99年回顧~プチオヤジの昔語りその2~

2005年11月11日

前回からの続き。

羽田空港に着いたのが午後6時。
キックオフは午後7時だ。
間に合わないのは最初から分かっていたが、
とにかく急ぐ。

京急で川崎へ向かい、JRで武蔵小杉へ。
武蔵小杉駅に着いたのがちょうど7時。
流しのタクシーを拾おうとするが、
なぜか走っていない。

しょうがなくバスに乗り、現地に到着したのが
午後7時20分。
9月上旬だというのに、札幌では考えられない
湿気が体にまとわりつく。

チケットを買い、アウェーゴール裏へダッシュで向かう。
スタンドへ出ると、ナイター照明に
浮かび上がるピッチ。

遂に来た。初アウェー。

観客は、動員をかけられて集まった富士通社員を
中心に10000人。
俺たちの赤黒は…、300人くらいか?
厚別では考えられない、自分が「少数派」であると言う事実。
一瞬ぞくっとする。

早速レプリカに着替え、コールに加わる。

試合は、川崎が押し気味に進める。
自分たちの目の前のゴールに押し寄せる青い波。
その波を必死に押し返す赤と黒。
宏太は?と前線を見ると、なかなか回ってこないパスに
イライラしている様子。
この年、厚別で何度も見た
精度の悪いロングパスが自分のところへ
繋がらない度に空を仰ぐポーズ。
札幌の攻撃が上手くいっていない証拠だ。

青い波を何度か押し返していた札幌だが、
ハーフタイムの笛が札幌を救う。
前半20分過ぎから観戦し始めたのに、
幾度となく訪れるピンチに寿命が15日ほど
縮んだ事を確信する。
後半これで守りきれるのか?
日本代表FWを擁しながら、まるで得点の匂いがしない試合は、
後半へと突入する。

続く。



post by chiya

16:33

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