2008年06月09日
アウェーでの対オマーン戦。 結果は「1-1」のドローで、とりあえず勝ち点1を積み上げて、3次予選突破に一歩近づいた感はありますが、今後を考えたときにいちばんの問題点は岡田監督のチーム・コントロール=采配でしょうか? 1 攻撃パターンは選手まかせなのかしらん? 2 戦術的な選手起用(交代)はしないのかしらん? ホームでの対オマーン戦が殊の外うまくいったので、同じパターンで行こうと思ったのでしょうが、オマーンが少し攻撃のパターンを変えてきたにも関わらず、前・後半とも修正ができずじまいだったような気がします。 オマーンは、ホームゲームにも関わらず、ラインを前回よりも高くは保たず、早めに日本の両サイド、特に駒野選手の(日本から見て)左サイドにロングボールを入れてきたので、結果として両サイドが下げさせられ、前回のような両サイドバックの攻撃参加ができなくなっていました。 また、DFやボランチへのプレスも前回よりは早めかつ効果的に行っていたため、日本のスピードのある攻撃ができなかったのが前半の印象です(そのせいか、後半は足をつったり、かなり疲れが見えましたが・・・)。 したがって、前半はゆっくりとした攻めから、中央突破の攻撃が多く、ほとんどオマーンのDFラインにひっかかってしまいました。 そして、カウンターからオマーンが得たFK(でしたよね?)からの折り返しに寄せきれず失点。 その後も中央からの攻撃の繰り返しで、2・3回チャンスはありましたが、残念ながら決めきれず「0-1」のビハインドを背負ったまま前半終了となりました。 後半はサイドからの(特に内田選手の右サイドから)攻撃を意識した攻めに修正してきましたが、前半アップダウンを繰り返させられたせいか、後半の中ごろには内田・駒野両選手とも疲労の色がありありとしていましたし、オマーンの選手交代で、内田選手のサイドでくずされるそうなシーンが出てきたのですが、その時点での選手交代はありませんでした。 オマーンの暑さと湿度については、当然、ゲームプランの中にも入れてあったと思うのですが、何故、早めの交代に踏み切らなかったのかいまだに不思議でなりません。 後半の終わりころ、山瀬を投入はしましたが、残り2わくの交代は、最後のロスタイムで一気にという感じで、何のための交代なのか、そこのところの真意が私には結局分からずじまいでした。 今ちゃんは、疲労で動きが悪くなった内田選手との交代なので、それはそれで理解できますが、それならなぜもっと早く交代させないのかなぁ? という疑問は残りましたし、矢野選手は、勝ちに行くため? それとも守り(引き分けねらい?)のために投入したのでしょうか? これも意図が見えてきませんでした。 動かざること山の如しではありませんが、岡田監督は積極的に手をうってはこないようです。確かにサッカーの世界では「チーム状態のいい時は選手をいじるな」とも言われているそうですが、今回のオマーン戦に関しては、早めに失点し、反撃に転じなければいけないのに、岡田監督の采配は・・・。 フランスW杯でもそうでしたが、守備については、結構決まりごとの指示を出しているようですが、攻撃については、攻撃のパターンというか、アイディアというか、「岡田色」はあまり感じられません。中村俊選手や松井選手等々、ほとんど選手任せのような気がしてならないのですが、どうなんでしょうかね? そう考えると、今後も得点力は望めそうにないし、不利な状況、一気に攻勢に出る場面でも、岡田監督の戦術=采配にも疑問を感じざるをえません。 試合後のインタビューも少し弱気な印象を受けました。 「ゲームは支配できてチャンスは出来ていた。」 「暑さの中選手はよくやってくれたので、引き分けも仕方がない。勝ち点3を取りたかったが、1本が入らなかった。(失点した)あの1本しかピンチはなかったがそれを入れられた。前半、チャンスを作っていたので、必ずいけると思っていた。」 本当かしらん? ボールの支配率は確かに日本の方が高かったですが、前半のサイドへのロングボールでどたばたしていた様子を見る限り、「支配出来ていた」と言いきっていいのか疑問に残ります。 また、「暑さの中選手はよくやってくれたので、引き分けも仕方がない。勝ち点3を取りたかったが、1本が入らなかった。」という言葉にも、それでは「勝ち点3」をとるための岡田監督の采配は何だったんだろうと考えると、やはり「?」ばかりですね。 むしろ、楢崎選手のPK阻止で、何とか首の皮一枚つながったという感じがします。あれが決まっていたらまず勝てなかったでしょう? そして「解任」という結果が待ち受けていたような気がします。だから、弱気な発言なのかなぁ? いずれにしても、3次予選を突破しても、最終予選で勝ち残れるかは、今回のオマーン戦を観る限り、少し暗雲たちこめてきているような気がします。 岡田監督は、元コンサドーレの監督でもあり、日本を初めてW杯に連れて行ってくれた代表監督だということで感謝していますが、今の日本代表はもっともっと進化している存在だと思うので、ついつい厳しい言葉になってしまいます。 結果はもちろん大事ですが、やはり日本サッカーの未来というか、日本サッカーの夢を私は見たいと思っています。 世界標準のサッカー、そしてW杯で上位を目指せるサッカー、そんなサッカーを日本代表に期待しています。 今の(今回のオマーン戦の)日本代表には、そういう点で物足りなさが残ります。そして、岡田監督の采配にも・・・。 次のアウェーでのタイ戦。ぜひ快勝を期待しています。 頑張れ「日本代表」! 頑張れ「岡田武(監督)」!
【追記】 1 大久保選手の蹴りはいただけませんね。 子どももできて、最近のプレーは落ち着いていたのに、これでは 逆もどりですよね、もったいない。 2 主審のサレーさんについては、過去にも基準のはっきりしない 笛を聞かされていますので、ずいぶん首をかしげるジャッジが ありました。日本の審判もそうだけど、選手のレベルアップに審 判がついてこられない状況でもあるのでしょうか? ちなみにサレーさん、ジーコ監督時代の中国で行われたアジ ア杯で、途中でPKをするサイドを宮本キャプテンの抗議で変更 した方です。あれも今まで見たことなかったですが(笑)。 いずれにしても審判のレベルアップもしてほしいですね。
プロフィール
サッカー歴は古いです。 中学でサッカーを始め、中学時代にメキシコ・オリンピックの日本の銅メダルを目の当たりにし、メキシコW杯の「イタリアvs西ドイツ」戦に感涙し、高校までサッカーをしていましたが、心だけは今でも現役です(笑)。 ちなみに湘南ベルマーレ監督や全日本女子代表監督を歴任した上田栄治さんは高校時代の1年先輩。彼は一流でしたが、ご一緒した経験もあります(他人のふんどしでものを語ってどうするっ…爆)。 コンサドーレ札幌との関わりは、北海道・札幌移住後のコンサ誕生以来。 エメルソンの移籍騒ぎのときに、市民株主(1株ですが)となりました(結局エメは逝ってしまったが)。 昨今は、元コンサドーレ出身の選手の活躍を見るたびに、死んだ子の歳を数えるような機会が多くなり、自分の年齢を今さらながら実感しています。 ただ、コンサドーレ札幌を愛する気持ちは、昔も今も変わりません!
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