単純に面白い試合

2007年04月23日

ヴェルディーにとっては、悪夢のようなゲームだったに違いない。
札幌は自らが奪い取ったというよりは緑が自滅していただいたというような点があれよあれよという間に入っていった。
それに対して緑は自分たちで仕掛け、根性でいったんは追いついたが、結局、また典型的なカウンターで負け越しを食らうというほぼ自作自演の悲劇を演出してしまった。
もちろん、札幌の選手が頑張った結果、相手のミスを引き出し、ウイークポイントをついたというような言い方も可能かもしれないが、私の感想としては、結局は緑チームのコントロールによって、札幌ドームに来た人はたくさんの得点シーンのあった楽しいサッカーの試合を見ることができたというところだ。
0対0の拮抗した試合もそれはそれで見所がある場合もあるが、一般的には点数がたくさん入った方が試合としては面白いと思う。また、審判の数々の奇行もこの試合を盛り上げるには非常にアクの強いスパイスになった。
今年の札幌が面白い試合をするか否かの要因は、相手に依存する部分が非常に大きいと思う。それはまさにリアクションサッカーの王道をいっていることの証左ではないかと思う。
ある新聞はもう投げやり気味に「つまらない」「ひきこもり」と自嘲気味に書いてはいるものの、今の順位や結果を受けて、それさえもきわめて肯定的ニュアンスでとらえている。こやつらは結果とそのときの雰囲気でしか物言いができない、かつどこも似たような談合的な記事ばかりで何とかならんのかとも思うが、相手によっては面白い試合が可能であるということがわかっただけでも、この試合は大きな成果だった。今年のコンサドーレに面白いサッカーは期待できないと決めて付けていた自分を自戒した。
とりあえず、結果的には勝って良かったということと、フッキをはじめヴェルディーの攻撃はすばらしい爆発力を持っていそうだなぁという怖さのなかのドキドキ感は楽しかった。
でも、攻撃と守備のバランスの取れたチームを作るというのは並大抵のことではないのですねぇ、ラモス監督、三浦監督。


post by ダソヌマソ

01:08

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攻める水戸と守る札幌

2007年04月16日

こんなフレーズが踊る戦評。
http://www.jsgoal.jp/news/00047000/00047178.html
ひいきの引き倒しのような書き放題とも思えるコメントだが、とりあえず、札幌というチームは水戸にまでそのように思われるチームに成り下がったことは間違いない。
昨年ゴール裏で確かに聞いた記憶がある。
「俺らはあんな引きこもりのチームに負けるわけにはいかねーよなぁ!」
「おー!」
というUSの少年たちの威勢のいいやりとりを。

今期の次の対戦あたりでは水戸のゴール裏から、
「おれらはあんなカウンターかセットプレーしか得点をねらえないようなチームには負けるわけいかねーよなぁ」
「おー!」
というやりとりがあるかもしれないが、観客が2300人そこそこの試合だったことは客観的にお互いに魅力に乏しいチーム同士の対戦という評価だったに違いないことを考えれば、もはやどっちもどっちというとこだろうか。
昨年は他会場の試合の結果などをみていて、たとえば草○対水○や徳○対湘○など渋い対戦カードだなぁと思っていたが、札幌もいつしかそんなチャキチャキのJ2チームに埋もれてしまっていくのかもしれないなぁとつぶやく今日この頃だ。
今年は内容よりは結果という言葉を敢えて強調する人がいるが、その意味では、結果が出ている今の札幌は十分にその意義をつなぎ止めているのだろうね、おそらく。


post by ダソヌマソ

21:45

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どうしたんだろ、ヴェルディ

2007年04月11日

ヴェルディが連敗。どうしたんだろ?
まだたかだか2敗だからどうということはないのかもしれないが、これでずるずるといってしまうということもあるのかな?
昨年はもちろん、どちらかといえば嫌いな類のチームだったが、やはりフッキを中心とした前へ突き進む迫力は見ていて純粋におもろいなぁと思う。これは好き嫌いの問題、嗜好の問題であって、善悪ではないと思う。
対戦相手の監督に「私にとっては退屈な試合になってしまいました」と言わしめるまでになった札幌サッカーの変質に未だに心がついていけない今年は、フッキの回りを使えるようになった成長ぶりと怪物ぶりに大いに興味が惹かれる。ただ、回りが使えるというよりは昨年は回りが使えなかったという側面もあったのかもしれないなぁと思うこともある。
うちの中山くんは労を惜しまず、前線からプレスをかけまくることで汗を流す姿に多くの人の感動を呼んでいるようだが、私は個人的に走り回ってすごいというよりは、やっぱりサッカー選手ならボールを持って、ミラクルなドリブル、ファンタスティックなパス、ボンバーなシュートを打ってこそ、なんぼだと思うので、その意味で彼がプロサッカー選手として評価されるべきものを見せているのかどうかという点には素直に同意できない部分があるが、今の札幌サッカーにはおそらく必要不可欠な存在なのだろうから、それはそれでチームにフィットしているということで、頑張って欲しいなぁとは思う。
しかし、今期の札幌には砂川&西谷のテクニシャンコンビが輝きを放つ機会はないようだ。砂川ならJ1でも活躍の場があるのではないかと思うが、もう年齢的にもそんなに若くないのだから、いっそのことそういったところで活躍してもらった方が本人のためにも良かったのかなぁなどと余計なお世話的なことも考えてしまう今日この頃である。


post by ダソヌマソ

23:51

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