【08ナビスコ#4】函館雨修行

2008年05月26日

2008.05.25 14:00@函館市千代台公園陸上競技場
コンサドーレ札幌1-2ジェフユナイテッド千葉 (1-1/0-1)
'21新居 '37平岡 '46新居


今年はJ1なので、函館はナビスコでの開催になりました(いろいろリーグの規制がウルサイ)。それでも行くと決めたのは、室蘭と函館はなるべく行って、J開催の火を消してはならない、と肩に力が入っているから?でした。

関東を出発したとき(23日金曜朝)から雨の予報があったので、傘とMr.ヒッチのビニール袋、レインコートを持っていきました。我ながら用意周到です(サッカーに関係のない忘れ物はしたけど)。

で、予報通りの雨になったのですが、あれほど激しいとはちょっと予想外でした。試合が終わって傘を差したら、内側にかなりの水が溜まっていました。

試合の内容も酷いもので、前半は両チームは足元がユルイのか恐々とプレー。なので、あと少しの踏ん張りがない。パスも手前で失速したかと思えば、とても追いつけないスピードだったり、とミス連発。ただそのなかでクライトンだけは実に楽しそうでした。ボールは足元にキッチリ収まるし、リフティングで相手を交わしたりできれば、楽しい水遊びなんだろうなぁ。

ただ、クライトンだけではどうしようもなく、前半終わってスコア1-1。メインスタンド・アウェー寄りで見たクライトンのクロスから平岡のシュートはキレイでした。あのクロス、クライトンは明らかに平岡が入ってきたところが、あいていると判って蹴ってました。

逆に決勝となったあの人の2点目は、コンサのペナルティエリア左サイドで受けて、緩急をつけたドリブルでDFの前を交わしながら逆側までドリブルで持ちこんで決めたのは見事ではありますが、逆にディフェンスが全く出来ていないということでもあります。
ちゃんと仕事が出来るDF4枚の前で、あの人があれを出来るなら、黄色の11番はあの日は函館にはおらず、青い色を着てコートジボアールとやっていたハズです。

試合を通して池内と柴田は消極的なプレーが目立ちました。濡れたピッチで恐々していたのが最後まで克服できなかった感じです。ただあの2点目はゴール前でフリーで持たせすぎで、エリア内だから飛び込めないのは判るとしても、身体を寄せることすら出来ないようでは、GKはつらいでしょう。実際、優也は点が決まった後、すごい大声を発していました。

試合後、函館空港のレストランでメシを喰っていたら、ジェフサポさんが廻りにいるのはいいにしても、となりのテーブルにチーム関係者、その向こうに2ゴール決めた人が来て、ちょっと複雑な心境でした。

西谷キャプテン!



そんな訳で、ナビスコカップは残り2試合。得失点差で未だ2位ですが、今後の方針の分かれ道です。

仮に決勝T進出を目指すなら、現状では2位で上位2チームに入るにも、1位になるのも残り2試合全勝が必要になりそうです。ただでさえ苦しいチーム事情、入場券収入は大きいでしょう。1位で抜ければ相手はグループA。得失点差の関係で、浦和の1位抜けはないので名古屋か神戸との対戦になります。2位なら同じく2位抜けしたチームで、これはどこになるか判りません。

あるいは残り2試合、怪我明けの選手や新加入選手を試す、という選択肢もあり、チームとしてどうするか、次節までに方向性が求められます。


【08サテAグループ第3日】日立台のどよめき

2008年05月13日

2008.05.11 14:00@日立柏サッカー場
柏レイソル3-3コンサドーレ札幌(2-0/1-3)
'00李(柏) '41李(柏) '54ノナト(札) '68大津(柏) '89石井(札幌) '89上里(札幌)

