新潟2-1G大阪

2007年04月14日

前節はFC東京をくちゃくちゃにした新潟と、川崎と引き分けて連勝が止まったガンバの対戦。両チームとも水曜にナビスコ杯を戦っているので、中2日のきつい日程です。
尚、新潟は今季ホームで浦和と引き分け、川崎に勝利しています。実況の栗田氏曰く、去年はホームでガンバ・浦和・川崎・鹿島に勝ったとか。すごいね。

新潟
GK:北野
DF:内田 千代反田 永田 坂本
MF:マルシオ シルビーニョ 本間 田中
FW:矢野 エジミウソン

G大阪
FW:マグノアウベス バレー
MF:二川 橋本 明神 遠藤
DF:安田 実好 山口 加地
GK:松代

新潟は先週から左サイドを田中アトムに替えてきました。中盤の人の区別が難しいので、今日の課題は本間を見つける事w
ガンバは4バックがだいぶ板についてきました。昨年は攻めが単調になってしまう事もあったのですが、慣れてきたのかだいぶ連携が良くなってきた印象です。
試合開始からは攻めるガンバ、奪ってカウンターを狙う新潟という展開。新潟はとにかくボールへの寄せが速く、チーム全体が尋常ではない運動量です。FWの矢野やエジミウソンも自陣まで戻り、そこからさらにカウンターで相手ゴール前まで攻め上がるのですから素晴らしい徹底っぷりでした。ガンバもさすがに攻めあぐねる格好でしたが、それでもなおチャンスを作り出せるのが強さの証です。改めて言うまでもない事ですが、遠藤の技術・視野の広さは素晴らしいですね。チームの中心としてのプレーにはまるでリケルメのような存在感がありますが、加えて本家よりよく走るのだから文句のつけようがありません。
一進一退の攻防が続く中、前半35分位から新潟のカウンターが次第に形になるようになってきます。だからといって受けに回るガンバではないので、最後10分はものすごい打ち合いになりました。まず先制したのはガンバ。右サイドでマグノがスルーパスを出して加地がクロス、前に入ったバレーを越して落ちてくる所を遠藤がボレーシュート。シュートはGK正面に飛びましたが、北野が押さえきれずにゴールラインを割ってしまいました。それまでのピンチは再三の好守で防いできた北野(←札幌大卒)でしたが、雨で濡れたボールにやられてしまいました。ところがその直後に新潟が同点に追いつきます。右サイドでエジミウソンが持って中のマルシオにパス、マルシオが潰れながらも落としたボールを走り込んだシルビーニョが強烈なシュート。ボールはGK松代の正面でしたが、これまた取りきれずに後ろに弾いてしまいゴールイン。松代にとってはこの日の初仕事で失態をやらかしてしまいました。

同点で前半を終えた事で、後半も両チームともアグレッシブな姿勢を続けます。どこかで新潟がペースダウンするだろうと思っていたら、ずっと走力が変わらないのには驚きました。勝ち点3が欲しいガンバは後半25分安田に代えて播戸を投入し、3トップにしてきます。これで新潟を押し込める事に成功し、ややガンバペースになったような感じがしました。尚、この日の安田は若さ溢れるアタックを仕掛けていましたが、自陣の危険な所で田中にボールを奪われるなど若さが裏目に出る場面が目立ちました。新潟を自陣に押し込めたガンバでしたが、集中が途切れない新潟に攻めあぐねます。そしてボールを奪ったらどとうのカウンターが飛んでくるので、手に汗握る戦いとなりました。
そして、待望の2点目を取ったのは新潟。後半37分、ショートコーナーから田中が左足でクロスを上げると、千代反田がファーで折り返して最後は中央で待っていた矢野。セットプレーのお手本のような見事なゴールで、新潟が熱戦を制しました。

新潟はこれで3連勝ですが、今年は本当に強くなった感があります。手厚い守備を支えているのは新加入の千代反田と坂本の存在が大きいと思いますが、他のDFの永田と内田も昨年加入した選手。この「外様最終ライン」はなかなか優秀です。攻撃も今まではエジミウソン&ファビーニョの飛び道具にお任せという感じだったのが、矢野の成長もあってしっかり組み立てられるようになってきました。新加入のマルシオ・リシャルデスはパスやドリブルなどで攻撃の幅を広くしていました。守備もさぼらないし、良い選手ですね。
後、今日のMIPは坂本隊長の鬼気迫る突進に一票入れておきます。ともかく、両チームがベストを尽くした素晴らしい試合でした。個人的には07年これまでで一番のゲームですね。


post by roque816

21:01

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