タイムポゼッション。

2024年06月28日

>昨日のNFLネタはフリです

 さて。

 水曜日の試合はウノゼロ負け。1点差だろうが10点差だろうが負けは負けなわけで、コンサはさらに窮地に陥ることになったが勝つのが目的でありながらもむしろよくやったと思う自分がいる。ウノゼロ負けというのはダメージとしては最小限なので。

 アメフトでは攻撃時はインターセプトなどでボールを奪われない限りはずっと攻撃の時間。基本的にラン攻撃は確実な代わりに時間がかかる、パス攻撃はリスクはあるけど短い時間で距離を稼げる。で、チーフスとかドルフィンズみたいにある程度失点してもそれ以上に点を取れる攻撃力がある、頼りになるエースレシーバーがいるならガンガンパスを投げ込むという戦い方ができるが、そうではないチームはどうするか?

 1回の攻撃でなるべく時間をかけて相手の攻撃の時間、回数を与えない。
 去年の柏との馬鹿試合のようなバチバチの殴り合いが今のミシャコンサにできるのか?

 回してばっかりで全然シュートを撃たない、いい加減にしろ!というのはオレだけでなく多くの人が確かに感じるところではあるが、意図してやってるのかそうせざるを得ないのかは不明にせよ、時間をかけて確実に仕留めるというのは今まで以上に意識しているような気がするんである。

 これがバスケなら8秒以内のにフロントコートに入らなきゃいけないとか24秒以内のショットとか半ば強制的な縛りがあるが、サッカーは極端な話、89分ずっとパスを回し続けて1点取るというのもアリなのだ。頑なに武蔵をスタメン起用するのは他にいないというよりもある意味“使い潰す”ためだったりして…なんて妄想もしたりする。

 裏へ1発長いのを放り込むというのもアメフトではわりとある。裏もあるよ、というのを見せるというだけでなく、エースレシーバーと主に相手のコーナーバック(CB)とで競らせて反則を誘うという点でも有効。NFLでは守備側がパスキャッチを妨害した時はその地点からオートマチック1stダウンとなり一気にエリアを前進できるから。

 1-0で勝つか、5-4で勝つか。

 ジェイや都倉がいた時はそこで競り勝って点を取ることができたが、今はかなり“仕込み”を入れないと点が取れない。速く攻めるというのは相手が誰もいない、守備が整っていないうちに決めきるのが目的なわけで、そこんところをどうやって見極めるか。チームとしてどういう約束事を作るか。時間をかける時なのか、そうではないのか。そういう見方で試合を観るとまた違って見えてくるのかな、と。

 もっとも、その仕込みの段階でやらかすってのがあまりに多いから萎えるってのも問題だが…。


post by フラッ太

12:00

戦術厨の戯言 コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

豆板醤

Re:タイムポゼッション。

2024-06-28 12:22

ボールポゼッションをしたくなる理由の1つに省エネがあると思います。 今季のJは異様に連戦が多い訳ですが、現状は選手的にはストレスもあり疲労もありなかなか厳しい訳です。 選手も本当は無限の体力がある訳ではありませんのでどこかで休憩・回復時間が欲しいです。 その1つの手段が(絶好機以外はとりあえずスローダウンをし)手間暇をかけポゼッションからのバックパスと。ボール保持をしている限りはかなり休めますし。 本当は例えば小柏とかディエゴオリヴェイラやユンカーのような選手がいればとりあえず蹴っておいて単騎に頑張らせて残りの多くは休憩というオプションも併用したいところですが今季はそこは難しめですし。 アメフトのように攻守でスカッドが入れ替わる競技でも1st downがとれずのパントを繰り返すと守備陣が回復できずに疲弊するのと同じです。 まぁご指摘の点は今年に限らずでしょうが。

フラッ太

豆板醤さんへ

2024-06-29 17:34

F1でオーバーテイクを増やそうと一時的にパワーが上がるKERSが導入された時も「むしろ逆に減るんじゃない?」と言われました。相手がKERS使ってきたときに自分も使うことで抜かれなくなるといった守りの使い方になったわけです。   ポゼッションは攻撃のためだけではない、というのはだんだんと浸透しているとは思いますが、ゴールが出ないことでポゼッション自体を否定する向きがあるというのはどうかなとは思います。   >1st downがとれずのパントを繰り返すと守備陣が回復できずに疲弊する   ミシャコンサだとファンブルとかインターセプトからそのままリターンTDってのが多すぎるのが何とも…。福森のような頼れるキッカーがいればFKでというのも可能なんですが、今はそれも無理。しんどいっすねぇ…。

コメントする