2018年07月02日
この冬というには時間がたちすぎてしまいましたが、イタリア北西部のリグーリア海岸にあるチンクエ・テッレというところに行ってきました(その後、ルッカ、ペルージャを回りました)。チンクエ・テッレとは5つの土地という意味でその名の通り5つの村が並んでいて、その景観で有名。 上の写真はヴェルナッツァという村ですが、カメラの設定をいじって撮ったものでかなり色が強調されています(SNS映え全盛の現在、この手の色を加工した画像がネット上にはあふれているのでしょうか?) 実際は次の写真のような色あいです。 さて、表題の件です。 チンクエ・テッレの南側の入口というようなところに位置するラ・スペツィア駅にあるバール(コーヒーなどの飲み物やサンドイッチなどの軽食などを売っている売店でそこで食べることもできるような店)で、サンドイッチを買いました。 直径15センチくらいの表面がカリカリの鏡餅型のパンを2つにスライスして、そこにトマトとチーズをはさんだだけのもので、値段は4.2ユーロ。現在のレートだと日本円で530~540円くらいでしょうか。 おそらく日本で同じものを540円で売ったら絶対売れないでしょう。おそらく350円か400円が限度では(それでも売れないか?)。 というくらい、今、日本の物価は先進国の中では安いです(とくに食事)。 昼時、700円くらいでけっこうな内容の定食をとることができますし、ワンコインランチなんていうのも珍しくはないです。ヨーロッパで同じレベルの食事をしようと思うと、安くて1200~1300円。2000円もしくはそれ以上であることもざらです。 毎年冬になると、オーストラリアから大挙してニセコ地方にスキー客がやってきますが、(オーストラリアの物価は知らないのですが)彼らにとって日本は物価の安い国で、飛行機代をかけてやってきても、それほど大きな負担ではないのでしょう。(自国で休暇を過ごすより安いのか?) さて、日本の物価が先進国のなかでこんなに安いの原因は、労働者、特に非正規労働者の低賃金にあるのでしょう。 日本って本当に経済大国なのか? 先進国を旅するたびにこうした感覚が強くなります。 今、たいへん多くの外国人観光客が来日しているが、彼らにとって日本の旅先としての魅力の一つが、「安さ」であることは間違いないでしょう。
プロフィール
札幌出身、東京在住。05年の秋からはアウェイで大旗を振っていたが、2011年末にOSCが解散したこともあり、同年限りで旗振りは引退。
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