2009年10月23日
スーパーロック'84といえば、BON JOVIの初来日公演として知られるほか、WHITESNAKE(デヴィッド・カヴァーデールがまだ男の中の男だったころ)、MSG、SCORPIONSと、カッコイイバンドが目白押しだった。 そんな中、オープニング・アクトを務めたのが、この映画の主人公、ANVIL(アンヴィル)である。 同時代のバンドがどんどんメジャーになっていく中、彼らは、METALLICAをはじめ多くのバンドに影響を与えたにもかかわらず、出世しなかった。 けど彼らはいつかビッグになることを未だに夢見ていて、バンドを続けている。 この映画は、そんな彼らの悪戦苦闘と、彼らを見守る家族たちの様子を追ったドキュメンタリーである。 一番ぐっと来たのは、20年ぶりに一流プロデューサーであるクリス・タンガリーデスとレコーディングに入ったとき、ヴォーカルのリップスがストレスで堪えきれなくなり、ドラマーのロブに八つ当たりをするシーン。 ロブはバンド結成前からの長い付き合いで、動的なリップスに対し、静的な男であるが、さすがに怒った。 「なんで俺ばっかり八つ当たりされなきゃいけないんだ」 この答えは次のせりふを聞くまでも無くわかった。 ヨーロッパのプロモーターから声をかけられ、カナダからはるばるツアーに出るが、大きなロックフェスで昔競演した一流バンドに再会して感激したのもつかの間、小さなクラブにやっとこさ着いて演奏したのにギャラを踏み倒されたり、その観客が5人だったり、散々な目に会う。 それでも「いつかきっと」という思いに突き動かされる彼らの姿には、我々サポーター魂にも通じるところを感じた。 我々だっていつかきっと、J制覇!ACL・・・ 明日24日から封切のこの映画、ぜひご覧になってみてください!
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初生観戦:岡田武史が初めて来札したときの神戸戦 名刺代わりのキーワード「パラグアイ」
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