どうぞのいす

2011年03月18日

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この前、「くまはくま1ぴきぶん」の話のことを書きましたが(あきっくさんありがとう!)
私も大好きな絵本があるので紹介しようと思います。
これは大人になってから見て、とても気に入って買った本です。


どうぞのいす  作/香山美子 絵/柿本幸造


うさぎさんが小さないすを作りました。
さてどこへ置こうかな?と考えて
いいことを思いつきました。


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この場所へ、最初に来たろばさんは、
「なんてしんせつないすだろう」
そう言って荷物をいすに載せて、木陰でお昼寝をします。

次に来たくまさんは「どうぞならばいただこう」と
いすに載ってたろばさんのどんぐりを全部食べてしまいます。
「でもからっぽにしてしまっては、あとのひとにおきのどく」
そう言って、いすにはちみつを置いていきます。


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こんなふうに、いろんな動物達が次々に通り過ぎるのですが
みんな「どうぞならいただこう」と食べたあとで
「でもあとのひとにおきのどく」
と言って、自分が持っていたものを置いてゆくのです。


「あとのひとにおきのどく」という言葉は繰り返し思い出され
時に強欲(?)になろうとする自分にブレーキをかけてくれました。
なんて奥ゆかしい、優しい言葉。


今、このような大変な状況の時、
人が心の中に「どうぞのいす」を持っていたら
自分も、相手も、きっと救われるんじゃないかな、と思うのです。

あとから来る人のために。
そう考えられる心の余裕を、常に持っていたいものです。



post by ほほやん

21:02

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