2006年03月21日
さて、先日観戦(?)した、「東京V vs 愛媛FC」の試合から、21日の愛媛FCの戦力分析をしたいと思います。
とは言え、ビデオを前半しか詳しく見る暇がありませんでしたので、私のレポートも、前半のみの2分の1に割り引いてご覧ください。
第一の印象ですが、そんなに弱くはないという感じを受けました。
結果は、後半、永井が35分あたりかなぁ?(コンサの西谷と同じくらいの時間ですが)決めたゴールをヴェルディが守りきって辛勝という形でしたが、見ていてゲームプラン通り戦っていたのは愛媛FCの方かなぁと感じました。
ビデオを見ての布陣は、
田中33 永富19
濱岡8 石丸17 高萩25 菅沼27
井上23 星野5 金守7 森脇15
羽田1
という、4-4-2という布陣でしたが、途中(前半ですが)、負傷退場した石丸に代わり、八柄3が入ってからは、こうなったと記憶しています。
田中33 永富19
濱岡8 井上23 高萩25 菅沼27
八柄3 星野5 金守7 森脇15
羽田1
で、戦い方は、水戸の戦術そっくりです。
簡単に言えば、典型的なカウンターサッカーです。
水戸ほど高くはないですが、DFがラインを高く保ち、中盤のプレスからボールを奪取、相手DFの裏への速く、かつ長めのフィード。
前半を見る限りでは、東京Vのラインコントロールがヘタなのか、結構数回チャンスを作っていました(愛媛の1対1の絶好のチャンスはゴールを大きく外していましたが・・・)。
全体的に運動量は豊富ですが、水戸戦の反省が生かされていれば勝てそうな感じはします(つまり水戸の方がレベルは上)。
逆に東京Vは、最終的には勝ちましたが、往年のヴェルディではないですね。
ただ、愛媛に関しては、水戸同様、意識的に中盤でボールを回させ、受け手を絞ってプレッシングをかけていますので、ワンタッチ、ツータッチでボールを動かすとか、早めに大きくボールを動かせれば、正直こわくないかなぁという印象を受けました。
DFに関しても、愛媛の右サイドの真ん中あたりでヴェルディにキープされ、アーリ-クロスをあげられた際、DFがボールウオッチャーになって、ヴェルディに決定的なチャンスを作られたことを考えると、DFに安定感はあまり見られません。
チームとして、右サイドから攻撃が目立ちましたが、25の高萩と27の菅沼、そしてDFですが15の森脇はよく攻め上がりますので、愛媛の右サイドの裏側は空きます。前述のピンチのシーンも攻めた後だったと記憶しています。
特に森脇はよく上がりますし、速いドリブルで突っかけて、シュートまで持ち込みます。要注意です。思いっきりがいいですね(個人的には好印象)。
トップの2人ですが、永富は身長も高く、ワントップ気味のターゲットマン。DFや中盤がボールを持ったときの動き出しは速いです。
もう一人の田中は大きくありませんが、1.5列目から裏へ動く感じです。左に開いて、チャンスメイクをする傾向が強いのかなぁという印象です。
あと気になった選手は、石丸の代わりに入った八柄。身長が183cmとチームで2番目に高いので、CK等、上がる機会は多かったような気がします。
コンサの攻撃に関しては、中盤の相手のプレスをかわせれば(ボールを早く、大きく回せれば)、結構裏をとれそうな感じがします。選手たちがそのあたりを理解し、感じてくれれば勝てる相手だと思います。
ホームページを見ると、JFLから昇格したとは言え、選手の出身はJ1がほとんどですから、JFLだからとか、昇格組という先入観は持たない方がいいと思います。
わたしの印象は、勝った東京Vより、愛媛の方がチームコンセプトのはっきりした戦いをしていたという点で、プラスの評価です。
長丁場ではどうかなぁという感じはしますが、あなどれない相手だと思います。
逆に言えば、こうした相手を完膚なきままにして勝つことは今後に向けて重要です。最低で勝ち点3.望むらくは、今後のことを考え大勝する必要があります。コンサの選手たちにその貪欲さがあればいいと思っています(みんな、いい人たちなので、大量ゴールって少ないですよねェ~)。
時間がなく、後半(東京Vの得点シーンあたりからは生で見ていたのですが・・・)はほとんど見ていないので、90分通しての戦力分析ができませんでしたが、何かのご参考にしていただければと思います。
hiroki-t
Re:愛媛FC の戦力分析
2006-03-21 01:41
初めまして! 非常にわかりやすい戦力分析ですね!! 両チーム共ここまで接戦続きですが 今回もそんな感じになるのかな?と思いました。
プロフィール
サッカー歴は古いです。 中学でサッカーを始め、中学時代にメキシコ・オリンピックの日本の銅メダルを目の当たりにし、メキシコW杯の「イタリアvs西ドイツ」戦に感涙し、高校までサッカーをしていましたが、心だけは今でも現役です(笑)。 ちなみに湘南ベルマーレ監督や全日本女子代表監督を歴任した上田栄治さんは高校時代の1年先輩。彼は一流でしたが、ご一緒した経験もあります(他人のふんどしでものを語ってどうするっ…爆)。 コンサドーレ札幌との関わりは、北海道・札幌移住後のコンサ誕生以来。 エメルソンの移籍騒ぎのときに、市民株主(1株ですが)となりました(結局エメは逝ってしまったが)。 昨今は、元コンサドーレ出身の選手の活躍を見るたびに、死んだ子の歳を数えるような機会が多くなり、自分の年齢を今さらながら実感しています。 ただ、コンサドーレ札幌を愛する気持ちは、昔も今も変わりません!
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