99年回顧~プチオヤジの昔語りその3~

2005年11月17日

試合は後半に突入。

この日前半はなかなかチャンスのなかった吉原だが、
後半開始早々決定的なチャンスが訪れる。

札幌の右サイドから相手ゴール前にクロスが入る。
クリアに行く川崎DF。
混戦からボールがPA内でどフリーの宏太の前にこぼれる。
素早く右足を振り抜く宏太。
しかしシュートはクロスバーのはるか上へ。
大きな悲鳴とわずかな歓声が響き渡った直後、
スタジアム全体が大きなため息に包まれる。

試合は後半半ばすぎから足の止まった札幌を、
川崎が情け容赦なく攻めたてる展開となる。
後半半ばすぎに先制された札幌は、
その後必死の攻撃に打って出るが、
得点を奪えず、
逆に後半ロスタイム、カウンターから失点し、
結局この試合を0-2で落とした。

試合終了直後、俺は勝てないチームが情けなくなり、
コンサドーレを応援し始めてから初めて泣いた。
それはたぶん、
J2なんて楽勝だろ、と思ってシーズンを迎えたのに、
苦戦続きのシーズンを半分経験し、
「昇格への焦り」が一気に吹き出したからだと思う。

この試合が僕の中で強烈な記憶になっているのは、
初めて観戦したアウェーゲームだったことの他に、
この年99年を象徴する試合内容だったからだ。

上位チーム相手に何とか食らいつくが、
大事なところでいかんともし難い差を見せつけられ、
屈辱を味わされる。
99年はそんな年だった。

この年の暮れ、5位でシーズンを終えた札幌は、
主力選手を大量に解雇。
翌2000年を暗澹たる気分で待つことになった。

つづく。



post by chiya

14:24

昔語り コメント(1)

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ookuma

Re:99年回顧~プチオヤジの昔語りその3~

2005-11-17 17:32

順番前後したコメントですいません。 この試合、平日だったので、会社休んで行きました。 (夜だから休まなくても行けたんですが) 2点目はよくおぼえてます。 セットプレー崩れの中途半端な総攻撃でボールを奪われて、そのままカウンターを食らったのでした。 私も、えらく情けなくなった試合でした。。。

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