中田英寿選手引退特番を見て

2006年07月15日

思いのほか良い番組でした。 
中田が日本の敗因を分析してて、 
それは私でもなんとなく思ったこととほぼ同じだったんだけど、 
中田は明確に語っていました。 
多分、協会の技術委員の分析より有意義な話じゃないのかと思います。 
誰かさんのように「体格差」なんて話はでてきません。 
そりゃそうだ。 
日本人である自分が8年も外国でプレーしてきたのだから。 

その中で、うわぁ~そうかぁ~!と納得した話。 
「後ろでパスを回すことの意味」について。 
私は今まで、単純に相手のラインを上げさせるためだと思っていたのだけど、中田の話はこうでした。 

「日本のパス回しは、右から左、左から右、いつも一方向の流れだけ。それなら相手は動けばいいだけだから楽。そうじゃなくて、右からきてもう1回右、とかやらないと、相手は振られない。
相手を振って、体じゃなくて頭を疲れさせて、“ああもう行くの面倒くさいな”と思わせた時点で勝ちだから」 

これはサッカーやってる人には常識なのかもしれないけど 
こんな解説してもらったのは初めてなんで、なんか目からウロコでしたよ。 

あと、一番印象的だった言葉。 
サッカー選手に一番大事なもの、と聞かれて。 
「気持ち。というとわかりにくいけど、どういう気持ちのことかというと、“プレーするときの覚悟”」 
今回の代表には、この『覚悟』を持った選手が少なかった、と。 
中田からみて、中田浩二選手にだけはそれを感じたらしいです。 

…これは、わかるよなぁ。何も代表だけの話ではなくて。 
そして結局、自分の覚悟ってやつが、選手寿命にも影響するのかもしれません。 
覚悟ができない人は、それなりのところまでしか行けないということ。 
厳しい道を進んでいるのだ、という自覚を持って、がむしゃらに進んでもらいたい。
と、うちの選手達に対して思います。 

今日、鳥栖戦に向けて出発した選手達が、一様に厳しい顔をしていたことを思い、 
彼らの覚悟のほどを思いやる夜であります。


post by ほほやん

22:26

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