雨の大宮の翌日、サテライト柏戦は大勢の札幌サポがおしかけて、メインスタンドはかなり埋まっていました。試合直前に来た地元の人たちが席がなくてウロウロ、運営側が配っていたメンバー表のコピーは何度もなくなって増刷、と異常ぶりがうかがえる。だって、駅から適当に競技場の方へ向かって歩いていたら、レイソルロードに入った瞬間、赤いディバックやタオルマフラーが目に付く。このヒトは違うよな、と信号待ちのときに横を見たら赤い携帯にクルマのナンバーのストラップが付いていて「53-10」。
観客は1,814人も入ったらしい。草津-C大阪より500人、横浜FC-愛媛FCより900人少ないだけ。しかもメインしか開けていない。まぁ、変に色気をだしてレイソルが来年から金を取らないよう祈ります。仮にファンクラブ会員は無料としても、800人からひとり500円取るだけで、40万円になる。タダだから来た、っちゅうこともあるが(笑)。


さて、相手のFWが李忠成と北嶋というのは、急造兼怪我明けDF陣では対応が難しく、李に2点先制されてしまいます。勝ち負けが主目的ではないにせよ、失点はやはり悔しく、GK優也は本番さながらにデカイ声でエキサイトしてます。というか、柏の人たちは応援をしないので、ピッチ上の声が良く聞こえる。
声に注目して幾つか上げると、
・主審の北村氏、スローインで投げどころなくてモタモタしていると「さぁいきましょう!」
・前線からチェーシングして欲しいときにコンサの選手(デビ純?)が「ノナ!ゴー!、ノナ!ゴー!」
・で、ノナトが走ってドタドタ(としか表現しようがない)とボールを追うと、スタンドから笑い声。
・ゴール前で柏の選手が倒されて、主審はPK宣告も副審の旗が揚がっている。スタンドから観客が「オフサイド!」と怒鳴って、PK取消。
・ちなみにオフサイド判定では後半にも柏ゴールが決まってかなり長い笛が鳴ったのですが、吹いている途中に副審に気付き間接FK、というのもあり
・コンサのゴールが決まると、ゴール裏住人がコールするのですが、ノナトは照れるし、ケンゴは嬉しそうな顔するし、上里はクール。

記録上は89分に2点取って追いついていることになっていますが、ケンゴのゴールは88分に得たFKが起点で、正真正銘の89分。上里のほうはロスタイムです。

いしいケンゴ、ラララーラーラ
        ↑ブレてしまいましたが、ケンゴゴール!



【08J1#12】雨の大宮公園NACK5

2008年05月11日

2008.05.10 16:00@NACK5スタジアム大宮
大宮アルディージャ1-2コンサドーレ札幌 (0-1/1-1)
'18オウンゴール '69森田 '85ダヴィ

大宮アルディージャの試合は比較的良く観ている。札幌との対戦では2004年第2節、雪の埼玉スタジアム2002でのスコアレスドローや、2000年のJ2優勝(1回目)を決めた第40節@厚別。この年には第22節の厚別も観ている。他にも大宮公園のナイター(2003年か2004年のどちらか-調べれば解るが)も。
札幌以外の大宮戦も何度か観ていて、西京極での京都vs大宮は今年と2004年、2002年は第6節甲府vs大宮@小瀬とかも観ている。この試合の次の日、瑞穂でコンサドーレが名古屋グランパスに勝った試合と記憶が繋がっているが大宮は負けた。他にもこの試合この試合を2001年に観ている。比較的良く見ているのは、大宮在住のサポを知り合いに持っているからに違いない。

スコアはそれなりに覚えているが内容については札幌戦以外の記憶がほとんどないのは緊張を欠いているからでしょう。2004年の西京極は“冷奴(そんなものを売店で売っていたのだ)”、2001年の鴻巣は“小柳ゆき(あの頃、大宮サポは唄っていた)”しか覚えていない。

過去の想い出はともかく、それより問題は今日の雨。傘がないわけではないが、濡れることよりとにかく勝てるかどうか、それが一番大事。試合開始40分前くらいにスタジアムのメインスタンドに着いて思ったことは「観客少ない」。折角いいスタジアムにしたのに観客が少なすぎ、バックスタンドの椅子の字が透けて見える状況はちょっと寂しい。

