2009年01月19日
個人的な話で申し訳ありませんが、北海道に移り住んで以来、年末年始は義父宅で過ごすのが恒例なのですが、義父宅では複数の新聞をとっており、私がとっていない「朝日新聞」を意識して読むことがあります。
で、元旦(1月1日)の2面の記事がずっと気になっていて、いつかこのブログで書こうと思っていたのですが、最近コンサドーレ・ブログがやかましくなっていたのでためらっていましたが、やはり伝えたいという気持ちに抗し切れず(笑)書きたいと思います(自分的には重要と思っていますが、皆さんにとって「はぁ~?」という内容かもしれませんので、途中で読むのを止めていただいて結構です…)。
タイトルが「投資家に魂は売らない…『10ポンド株主』サッカービジネスに反旗」というものです。
前半はサッカーが一大ビジネスになり、グローバル化された金融ビジネスの投資対象となっており、今回の金融危機にも影響を受けているという、「そうかい、なるほどね」という内容の記事ですが、私が面白いなぁと思ったのは後半部分です。
(続きは「追記」に書きますので、つまらないなぁと思った方はここで「お終い」)
ちょっと長くなりますが、そのまま掲載します(結構大変なのですが)。
一大ビジネスに様変わりした英国のサッカーだが、かつては「労働者階級のスポーツ」と呼ばれ、地域に根ざしていた。その流れを呼び戻そうとするサポーターたちもいる。
昨年11月末、マンチェスター近郊のスタジアムであった7部リーグの試合。ゴール裏のスタンドから、「カネがあっても、グレーザーはおれたちを買えないぜ!」とかけ声が響く。「FCユナイテッド・オブ・マンチェスター」のサポーター軍団だ。
かつて、マンチェスターUを熱狂的に応援していたサポーターの有志が、05年の買収を機に「投資目的の米国人に魂を売り渡したクラブは愛せない」と、新しいクラブを立ち上げた。株主になるための年間会費は最低10ポンド(約1300円)。額の大小にかかわらず、1人は1票の権利で運営する。ユニフォームの胸には広告は入れない。
スタートは10部リーグだったが、3季連続で昇格する快進撃。1試合の観客動員力は2千人を超す。このクラスの平均は200人程度だ。
発起人の一人、ジュールス・スペンサー氏は「サッカーへの情熱はカネでは買えない」。この3年間、かつて愛したオールド・トラフォードには一度も足を運んでいない。「自分の少年時代はチケットとプログラムと交通費で3ポンドあれば足りた。今はチケットだけで40ポンド(約5300円)ぐらいする。家族4人でマンチェスターUの試合を見るなんて、セレブの道楽さ。サッカーまで格差社会なんて、うんざりだよ」。FCユナイテッドでは、子どもは21ポンド出せば、1シーズン、本拠地の全試合を観戦できる。
間違いがなければいいですが、新聞から転載(手打ち)しているので、気になる方は朝日新聞の1月1日の2面の記事をお読みください。
この記事で感銘を受けたのは2つ。
「サッカーと地元を愛する気持ち」と「本当のサッカーの豊かな楽しみ方」です。
昔々、ドイツを自転車でぶらぶらと旅行したことがあります(1カ月くらい)。その時、色々な所でサッカーに興ずる(様々でしたが)人たちを目にしたことがあります。
突然サポーター軍団に囲まれたこと、と言って地方リーグの試合だったり、草サッカーに家族が声援をする姿だったり、フランクフルトのスポーツ店で「バイエルン・ミュンヒェン」のグッズを買おうとした時の店主の怒った顔だったりとか、サッカーに対する思いを強く感じたことがあります(かれこれ30年以上前)。
件(くだん)の新聞記事もそうした思いに近いなぁと思います。
まず「サッカーが好き」だということ、そして自分が暮らす「地元のサッカー・チームが大好き」だということ、しかも「自分の愛するサッカーチームが純粋に好きだ」ということ、それがヒシヒシと感じられたことを覚えています。ちなみにフランクフルトと言えば、地元チームは「アイントラハト・フランクフルト」ですから、バイエルンのグッズを買おうとした私に対する「敵対心」たるやすさまじいものでした。今思えばフランクフルトでバイエルンのグッズを買うなんて、「無謀」以外の何ものでもなかったなぁと思います。
で、今年コンサドーレ札幌はJ2で再スタートを切るわけですが、私たちの先輩たち(イングランドやドイツや、サッカー先進国?)の思いを持って応援したいなぁと思います。
昨年のJ2降格の時や鹿島との最終戦の時の嫌な思い出を捨て、「大好きなコンサドーレ札幌」を愛し、応援し、叱咤激励し、チームのために何かできないか考え、行動することが、彼らを後押しすることになるのかなぁと、ファン感謝イベントで強く感じました。
J1昇格時の覚めた雰囲気とは異なる「一体感」みたいなものを今回のイベントで感じ、それは30数年前、ドイツで感じた熱狂に近いものだったので、すごく期待が持てます。正直、理屈ではありません。感触です。
長々と書きましたが、今年も「 We are コンサドーレ札幌!」ということでしょうか?
プロフィール
サッカー歴は古いです。 中学でサッカーを始め、中学時代にメキシコ・オリンピックの日本の銅メダルを目の当たりにし、メキシコW杯の「イタリアvs西ドイツ」戦に感涙し、高校までサッカーをしていましたが、心だけは今でも現役です(笑)。 ちなみに湘南ベルマーレ監督や全日本女子代表監督を歴任した上田栄治さんは高校時代の1年先輩。彼は一流でしたが、ご一緒した経験もあります(他人のふんどしでものを語ってどうするっ…爆)。 コンサドーレ札幌との関わりは、北海道・札幌移住後のコンサ誕生以来。 エメルソンの移籍騒ぎのときに、市民株主(1株ですが)となりました(結局エメは逝ってしまったが)。 昨今は、元コンサドーレ出身の選手の活躍を見るたびに、死んだ子の歳を数えるような機会が多くなり、自分の年齢を今さらながら実感しています。 ただ、コンサドーレ札幌を愛する気持ちは、昔も今も変わりません!
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