第20節雑感>求む!精神的支柱>番外編

2009年06月08日

試合前,大通から地下鉄に乗るべくコンコースを歩いていたら,かなり
先の方だったが視界を右から左に横切る陰を何故か感じた。

奴だった。何でこんな場所で?ココに来ることは秘密のハズなのに?

案の定そのまま奴の背広仕立て上がりの受け取りに拉致された。これか
ら大事な一番があるというのに。
「どうだい?似合うだろう」

私に出来ることはたった一つだけだ。
卑屈にならないようにだけ気をつけてニコニコとお愛想笑いをすることだけ。


試合後,選手席にただ1人残っていたのが箕輪マン。腕組みをしてサン
クスウォークする選手をじっと見つめていた。

隣の席の奴が(こっちが恥ずかしくなるくらいの大声で)叫ぶ
「みのわ~」
周囲の人々が何事かと辺りを見回す中,さらに大きな声で叫ぶ
「みのわ~」


身じろぎもしない箕輪。そのうち腕を頭の上に組む。まだピッチ上の選
手を睨んでいる(ように私は思いこんでいる)。

『今日の不甲斐ない結果に彼は何を考えているのだろう』

すっくと立ち上がり歩き始めた箕輪には,1月のキックオフイベントで
見た痛々しさは微塵もなかった。それでもまだボールを蹴れないという。

『待っているぞ』
と心の中で拳を握った視線の先で1人のファン?が近より箕輪を呼ぶ。
何事か話しかけ握手を強要する彼に,先ほどの険しい表情(と勝手に私
は考えてた)はつゆとも見せずにこやかにファンサービスをする箕輪。

『待っているぞ』
と心の中で握った拳を突き上げた


post by lobo

12:37

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