日本代表vsイエメン戦

2006年08月16日

オシム監督の初公式戦となったこの試合、ある程度オシム監督の理想と現実が見えた試合だと思います。
理想とするシステムは4-3-3(オシム氏はこの呼び方をしないと思いますが)で、センターバックとボランチ(坪井、トゥーリオ、鈴木)が基本的な守備ユニットを形成し、ポストプレーができる1トップ(巻)を中心にサイドや2列目が活発に動き回るというスタイル。前半はこの布陣で臨みましたが、最初の15分は良かったもののいまいち人もボールも動かせませんでした。
そこで後半は駒野に変えて羽生を投入し、システムも阿部をDFに下げた3-5-2に変更します。これで各選手も普段クラブでやっているポジションにつくことになり、サイドからの攻撃がスムーズになりました。(加えて、イエメンが日本の変更にすぐ対応できず、サイドに張っているサントス、加地をフリーにしていたこともありますが。)ただ、クロスの質が悪い上、前線の運動量も少なかったので、決定的なチャンスはあまり作り出せていませんでした。
先制点は羽生が中央を強引に突破して得たCKから、サントスのキックを阿部がニアで合わせたもの。これは完璧なゴールでした。その後もまたサントスのFKから相手GKが弾いた所を佐藤寿人が決めて2-0で勝利。まずは一安心といった所でしょう。

次戦はアウェーでサウジアラビアと。サウジはGKアルデアイエ、FWアルジャバーといった90年代を代表するベテランが(多分)代表引退しましたが、W杯で正GKを務めたザイード、DFに2005年のアジア最優秀選手となったアルモンタシャリがいて、世代交代は進んでいると言えるでしょう。はっきり言って、かなり手強い相手です。個人的には司令塔のテミヤートとクラブ選手権でも活躍した「怪人」ヌールに注目です。
国際経験の少ない日本代表にとっては貴重な経験となるでしょう。また、その状況で彼らがどの程度やれるのか、見てみたいです。


post by roque816

23:33

football コメント(0)

この記事に対するコメント一覧

コメントする