦監督はクライトンが伊東に付くよう指示しているがクライトンはスペースが空くのを気にして出て行けない、という解説をしていた。しかし、それは本当だろうか?2トップの連携でさえ上手くいっていないのに、さらに守備の下手なクライトンまで連携して前にプレスを掛けろというのは無理な話。下手に出て行っても中央のスペースに穴が空くだけである。そういう作戦を取りたいなら、FWやボランチにはもっと守備の上手い選手を入れるか、清水と同じダイヤモンド型の布陣にすれば良い。後半からはこの問題は修正できていた。三浦監督の指示がどんなものだったかは、図2を参照。 図2.FWが2人ともプレスに行かず、1枚を伊東に付ける。これで清水の攻撃は止まった。 攻撃については、厚別の利を生かしてハイボール徹底で良いんじゃないかと思う。前半は風下なので耐えて、後半からは高さのある2トップを生かして押し込む。または両サイドに砂川・西谷・西などのフレッシュな選手を入れて活性化させる。 セットプレーについてはクライトンのキック精度もそうだが、チーム練習で狙いどころをきちんと決めるべき。この日のCKは7本あったが、キックの内訳はファー1本、ショートコーナー1本、後の5本は確か全てニアに低いボールだった。ご存知の通り、2得点はファーサイドの1本とショートコーナーの1本から生まれている。高さでは完全に勝っているのだから、なぜ小細工を使ってニアに蹴るのか?おそらくニアですらして後ろで決めるという練習をしていたからだろうが、意味がわからない。 以下、その2に続く?
2008年07月05日
決定力不足の清水にあっさり2点取られてしまう札幌の守備のもろさ。 3点目を取って試合を決めるチャンスがあったのに決めきれず、逆に守備固めに入ってから同点に追いつかれる清水の試合はこびのまずさ。 下位チーム同士の冴えない試合は両チーム痛み分けになりました。詳しいレビューは明日朝のスカパー!無料放送を待ってから書きますが、一言で言うとこんな感じでした。 後、サカマガの速報サイトの採点、適当すぎ。 では、色々ニュース(小ネタ集)をどうぞ。 エステグロ(浦和)の従兄弟、リーガへ。 浦和のセルヒオ君の従兄弟であるU-20アルゼンチン代表(北京五輪代表も有力です→追記:2日に正式発表があって、惜しくも漏れてしまったようですね)のダミアン君がリーガのビジャレアルに移籍することになったようです。こちらに写真もありました。 すごいなー。南米出身のチームメイトも多いだけに、欧州の最初の移籍先としてはビジャレアルはこれ以上ない環境でしょうね。あと、ここのスカウトの目利きはなかなかのもんです。つまり、出世街道まっしぐら、と。 コメントで振り返るEURO EUROの公式ページから。ベーンハッカーとかレーハーゲルとか、良い監督は洒落た事いいますな。後、ポルトガル戦でのシュバインシュタイガーにはw リベルタドーレス杯はキトが優勝。ワシントン、凱旋ならず 元浦和のワシントンと元仙台のチアゴ・ネヴェスが所属しているフルミネンセは決勝まで進みましたが、PK戦の末敗れてしまい、クラブW杯で日本に凱旋することはできませんでした。んー残念。尚、第2戦ではチアゴ・ネヴェスがハットトリックを決めたそうです。 キトについては、こちらのブログが参考になります。ああ、LDUキトの事だったんですね。 ということで?、今日からはツール・ド・フランスの開幕です。ああ忙しい。。
2008年07月05日
えー、柄にもなくタイトルに☆を入れていますが、他意はありませんw せっかく怪我人が戻ってきたと思ったら、今度はダヴィが熱発で出走回避、もとい出場が微妙、更に西嶋ヒロ君も出られないのは痛い。。 厚別開幕戦となる今日の清水戦、今季はチョ・ジェジンの移籍で得点力不足に悩む清水だけに、なんとしても完封で勝ち点3を取りたい物です。両チーム予想スタメンは下記。 清水 GK:西部 DF:戸田 青山 高木和 山西 MF:マルコス・パウロ 伊東 藤本 枝村 FW:マルコス・アウレリオ 西澤 札幌 FW:アンデルソン 砂川 MF:西 芳賀 クライトン 藤田 DF:坪内 箕輪 柴田 西澤 GK:高木 清水は水曜日のナビスコ杯鹿島戦では4-4-1-1のベタ引き布陣だったようですが、もちろんこれはトーナメント戦であることを考えての布陣で、今日の試合では前節の京都戦とほぼ同じメンバーでくる事が予想されます。 中盤の構成は枝村をトップ下に置いたダイヤモンド型で確定として、注目は市川・児玉のスタメンが怪我をしている両サイドバックですね。右は戸田なら守備はそれほど強くないと思うので、西谷あたりのゴリゴリ突破もしくはクライトンの変態キープからのクロスが期待できそう。 後は2トップをマルコス・アウレリオと誰にするか。前節は西澤でしたが、原・矢島・岡崎、と色々選択肢があります。といっても、誰が入っても得点力不足に悩むのが清水のつらい所。札幌にとっては嬉しいことですが。それなのにフェルナジーニョ放出しちゃってどうするんだって感じです。 あ、岡崎は怪我なんですね。ベンチの切り札的存在がいないのは助かります。原と矢島はどちらも(少しサッカーの上手い)中山元気タイプ。空中戦ならば札幌としても望む所です。逆にポスト職人の西澤の足元にビシッとグラウンダーのパスが入ってしまうようだと厳しいかも。そういうパスを出させないようにクライトン頑張って。 札幌の方は、前節はアンデルソンと箕輪のお披露目といった感じの布陣でした。(まさか三浦監督も最初から外国人3人出して守備が持つとは思っていないはず。。) 個人的には元気をスタメンで使うかクライトンを前で使って欲しいのですが、どうやらこんな感じの布陣になりそうです。 注目選手はもちろん、新加入のアンデルソンと箕輪。清水の選手も初見なので、じっくり見てこようと思います。
