2008年01月29日
今月号(2月号)の月間コンサドーレに面白いコメントがあったので、その紹介と私が考えたことを書きたいと思います。 コメントは「平川弘の一蹴両断!」という記事の中に書かれていたのですが、平川氏が「年末年始の忙しい時期に何を血迷ったのか、イングランドのプレミアリーグ見たさにロンドンへ行ってきた」際の以下のコメントです。
「昨季までウェストハムに在籍していたテベスが散々の出来で、ベンチに引っ込む時でも『アップトンパーク』はスタンディングオーベーション(書かれたまま)だった。そんな温かいサポーターの反応にも胸を打たれたのかもしれない。はたしてフッキに同じことができるだろうか。今野にだったらできるかもしれないが。」
中村俊輔選手もスコットランド・プレミアリーグのサポーターのことで、平川氏のコメントと同じ内容を言っていたと記憶しています。 「スコットランドのサポーターは、いいプレーには敵・味方関係なく、スタンディングオベイションをする。逆も同じで、へたなプレーができない」とかなんとか。 で、なぜこの平川氏のコメントが気になったかというと、昨季のホームゲームでまさしく「できなかった」状況を目撃したからでした。 確か、4月22日のJ2第10節「対ベルディ」戦でした。 私が座った席のとなりに、年のころは60代の母親と40前後の娘さんの親子二人が座り、熱心に観戦していました。 赤黒の、背番号12のユニフォームを着ての応援でしたから、熱心なファンなんだなぁと思って見ていると、試合が進むにつれて、母親が発した言葉に仰天しました。 母親:「フッキなんて死ねばいいのに」 すると、娘が、 娘 :「そうだよね。死んだらいいのにね。」 唖然としていましたが、さらにベルディの服部がボールをキープすれば、 娘 :「早く引退してほしいよね。」 それ以降は、不愉快な気持ちでこの試合を観戦していた記憶があります(今さら座席を移動することもできず・・・)。 フッキがベルディでプレーしていることだって、コンサドーレ札幌が引き止めるだけのお金がなかったのが原因でしょう(今季はベルディですら引き止められず、保有権を持っている川崎に復帰なんだから)。 エメルソン移籍で失敗し、フッキ移籍で失敗し、3度目の正直でダヴィを完全移籍で手にしたことがHFCの唯一の功績でしょうか?。 服部にしたって、マイアミの奇跡の時、ジュニーニョと相対して孤軍奮闘している姿や、ジュビロ、日本代表での頑張りを知っている私には、むしろ「もっと続けてほしい」というのが正直な気持ちです、相手チームの選手でもね。 今季はJ1でも元コンサドーレ札幌の選手(山瀬、今野、播戸、藤が谷、フッキ等々)と対戦することになりますが、こんな発言を聞きたくないなぁとの思いと、先のイングランドやスコットランドのサポーターの姿を思うと、はやく私たちサポーターも成熟または成長しないといけないなぁとつくづく思いました。 コンサドーレ札幌サポーターである前に、スポーツファンであり、サッカーファンでありたいと思います。いいプレーには拍手を、ひどいプレーにはブーイングを、もっとサッカーを勉強して、今季のコンサドーレ札幌の応援に臨みたいと思います。 先の親子の気持ちは分かりますが、「ひいきの引き倒し」をやっちゃお終いだと私は思うのですが、皆さんはどう思われますか?
プロフィール
サッカー歴は古いです。 中学でサッカーを始め、中学時代にメキシコ・オリンピックの日本の銅メダルを目の当たりにし、メキシコW杯の「イタリアvs西ドイツ」戦に感涙し、高校までサッカーをしていましたが、心だけは今でも現役です(笑)。 ちなみに湘南ベルマーレ監督や全日本女子代表監督を歴任した上田栄治さんは高校時代の1年先輩。彼は一流でしたが、ご一緒した経験もあります(他人のふんどしでものを語ってどうするっ…爆)。 コンサドーレ札幌との関わりは、北海道・札幌移住後のコンサ誕生以来。 エメルソンの移籍騒ぎのときに、市民株主(1株ですが)となりました(結局エメは逝ってしまったが)。 昨今は、元コンサドーレ出身の選手の活躍を見るたびに、死んだ子の歳を数えるような機会が多くなり、自分の年齢を今さらながら実感しています。 ただ、コンサドーレ札幌を愛する気持ちは、昔も今も変わりません!
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