オレは彼と一緒に戦いと思う

2011年03月10日

サッカー批評の最新号を買いました。
特集は「Jクラブ再建計画」。
紹介されているのは、レッズ、マリノス、サンガ、広島、神戸、アビスパ、湘南、ヴェルディといったところ。この手の企画だと、以前なら、必ず札幌も取材されていたような気がするのだが……、と思うと一抹の寂しさが募る。まだ半分ほどしか読んでませんが、なかなか示唆に富んだ内容です。

それよりも一番心動かされたのは、連載の「西村卓朗を巡る物語」。
ライターさんが西村の一人称で書いているノンフィクションのようなフィクションのような読み物です。これまでは正直、ナルっぽい文体が性に合わず読み飛ばしてきました。でも、今回はそうはいきません。「奇跡」と題し、札幌と契約するまでの顛末を赤裸々に綴っているからです。

練習生参加の要請を受け、グアムキャンプでのサバイバルトレーニングが続く中、
西村は三上強化部長からこういわれます。
「卓朗のプレーは無難だった。もう少しできると思ったよ」
失意の中、宿舎で引退をめぐって、ゴンと語りあうシーンが読ませます。
そして
帰国してから正式契約の連絡を受けた西村は奥さんを抱きしめて涙を流す……

事実より美化されてるのかもしれないし、脚色もあるのか知れない。
でも、オレはこれを読んで西村と一緒に戦いたいと思った。
札幌との契約が決まって涙を流した男と。

開幕戦での彼のパフォーマンスには物足りなさを感じた、というか、正直いえば失望した。でも、あったり前の話だが、選手たちは人生かけて戦ってるんだよね。それを受け止めないで、信じないで、何のサポートなのか。
改めて考えていきたいと思います。共に戦うという意味を。


post by yama-k2

19:31

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