2008年07月01日
2000年のユーロは決勝のフランス-イタリア戦、準決勝のイタリア-オランダ戦、準々決勝のポルトガル-イングランド戦などの名勝負が多く、『激闘』がキーワードの大会であったと言えます。 2004年大会はなんといってもギリシャの快進撃が印象的です。決勝で開催国のポルトガルにまで勝ってしまう『下克上』の大会でした。 今年の大会がイメージとして記憶されるのは、やはり44年ぶりに優勝したスペインの『復権』という言葉がぴったりくるのではないでしょうか。といっても無敵艦隊と呼ばれながら負け続けていたスペインにとっては、ようやく無事故で帰港できてほっと一息、という感じですが(笑) では、ユーロ開幕前に予想した記事を振り返ってみると。。なんと、△-◎の大当たりです!\( ̄▽ ̄)/ 予想順に各チームをレビューすると・・・ ◎【ドイツ 2位】 2トップのゴメスが全く活躍できなかったのは誤算でしたが、その分を左サイド起用のポドルスキが十二分に埋めてくれました。ラームとのコンビは守備面の弱さと攻撃面の強さを併せ持った諸刃の剣でした。準決勝のトルコ戦は3得点&2失点がこのサイドからでしたし、決勝ではラームの守備の拙さが決勝点に繋がってしまいました。決勝でバラックが怪我をして十分にプレーできなかったのは悔しいでしょうね。尚、バラックはチェルシーでのプレミア・CLと合わせてシルバー3冠達成という悲劇。。。 ○【ポルトガル ベスト8】 好チームでしたが、ドイツとの大一番にあっさり負けてしまったのがもったいなかったですね。デコはさすが、の一言。ロナウドとシモンの両ウイングが上手く絡めばもっと点を取れたはずですが、やや消化不良な連携だった印象です。 ▲【フランス グループリーグ敗退】 06年W杯のチームからジダンが抜けただけ=凡庸なプレー、に終始してしまいました。もっと若手を使ったチーム作りをしないと、2010年W杯も心配です。 △【スペイン 優勝】 そんなに良いサッカーをしていた訳ではないのですが、何故か今大会のチームには安定感・安心感を感じました。グループリーグ2戦目のスウェーデン以外はそれほど苦手なタイプのチームと当たらなかったのも幸いしました。(トルコ・クロアチアが逆ブロックで良かったですね。)ラウリスタの私としては認めづらいですが、アラゴネス監督がラウルを外した事で結果的に「マドリードの呪縛」から選手が自由になって、一つのチームにまとまれたような気もします。 オランダ・イタリアについては予想記事で書いた通り、優勝するチームではなかったですね。 逆に大会前の評価は低かったトルコ・ロシアの活躍にはびっくりしました。どちらも疲労などもあってか準決勝で力尽きてしまいましたが、この大会をフレッシュに盛り上げてくれました。 戦術的に言うと、今大会はどのチームも中盤をフラットにした4-4-2系が多く、攻守においてマッチアップする相手との1対1の駆け引きが重要となる大会だったと思います。 その中でスペインには他を圧倒する技術を生かしたポゼッションがあり、多くの場合で有利な攻撃側に立つ事が出来たのが勝因ではないか、と思っています。スペインの苦手とする、スウェーデンやトルコのような組織的にプレスをかけて守るチームが今大会は少なかったですね。 では、最後に私的ベスト11を。参考までに、大会発表の優秀選手はこちら。 GK:カシージャス(スペイン) イタリア戦に象徴される、恐ろしいまでの集中力と反応。 DF:ラーム(ドイツ) 守備はアレだが、攻撃面でドイツ準優勝の立役者。 キエッリーニ(イタリア) イタリアを守備崩壊の危機から救う。しばらく安泰かな。 ぺぺ(ポルトガル) 初戦のトルコ戦でのゴールはびっくり。トゥーリオか! ラモス(スペイン) 攻守に安定していた。彼もスペインを10年は支える選手。 MF:デコ(ポルトガル) やっぱりデコはデコ。安心しました。チェルシーでも大活躍を期待。 セナ(スペイン) 攻守にチームの要。影のMVPと言ってよい活躍。 シャビ(スペイン) 恐ろしいほどの才能をついに代表でも発揮。MVPだね。 FW:アルシャビン(ロシア) 脅威のヒディンクマジックの象徴。パク・チソンのように世界にはばたくか? F・トーレス(スペイン) 周囲とかみ合わず批判も多かったが、大舞台で点を取れるのは大器の証明。 ポドルスキ(ドイツ) FWが不調の今大会で、左サイド起用ながら最も危険な選手だった。
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