2006年10月05日
縁あって兵庫国体少年男子サッカーを観戦してきました。 今年はハンカチ王子対駒苫再びという話題でメディアは 盛り上がっていましたが、それ以外は報道も情報もなく、 改めて国体って、関係者だけ盛り上がるイベントなのね、 と再認識した次第。 まあ。私自身も国体観戦というのは初体験だったわけですが。 会場では無料ドリンクや地元特産品のサービスがあったりして フレンドリーな雰囲気。メンバー表や公式記録のコピーも 一般の観客向けにも配付されるんで、なかなか楽しい。 御存じの通り、国体少年の部のレギュレーションが今年から 変更され、Uー16年代になりました。早生まれの高2を含み 中心は高校1年生。中3でも出場可です。 ということで、先般のAFCアジアユースで優勝を果たした メンバーやUー16日本代表候補だった顔ぶれが多数そろう ユース好きにはたまらない大会でありました。 前評判ではシンガポールでも大活躍した水沼宏太はじめFマリ ユースのUー16代表がそろう神奈川、控えGK以外は全員 レッズユースという埼玉あたりが優勝候補にあげられていましたが 神奈川は伏兵岐阜に敗れ、埼玉も1回戦で静岡に大接戦の末敗退 するという波乱ぶくみの展開に。 結局、決勝は沖縄対千葉という顔合わせ。延長戦でも決着がつかず スコアレスドローで大会規定により両県優勝ということになりました。 とにかく対照的なチームでした。 沖縄は典型的な堅守速攻型。基本は4バックだが、 ほとんどボランチも最終ラインに入り5バックで跳ね返す。 身長はみな170センチ前半で小さいのですが、スピードと 判断力で守りきる。中盤ではボールホルダーに対し、複数で連動しながら 素早いプレスをかけ、はじかれたボールを実に巧みにマイボールに するのには感心しました。 対する千葉は、柏とジェフユースを中心に構成。クラブチームらしい 高い技術を下敷きに、180センチ後半の長身FWのポストプレー、 サイド攻撃が持ち味のよう。圧巻だったのは後半から投入された 比嘉厚平。小柄なFWですがそのドリブルの速いこと!そのうち ボール持つだけでスタンドがわくようになりました。田中達也みたいな 感じで記憶に残る選手です。 あと印象に残ったのは試合は1回戦の埼玉対静岡でしょうか。 豊富なタレントで攻め立てる埼玉に対し、堅い守備で対応する静岡。 あえて攻めさせているような感じさえありましたが、延長終了直前に PKにらみでGKを交代させ、そのキーパーからロングフィード、 DFの裏に3人ぐらい一気に走り込み1点を奪い試合を決めました。 作戦だったのかどうかはわかりませんが、試合巧者ぶりというか ゲームの流れを読む選手達がすごいな、と思いました。 その静岡を準々決勝で破ったのが地元兵庫。1戦多く消化している 静岡に疲れもあったのでしょうか、あるいは攻め疲れを誘う作戦? 兵庫が再三チャンスを作り、惜しいシュートを何本も放つのですが 決めきれずスコアレスのままPK戦に突入し、兵庫が4ー3で勝ち。 強豪を倒すんだという気持ちの入った好ゲームでした。 その兵庫は準決勝で千葉に5ー1と大敗してしまいました。 3ー0で迎えた後半、兵庫は1点を返し、ここから反撃と 盛り上がったところで、CB2人が相次いで退場に追い込まれ万事窮す。 体をはったプレーがことごとくファウルと判定される不運。 審判技術の問題もありそうですが、千葉の選手達がファウルを もらうのが実にうまかったというのもあります。 とはいえ、後味はあまりよろしくないですね。 3位決定戦に進んだ兵庫は石川を4ー3で下し、開催県の面目を 保ったのでありました。 残念だったのは神奈川の試合を見られなかったこと。どうせベスト4には あがってくるだろうと、別の試合を優先したらあっさり負けちゃいました。 何があったのでしょうか。 会場には川淵キャプテンや高円宮妃、岡ちゃん、Uー16の城福監督、 技術委員長の小野剛さんらテレビで見るような人がごろごろいて 楽しかったです。 それにしても川淵キャプテン、人相悪くなったなあ(笑)
さて週末は国立へプリンスカップの準決勝でも 行きますか
プロフィール
札幌生まれ チーム誕生当初から密かに応援しておりましたが, スタジアムに行くようになったのは 02年からでしょうか。 03年関西に転勤、06年に東京に単身で戻って、 08年にまた関西、11年からまた東京暮らし。 地味でロンリーなアウェーサポをしておりましたが、 15年秋より、30数年ぶりに札幌で暮らすことに。
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