2006年04月15日
本日行われた「vs湘南」戦は、結果は「4-1」と快勝モードでしたが、3つ気になった点がありました。 1 フィニッシュの精度 2 リードした時の気の緩み 3 試合の中での弱点の修正 1番目の「フィニッシュの精度」に関しては、サッカーは野球みたいにそんなに大量点が入るスポーツではありませんが、今日はかなりいい「崩し」ができていたのに、あともう一歩という場面の連続でした。 最終的には勝ちましたが、湘南のコンサ同様の詰めの甘さのおかげで得点されなかっただけで、もし同点もしくはリードされていたら、今日のようにうまく攻め切れなかったような気もします。 2番目の「リードした時の気の緩み」は、失点シーンがそのいい例でした。 1点リードした後、札幌サイド中盤でボールがイーブンの場面。 その時競ったコンサの選手が身体を引き気味にボールに当たりに行ったため、逆にほんのちょっと気持ちの入った湘南の選手が結果的に勝ち、そのボールが左サイドの湘南の選手に渡り、失点につながっていました。 しかもその場面までは、競った選手以外の他の中盤の選手、ディフェンスの選手もあまり危機感を抱かず、ホワっとした感じで、リードしている安心感の中で試合としている印象を受けました。 ですから、湘南の左サイドにボールが渡った瞬間、「やばい」と思ったのか、今度はボールにだけ集中してしまい、完全にボールウォッチャーになってしまいましたので、逆サイドから切れ込んだ湘南のファビオを視界から外してしまいました。 その後はご覧のとおり、センターリングを曽田選手が止められず後ろにそらして失点につながってしまいました。 カバーに入った池内選手も一瞬対応が遅れたので、ボールはファビオに渡り、失点につながってしまいました。 コンサが得点後に失点したケースですが、わたしの印象では、得点後はやい時間帯で失点しているような気がします。 昨年は終盤に同点もしくは失点されて勝ちきれなかったシーンを数多く見ましたが、これも気の緩みという感じがします。 90分間いかに集中を切らさないかということが勝敗に直結します。 あまりガリガリしていなくて、おおらかで北海道のチームらしいと言えば、そう言えなくもありませんが、勝利を目指すという点では非常にまずい状況ではないかと思います。 3点目の「試合の中での弱点の修正」については、チームリーダー不在なのか、コンサの右サイドで湘南の選手をフリーにするケースが多く、失点シーン以外でもずいぶん危ないシーンがありました。 芳賀の上がり、DFの加賀の上がりが得点につながっており、それがコンサの攻めのパターンだと思いますから、リスクは常にしょっているわけです。 ですから、そうした場合、誰がカバーしに行くのか等のチーム内での決まりごともあるとは思います。 しかし、何回か危険な場面を経験したら、誰かがそうした決まりごとを確認するなり、誰かが指示をすべきだと思うのですが、試合を見ている限り、そうしたやりとりはあまり見られませんでした。 本当は曽田選手や大塚選手が修正を指示すべきと思うのですが、どうなんでしょうね? 勝って喜びたい方には不快に感じるかもしれませんが、試合を見ていて、うまいこと得点が積み重なり、勝利に結びつきましたが、湘南のヘタなゲーム運びに助けられたという印象も強く感じています。 これから首位の柏戦もひかえていますので、そうした点を修正できたら、一気に首位に躍り出ることもできるのではと、夢もふくらみます。 それくらい、今日のコンサは可能性を感じさせる、見ていても面白い試合運びをしていました。 「勝って兜の緒を締めよ」ではありませんが、次節以降の試合でさらなる成長を見せてほしいと思います。 でも、今日の試合開始直後だったかなぁ、右サイドで見せたダイレクトでのパス交換、思わず「オォ~」と感嘆の声を上げてしまいました。カッコよかったですよね。 「なかなか、やるじゃん!」と思いましたが、皆さんはいかがお感じですか? 追伸 フッキですが、彼にPKをまかせない方がいいと思います。 まだ「青い」のか、いい時はイケイケですが、うまくいかないと焦りにつながってくるようです。 今日もPK失敗後は、また自分だけで試合をしようとする悪いクセが垣間見えていました。 しかも、PKキッカーは試合前に決まっているはずですから、試合で勝ちに行くのであれば、フッキがPKを奪取したからと言って、フッキに蹴る権利があるわけではないと思います。 見ていると、誰もフッキを制するわけでもありませんし、それでいいのかなぁと素朴な疑問を持ちました。 まさか、PKはフッキが蹴ることになっているわけではありませんよね? もしそうだとしたら、それがチームの総意だとしたら、正直勝つことはむずかしいのではないかと思います。 PK戦でも、1・3・5番目のキッカーは、監督の信頼のおける選手、精神的にも、技術的にも確かな選手を当てると聞いたことがあります。 まだフッキは成長過程で、全幅の信頼を寄せられる選手ではないと思います。 若手の成長も考えてのことであれば、鈴木選手がPKキッカーだと思うのはわたしだけでしょうか?
プロフィール
サッカー歴は古いです。 中学でサッカーを始め、中学時代にメキシコ・オリンピックの日本の銅メダルを目の当たりにし、メキシコW杯の「イタリアvs西ドイツ」戦に感涙し、高校までサッカーをしていましたが、心だけは今でも現役です(笑)。 ちなみに湘南ベルマーレ監督や全日本女子代表監督を歴任した上田栄治さんは高校時代の1年先輩。彼は一流でしたが、ご一緒した経験もあります(他人のふんどしでものを語ってどうするっ…爆)。 コンサドーレ札幌との関わりは、北海道・札幌移住後のコンサ誕生以来。 エメルソンの移籍騒ぎのときに、市民株主(1株ですが)となりました(結局エメは逝ってしまったが)。 昨今は、元コンサドーレ出身の選手の活躍を見るたびに、死んだ子の歳を数えるような機会が多くなり、自分の年齢を今さらながら実感しています。 ただ、コンサドーレ札幌を愛する気持ちは、昔も今も変わりません!
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