座り込み、支持!

2006年12月03日

端的にこのたびの監督、強化部長交代は何なのか?

形的には監督自ら身を引いた形で納めたのかもしれない。責任をとって辞めさせていただくという監督の筋論を利用して、「監督の固い意志を尊重して来期は契約することは控えた」とフロントは都合のいいことをマスコミを通じて情報を流し、めでたしめでたしと考えているかもしれないが、そもそもチームからはオファーはないという監督の言葉がこの欺瞞を図らずも暴いている。

5段階計画遂行上、今期のJ1昇格が至上命題かといえば、いつ誰がそんなことを決めたのか?というくらいにコンセンサスは得られていたとは思えない。もちろん、監督としては去年の最終戦で「来期は3位以内をめざす」といったが、監督としてはあそこで「もう一年、5位以内」と言えるはずもなく、仮に言ったらアホだろう。
それはそれとして、チームとして現実的に5段階計画を進めるという観点から、今年の成績をもって監督としてもう一年続投するに値しないという判断するほどの根拠にはなり得ないと思うのだ。
むしろ、我々は1年あまりを棒に振って、攻撃的なサッカーの基礎を組み立てながら、その後それが少しずつ実を結び始め、今まで味わったことのないサッカーの楽しさを自分たちのチームが体現しつつある姿を心底、期待を抱きながら見守ってきた。ときにどうしようもないくらいにふがいない試合を目の当たりにして現実を突きつけられることもたびたびだったが、いよいよ来年は本当の勝負を迎えると思うに値するくらいの最近の躍進だった。
このことは、決して目の前の勝ちや引き分けではなく、一つの札幌スタイルを構築していくという同計画の推進を、選手たちのがんばりとこの監督のプロとしての姿勢なくしてあり得たかどうかというところに尽きる。それを今の時期にきて、後継監督のたいした戦略もない中で、あっさりとこの柳下サッカー~札幌スタイルとの決別を勝手に決めてしまったフロントの判断の根拠を絶対に明らかにしてほしいのだ。

これからも育成路線は継続するということで試合後の話し合いでお茶を濁そうとしたそうだが、「育成路線の継続」などという言葉はこの3年間を振り返れば軽々しく口にできるものではないことを考えた方がいいだろう。逆にこういうやり方はアンフェアだと揶揄されたそうだが、この無内容な回答を彼らはどう受け止めたのだろう。ここはせっかく見えてきた札幌の方向性を失うかどうかの正念場なのだ。しっかり戦うべきだ。陰ながら支持したい。

フロントが選手を家族のように温かくサポートできるような監督がほしかっただとか、営業上の不振の原因を成績にすべて転嫁させたといったくだらない理由を吐露したときには、その正直さに一時感動はするが、五段階計画の実行上の大きな転換に我々を納得させるだけの答えがない場合は、サポーターとの信頼関係は瓦解することになること覚悟の上、しっかりと対峙してほしいと願っている。


post by コゴロー

18:28

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