なぜかよくわかりませんが…

2007年12月24日

ここにブログを更新している方ならよくわかると思いますが、個人の管理画面のトップページに自分のエントリーへの昨日のアクセス数が出るのですが、前回のエントリーに対して、これまでにないくらいに桁違いに2日間くらいやたらと数字が上がっていました。
私は別にアクセス数稼ぎで書いているわけではありませんが、内容が三浦批判、フロント批判ということが要因かわかりませんが、昇格万歳のなかでこういうことを書くことは少しだけ皆さんの関心の的、攻撃の的として刺激的だったのかもしれません。
ただここで断っておきたいのは、私は決して三浦派、柳下派という単純でつまらない二者択一的な立場からこれまでのコメントを続けているのではないということです。ただ、時にあまりの試合内容の面白くなさ、ワクワク感のなさから文句を言うことはありますが…。

余談ではありますが、「柳下サッカー」という呼称がつくほど彼のやろうとしていたサッカーは私には魅力的でした。昇格という結果がでなかったことにひたすら不満を抱く人は身の丈に合っていないだとかということで揶揄されましたが、私見として、岡田時代はエメルソン、ウイルなしには語れなかったものですし、その他の監督についても、監督としての色というよりは選手の色により特色づけられるものでした。例外的に柱谷時代は監督の色は出ていたかもしれませんが…。また、そういう意味では今年の三浦サッカーも十分に特色のあるサッカーですね。

私は個人的な観戦者としての立場からのサッカーの戦術指向でいえば、圧倒的に柳下派であり、また指導者としてもちゃらちゃら実力もないのにマスコミに露出するななどといった態度も大いに共感でき、仕事人としても尊敬していました。
三浦現監督は戦術的には私には全く魅力のない、ただただ勝つために失点をしないことだけに徹したつまらないサッカーに見えます。しかしだからといって、彼のサッカー指導者としての実力を全否定するわけではありません。

問題はここ数年の歩んできたチームの経緯です。
今年の180度の戦術転換によってもっとも困惑したのは選手だったでしょう。しかし、選手は雇われの立場ですから、そこに不平不満を言えば、それではお好きなチームにどうぞということになるわけで、毎年毎年、監督が代わってもお決まりのように「監督のやろうとしていることはわかりやすい」などというようなキャンプ中のインタビューコメントしか選手は言えないのが現実なのだと思います。ワシントンや一部の選手を除いて。
今回のゴタゴタを見ると、三浦さんはとにかく結果を出してくれくらいのことをいわれてやってきたのではないかなぁと思えてしまうのです。それまでの3年間、実質優勝争いに絡めなかったことが客やスポンサー離れの一番の要因と見ていたと思われるフロントが投与した即効薬としてのみ起用されたように思えます。
たしかに最後の2,3試合の動員増には貢献したもののシーズン全体としては思ったほどの効用が見えなかったように思えたのが、ほとんどのホームゲームを観戦した私の実感でした。

チーム運営というのはたしかに、1年1年の短期勝負という側面もあるのでしょうが、特に財務基盤の非常に脆弱な札幌のようなチームにとっては中長期的な視点がしっかりしていないと、必ず今回のような問題にことあるごとに直面し、そのたびにバラバラの場当たり的なその場逃れの対応を取ることになるはずです。
今回の三浦さんの要求に対してフロントがどのような答えを出したかはマスコミの記事くらいからしか知り得ませんが、サポーターも含めて、実は認識しつつも昇格ニュースでそれをうやむやに、見ないふりして出たとこ勝負で乗り切ろうとしていましたが、図らずもその戦いが始まる前に三浦さんにその問題を白日の下に晒されてしまったというのが実情ではないかと思えてならず、敢えてこういう趣旨のことを申し上げたということです。

そうはいいながらも私も微力ながら来年のJ1での戦い、応援しています。


post by ダソヌマソ

12:11

コメント(1)

この記事に対するコメント一覧

青空百景

Re:なぜかよくわかりませんが…

2007-12-24 14:52

はじめまして。 先日、私の家の近所で曽田の講演会があったのですが、そこで聞いた、曽田の目を通した柳下・三浦両監督像が印象的でした。 柳下さんは「部活の監督みたいな人」「怖かった」そうです。ひたすらダメ出しされてどんどん自信がなくなり、毎試合、どうしたらダメ出しされないですむだろうかとそればかり考えていた、修行のような3年間だったとのこと。つらかった、とはっきり言葉に出していました。 三浦さんはそれとは正反対で、欠点を矯めることよりも、美点を伸ばすことのほうを重視。「今できることをやってくれ」という監督だそうです。 監督が怖くて萎縮してしまう選手達のほうが情けない、ともいえるかもしれませんが……。

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