そんななか、AWAYゴール裏のアツい応援を受けて、コンサドーレが最初からガンガン動いて、もうびっくり。オウンゴールで1点得てもまったく落ちず、このまま持つのか別の意味で心配になる。

案の定、後半は足が止まって、中盤を大宮に支配されてボールが拾えなくなったところに森田を投入され、失点。その後も大宮ペースで、これはもうダメだと何度となく思っては、いやいや未だチャンスはあるはずだと否定する葛藤の繰り返しとなった。

冷静な脳の一部は、次の一点をとった方がこの試合をモノにできるはず、と告げており、押し込まれた状態から速攻で得たコーナーキックをファーサイドで必死に足を延ばして飛び込んだ柴田が折り返し、その浮き球をダヴィがアタマで押し込んで、「次の1点」がコンサドーレに転がった。

あとは動かない足を動かした札幌がこの1点を守りきってほぼ1ヶ月ぶりの勝利を手にした。この勝ち点3は選手だけでなくサポーターも一体となって手にした勝ち点だと思います。皆さんお疲れ様でした。

T.MIURA
       雨の大宮駅東口にて↑



【08J1#10】不協和音

2008年05月07日

2008.05.03 13:00@京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都サンガFC1-0コンサドーレ札幌 (1-0/0-0)
'20アタリバ(京)


雅楽というのはひとつでも音のズレた楽器があると、音楽として成立しない。雅な京都での一戦はそんなズレを感じました。個人的には西京極ではもっともコストパフォーマンスが良いと個人的に信じて疑わない良席、AWAYゴール裏のバックスタンドよりの一画をゴール裏軍団に抑えられてしまったのが個人的に最初の敗北でした。

個人的な話はさておき、2試合出場停止中のダヴィ、怪我で離脱の中山元気とFW不足に悩むコンサドーレは、MFのクライトンと西をトップに置く布陣。FWが駒不足というのに、FWが本業の9番はベンチスタートってどーゆーこと?と思わないでもないが、4日前の浦和戦ではこれで特に問題にならなかった(でも点を取ったのは砂川と柴田)ので、そのまま同じカタチで持ってきました。対する京都はなんだかアタリバがトップ下あたりで自由に動く感じで、シジクレイは例によってDFラインの前かと思えば(AWAYゴール裏からはハッキリとわからない)、どうも今日はDFラインの中にいる様子。判断に迷うのはカトQが何をしてくるか判らなくなるだけの実績がありますから。相手の監督としては「植木繁晴>カトQ>ノブリン=松本育夫>>>>>福岡の人」が与えられた戦力で最大限イヤなことをしてくる監督、と個人的に評価しているのですが、カトQとノブリンは手元の戦力が他より抜きん出ている分、まったくもってイヤな存在です。特にあのヒゲは腹立たしい(笑)。

そんな訳で、開始早々から押され気味で、いきなり高木と柳沢が交錯したり、ウラを思いっきり抜かれたり(オフサイドだったが後で映像を見ても際どかった)、坪内が後ろからスライディングかましたり(あれで警告なしは奇跡的)と苦しい展開。浦和戦では高木らしくない失点もあり、最初からちょっと不安。前半20分、札幌の左サイドへ佐藤勇人からアタリバへパスが出て、深いところからアタリバがマイナスのパスを佐藤勇人に戻し、それを中央へ移動しながらもう一度アタリバが足元で受けて、放ったシュートが決まってしまいました。バレーボールで言うところのブロード攻撃で、佐藤とアタリバのふたりにしてやられたわけですが、コンサドーレとしては最初にアタリバに出たところでクロスが上がっていれば対処できたはずです。そこで簡単にクロスを上げないというのはブラジル人らしい選択で、意図したものか天性かは不明ですが、結果的にコンサドーレのDF陣は中に入ってきた京都の選手に注意を向けていたこともあり、アタリバの動きについていくことが出来ませんでした。
点が入った瞬間、「あそこでクロス上げてくれないと苦しいよ」と思わず呟いてしまいました。

