余韻

2009年12月01日

彼のことがそんなに大好きだったわけではない。
私の中でMr.コンサドーレといえばずっと健作だったし・・・
だけど、自分でも驚くくらいに私の涙腺は壊れっぱなしだった。

試合後半の30分を過ぎたくらいから、いつその時間が来るのかが気になって
試合よりもベンチばかりを見ていた。
4番のユニに袖を通している姿を見たときにはもう泣きそうだった。

キャプテンマークをさかさまにつけていたのも
一発目のPKをはずしてしまったのも
とても曽田っぽかった。
まさにラスト・ファンタジー。
最後の最後までドラマティックな選手だったなと思う。
今日のスポーツ新聞を見て、また泣きそうになった。
ごめん、健作。
やっぱり彼もMr.コンサドーレだ。

「この切ない余韻が、これからの僕の人生に、
いい色をつけてくれるんだと信じています。」

彼の言葉でひとつの時代が終わりを告げた。
「あの頃」を知っている人がいなくなってしまった。
それでも、そのソウルは引き継がれていくのだろうか?

夕陽は沈んだ後から空を緋く染めていく。
黄昏のような赤と黒のコントラスト。

まだ、もう一試合残っているのに
なんだか燃え尽きてしまったような気分になっている。


post by LUNA

01:12

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