《実況》将棋・A級順位戦最終局

2008年03月03日

何をいきなり、という感じですが、昨日の熊本戦を見ていて何となくやりたくなったもので。。このブログでやるべき事かどうかはわかりませんが、ご質問・ご意見などありましたらコメント欄でどうぞ。

参考:朝日新聞記事特集ページ

で、8回戦までの結果がこちら挑戦者争いは7-1の羽生がトップ、6-2の三浦が追いかけるという展開で、もし両者が今日の結果により2敗で並んだ場合は1番勝負のプレーオフが行われます。
残留争いは既に行方の降級が決まっており、残りの1枠を2-6の佐藤と久保で争う状況です。こちらの決定には順位が関係しており、順位が佐藤より低い久保は自分が勝ち佐藤が負けた時のみ残留ということになります。

最終局の当たりと18時時点(衛星第2の放送終了時)の展開は下記。(左が先手)

羽生-谷川
戦型は一手損角換わりかな?羽生が右玉から中住まいに変化したのが趣向。矢倉に囲った谷川に対し攻勢を見せているが、有力な順が色々あって迷う所。じっくり考えて攻めを組み立てれば羽生ペースか。

三浦-久保
久保のゴキゲン中飛車。三浦が7筋の位を取ったのに対し、久保が△66銀から△53角と打ったのが鋭い。せっかく取った7筋の位が無くなってしまっては後手優勢なので▲35歩と暴れていったが、局面ははっきり久保ペース。久保も順位戦では苦しい星だが、王将戦で挑戦する(結果は羽生に1-4)など好調ではある。降級がかかっているが非常に伸び伸びと指せている印象。

佐藤-木村
おそらく一手損角換わりから佐藤が早繰り銀。▲18角の自陣角は相当鋭い手だが、対する木村の△72角は彼にしか指せない手。ここから「康光流」の猛攻(日向君のドリブルに匹敵)が出るのか、どうか。一番ギャラリー受けする将棋ではある。

藤井-丸山
ここは挑戦にも降級にも絡まない一局。ただ、今期の成績が来期の順位につながるので、すなわち来期の星一つ分に相当する。戦型は先手四間飛車に対し、右銀急戦。藤井がずいぶん軽い指し方をしているのが気になる。普通はこんな適当っぽい指し方では駄目としたものだが、順位戦で指すという事は研究している形なのだろう。しかし、やはり後手が良いと思う。

郷田-行方
相矢倉。前例のある形なので、当然両者とも研究範囲のはず。行方は降級が決まっているが、こういう状況でも手を抜かないのが将棋界の厳しい所。そういった気の抜けた所を見せてしまうと、ライバルに「あいつはすぐ諦める。」という印象を与えてしまう。100%頭脳ゲームである将棋では、そういった心理面が非常に大きく作用するのです。


ということで、ざっと18時時点での局面の紹介でした。次の放送は22:45から始まりますが、棋譜を知りたいor衛星放送が見れない方は棋譜速報(有料)でどうぞ。あるいは某掲示板を見るとか。。。
持ち時間各6時間の順位戦ですから、朝10時開始でも18時時点で上記の様な進行です。終局は23時~25時頃になると思いますが、どうなるのでしょうかね。そろそろ森内-羽生の名人戦が見てみたい所ではあります。


post by roque816

21:57

shogi コメント(0)

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