2008年07月23日
秋春制導入については、みなさんがいっせいに反対されているこの反応ぶりを見ただけでも結論がでそうな問題ですがw J3さんのところでもこのようなエントリーを上げていますが、私はこのデメリットの所に「日本の文化に秋春制はなじまない」というのも加えたいと思います。欧州では学校も秋から始まりますし、夏はバカンスで全く働かないし、秋春制が自然な理由がいくらでもあります。それが彼らの1年のリズムになっているんですよね。(尚、ロシアリーグなどの冬が厳しい国はもちろん春秋制です。) 対して、日本は学校も会社も全てが4月に始まり、3月に終わる。もちろん、各スポーツ界のカレンダーもそれに準ずる形になっています。(例外は1月に始まり12月に終わる競馬くらいですかね?) そこに何故Jリーグだけが一人だけ逆行しなければならないのか?正直、秋春制の導入にはメリットが全く感じられないんですよね。もちろん、札幌などの北国のチームにとっては死活問題ですし。。。 まあ、こんなのは実現する訳はないので、却下という事で次に行きましょう。 それよりも私が興味深く思ったのが、J2リーグについての将来像が決定したというニュースです。 この発表を見ると、将来は J1 18チーム 降格3チーム J2 22チーム 昇格3チーム、降格最大3チーム JFL ?チーム 昇格最大3チーム となる訳ですね。 そして、「J2からJFLへ降格したクラブは、Jリーグ会員資格を失う。」と書いてある通り、JFLはあくまでもアマチュアのリーグだということです。 いまやどこの都道府県にも一つくらいはJリーグ入りを目指すクラブが出来つつありますが、現在J2は15チーム。定員の22チームまでは後7つのイスしかありません。現在JFLや地域リーグに所属してJ入りを目指しているクラブはこの狭き門を通過しないと行けない訳です。 もし、この残り7つに入れなかったり、入れたとしても20番目以降のぎりぎり滑り込みで入ったクラブは、J2とJFLとの間のエレベータークラブとなってしまう可能性が高いと言えます。これはJ1とJ2との間と、どちらが大きな差になるのでしょうか?もちろん、J2はプロ、JFLはアマですから、こちらの方が断然大きな差となるでしょう。J2のクラブはれっきとしたプロとして試合運営を行えますが、アマの試合では全ての面において規模を縮小せざるを得ません。(例えば札幌ドームが使えない、アウェーの移動も安い強行軍になる、入場料も安くなり観客動員も落ち込む=財政難になる等・・・) それを考えると、今のJ2は降格の心配がありませんから、なんとしても今の内にJリーグ入りを果たして、数年間でクラブの基盤を固めておきたい、となるのは当然です。 つまり、今後2,3年のJFLはいわば「勝ち組」への滑り込みを目指す熾烈な戦いが繰り広げられると考えて良いでしょう。 札幌は「先行者」としての恩恵を受けている事に感謝しつつ、数年後は「アマチュアへの降格」というものすごい恐怖と戦っていかなければなりません。
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