鉄キチ原田芳雄

2011年07月22日

俳優の原田芳雄さんが亡くなりました。先ほどからWikikediaで出演作などを
見ていて、芳雄さんの主演映画をほとんど観ていないのに気づき愕然としてい
ます。


初期の頃の芳雄さんに対しては穿った見方をしていたかもしれません。20~30
代の頃のオイラは世間を斜に見ていたきらいがあります。あまりにもハードボ
イルド色を前面に出していた映画や小説に「少し違うのでは?」といった思いも
持っていました。


晩年の少し役柄の幅が広がってきて普通の親父を演ずるようになって名脇役振
りを垣間見せてくれるようになっても「芳雄さんの作品を見る」といった感じ
ではなく「たまたま芳雄さんも出ていたのか」といった印象が強いです。


そんな芳雄さんが強烈に頭に焼き付けたのがタモリ倶楽部の鉄道シリーズでし
た。そこには日本を代表する映画俳優ではなくどうしようもない鉄道ズキの親
父がいました。鉄道博物館編で見せた、パンタグラフを上げ下げする際の嬉々
とした表情。京急編で見せた、床に耳をつけてモーター音を聞く姿。東京メト
ロ編で見せた、鉄道を語る息子を見つめる優しい眼差し。


そこには肩の力が一切入っていない素の芳雄さんが映し出されていました。あ
る意味、タモリ倶楽部の鉄道編は原田芳雄の人生最高の傑作なのでは、とさえ
思えてきます。

    タモリ倶楽部  京浜急行編
            鉄道博物館編
            東京メトロ編


以上3作品はお客様のH田さんからいただいたものですが、サッカーの放映が途
切れたりした合間に店内でご覧いただけるかもしれません。その節は平にお許
しいただいて一緒に芳雄さんを偲んでいただけたら幸いです。


post by ボーナス

17:21

その他 コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

クラシック五百本目

Re:鉄キチ原田芳雄

2011-07-22 18:40

ご無沙汰です^^ 鉄は匂いのしない『鉄』と プンプンの『鉄』がいると思います。 匂いは控えめのほうが『鉄』としては 美しいですね^^; それにしても一週間ほど前にはテレビに出てましたね・・・ 役者魂の成せる気力なのでしょうね。 つうことで三本目に入ります^^ シュパッ♪

ボーナス

Re:鉄キチ原田芳雄

2011-07-23 00:30

『鉄』の匂ひですか…  オイラは控えめな方でしょ?<どこが あの姿で完成試写会に出てきたのは、やはり相当の想いがあったのでしょう。 映画、封切っている間に見に行こうと思います。 あ、ウィスキー、まだ残っているんですよw 近くに来たら是非寄ってくださいな!

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