「この2年間の経験はきっと今後のコンサドーレにとってプラスになると思います」

2008年12月09日

最終ゲーム、NHKの中継で冒頭、解説の山本さんが「今日は勝ちに来てるなっていう、最後に良い試合をしたいというメンバー構成になっているんじゃないですかね」とコメントしていた。それじゃ、今までの33試合は何だったの?

でも、三浦監督は最後の最後に、現有メンバーで私の希望するベストに近い布陣を実現してくれた。これまでこういう戦術の可能性を頑なに拒否し、結局負け続けた指揮官をローカル大新聞は「ぶれがなかったから、昇格できた」と選手が口を揃えたと評しているが、本当に口を揃えたのか?そいじゃ、何で最終戦はぶれたんだろ?

コンサドーレのオフィシャルページでは恣意的なのか、かなりカットされているが、試合後の監督コメントはこちらの方がより大きな情報量が得られる。
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00074962.html

やっぱ最後まで、残念ながら言うことは同じだった。
・サポーターの皆さんありがと。
・でも、総括すれば、結局、個人の能力の差、すなわち金のあるチームが強い、鹿島、川崎に今の札幌が勝つのは困難である。
・今の札幌の戦績はそういう意味で妥当である。
だそうだ。
見方によれば「ロブソンには責任をとってもらう」の衝撃発言で当時のサポーターから総スカンを食った柱谷くんよりも、よほど指揮官として寂しくなるような肌寒い発言ではないかと思う。そんな分析結果を他人事のように最後っぺのように公の場で披瀝するくらいなら、最初から就任してくれるなと言いたい。

ただ、この人は自分の信じるやり方を貫いただけなのだから、罪は少ないのかもしれない。それよりも、それまでの3年間に積み重ねてきたものをご破算にして、こういう人を呼んできた今はどっかに逃亡してしまった当時の何とかという社長さんは是非、この結果をどう考えているのかご意見を賜りたいものだ。
この結果は当時、5段階計画を真剣に考えていた人たちにとっては、かなり高い確率で推察できていたものだと思う。なぜなら、こういうチームに成り下がらないために考えられたプランなのだから…。

また、やはり戦術の一貫性とチームづくりが無関係とは思えない。別に柳下氏を永遠に監督にしておく必要はないが、せめてチームの骨格やカラーをなす戦術基盤は後継できる指揮官を選ぶべきで、それまでの資産をほとんど無にしてしまったといっていいだろう。
個人の能力云々というわりに、砂川や西谷がなぜ、あんな半端な使われ方しかされなかったのか、足下やドリブルのうまさだけがサッカーの能力ではないかもしれないが、なぜ中山やマーカスがあんなに出場できていたのかは私のような素人には理解しがたい奥深いものがある。

来年は5段階計画の何段階だとかいう一方で、来年は若手育成路線への転換だという。論理的思考が求められる新聞記者が紙面で記事にするような話ではないはずであるが、こんなさんざんな結果をもたらした三浦監督のブレのなさは賞賛しても、なぜ、このチーム運営のブレを正面から取り上げる記事は書かないのか、そんないい加減さはローカル大新聞の特権だろうか。

今回の試合後のゴール裏の若者集団の愚行も糾弾されるべきではあるが、それよりも糾弾されるべきはこういったいい加減なチーム運営に対して、大事なときに戦わずして、変なときに応援拒否決行など、その行いがちぐはぐなことであるように思うが、どうなんだろ?


post by ダソヌマソ

00:15

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