守備がベースのチームで先制点を奪われた以上、攻撃的にいかざるを得ないわけですが、最初の交代はDF池内→MF鄭容臺、カタチの上ではDFを一枚減らしたように見えますが、これは実質的には単に池内を入替えただけ。ハーフタイムでのMFデビットソン純マーカス→FW石井も代わりにクライトンがボランチに下がっていますから、あくまでも4-4-2は変わらず。むしろ京都からすれば前線に脅威が減った分、シジクレイが前に出てくることも多くなり、ますます押され気味になってしまいます。後半は全く動かなくなった西谷も交代枠の関係で70分まで引っ張らざるを得なくなり、試合終盤にはモヤモヤした感覚が出てきました。どうも陽射しにやられたようで、帰り際は日射病気味でかつ日焼けして顔が火照っていましたが、それだけが原因ではないと思います。
シジクレイがPKを外した後に、自分達のペースにもっていけなかったのが敗因でしょうか。

これだけ怪我人で戦力が揃わないと、監督も大変だなぁ、と正直思うわけですが、他人事ではないわけで、ここらあたりで立て直さないといささかマズイです。監督を替えろとは思いませんが(イバンチェビッチ2号が来ても困る)、リードされて後半30分過ぎから焦っても点が入らないのと同様、秋になって焦っても手遅れになることが多いので、6月の中断期間までなんとか上向きにしないといけません。

西京極の試合終了後
   挨拶の時はサポの目の前で水分取るのは我慢しなさいヨシヒロ君!負けてんだから!



そんなこんなで見せ場が少ないまま、試合が終わってしまうのですが、ゴール裏では浦和戦では出たコンサドーレコールやサッポロコールもない替わりに、怒りの野次が出る傍らで、「次も頑張れ」とある意味温かく、ある意味温い言葉が出ていましたが、私からすれば「金返せ!」的試合です(AWAYなんで、筋違いですが)。怪我人続出・強行日程・出場停止・資金不足なのは重々承知で、サポーターとしてはチームを支えることにためらいはありませんが、試合に関しては監督も含めてベストパフォーマンスを見せて欲しいと思っています。個々の選手の調子に波があるのは仕方ないにしても、試合全般を振り返ると選手起用・選手のプレー・選手交代など後味の悪い印象が残りました。
この反省点が、次のホーム東京V戦に活かされたのかは見ていないので判りませんが、スランプなのは間違いないと思われます。怪我人が戻ってきても見込みどおりのパフォーマンスがすぐできるかどうか判りません。現有戦力で何とかするしかないわけで、戦うチームを見せて欲しいです。12番目の選手と自称するサポーターはピッチに立つことが出来ません。そこには歴然とした距離が存在しますが、サポーターの気持ちは毎試合、その距離を飛び越えているつもりで試合に参加していることは間違いない。だから「『共に』戦い」たいのです。

だから、選手には
「シュート打たなきゃ点は入らない」
「点が入らなきゃ試合に勝てない」
ということを、忘れないで欲しい。


西京極の練習帳

2008年05月02日

まぁなんだ、去年が終わったときに三浦のゾーンディフェンスを支え4バック、西澤-曽田-ブルーノ-西嶋が誰一人いない状況で何試合も戦うなんて誰も思っていなかったろうな。吉弘獲った段階で、ブルーノ→吉弘で、あとはそのままと思ってたのよ。

でも明日は昨年の守備陣が誰一人いなくても試合をしなきゃいけないだけで、唯一の救いは真夏の17:20キックオフではないということ。あれは選手もサポもみんな大迷惑なので二度と勘弁して欲しい。

というわけで、明日は西京極に行きます。東京駅7時半という必要以上に早い時間の新幹線で。いや、単純に500系新幹線で行きたかっただけで、ハイ。