砂川選手の沈黙

2007年08月06日

試合そのものは、押されまくったあげくの毎度おなじみセットプレー、カウンターということで、特に見ていて熱くこみ上げるものもほとんどなし。勝ったという結果だけがいつも通り残った。ただ、それはそれで本当にすごいと感心する。
でも、草津はじめもれなくこのような試合展開で今年勝ち抜いたとして、来年度のレベルアップにどのように対応していくのかは出たとこ勝負か?それとも、また降格して2年くらい後に八段階計画でも立てるか?


まぁ、それよりも一番、画面に釘付けにされたのは、砂川選手のヒーローインタビュー。今シーズンの初得点の感想を聞かれ、「うれしいですけど、内容的には…」の後、ほぼ放送事故かと思うくらいの長い時間の沈黙。聞き手側のねぇちゃんもアホなのか、適当なフォローの言葉を埋めることもなく、それは気まずいくらいに長かった。

勝手な推測では、今のサッカーは彼が志向しているサッカーと大きくかけ離れていることの不満にも似た思いを思わず吐露しそうになったのを寸止めしたのではないかと考えていた。彼の現在の立場上、試合内容を批判することはすなわち今の戦術を批判することを意味するのではないかということにも取られかねない状況にあると察し、それがこの不自然な言葉の躊躇に結びついたのではないかと思った。あくまで勝手な推測だが…。

彼の攻めの姿勢とフリーランニング(スペースへの抜けだし)はこのチームでは無用の長物、というよりは毒にもなり、シーズン後半にはいった現在までスーパーサブの地位に甘んじている状況で、リーグ一、技術のない(と素人目には見える)FWコンビがいつまでも球が収まらない、ドリブルで抜けない、シュート力なしというみっともないプレーを繰り返すなかで、いったい彼ほどの選手はこの状況をどう理解すればいいのか、と他人事ながら、その不遇を憂慮する。

よほどのことがない限り、監督(戦術)は替えないであろうと思われる来年、私は彼がこのチームを選択している確率はほとんどないと確信している。やはり選手は試合に出てなんぼだと思う。それが実力がないのであれば、仕方ないが彼ほどの力がありながら、ベンチを温めているということはよほど、レベルが高いチームなのか、使い方が間違っているのかのどちらかだと思う。

スーパーサブだとか切り札などという言い方は戦術的にはそれなりに理にかなっているのかもしれないが、短いサッカー選手の人生から言えば、そんな勲章はあまり価値がないのではないかと思う。


post by ダソヌマソ

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