【08J1#10】不協和音

2008年05月07日

2008.05.03 13:00@京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
京都サンガFC1-0コンサドーレ札幌 (1-0/0-0)
'20アタリバ(京)


雅楽というのはひとつでも音のズレた楽器があると、音楽として成立しない。雅な京都での一戦はそんなズレを感じました。個人的には西京極ではもっともコストパフォーマンスが良いと個人的に信じて疑わない良席、AWAYゴール裏のバックスタンドよりの一画をゴール裏軍団に抑えられてしまったのが個人的に最初の敗北でした。

個人的な話はさておき、2試合出場停止中のダヴィ、怪我で離脱の中山元気とFW不足に悩むコンサドーレは、MFのクライトンと西をトップに置く布陣。FWが駒不足というのに、FWが本業の9番はベンチスタートってどーゆーこと?と思わないでもないが、4日前の浦和戦ではこれで特に問題にならなかった(でも点を取ったのは砂川と柴田)ので、そのまま同じカタチで持ってきました。対する京都はなんだかアタリバがトップ下あたりで自由に動く感じで、シジクレイは例によってDFラインの前かと思えば(AWAYゴール裏からはハッキリとわからない)、どうも今日はDFラインの中にいる様子。判断に迷うのはカトQが何をしてくるか判らなくなるだけの実績がありますから。相手の監督としては「植木繁晴>カトQ>ノブリン=松本育夫>>>>>福岡の人」が与えられた戦力で最大限イヤなことをしてくる監督、と個人的に評価しているのですが、カトQとノブリンは手元の戦力が他より抜きん出ている分、まったくもってイヤな存在です。特にあのヒゲは腹立たしい(笑)。

そんな訳で、開始早々から押され気味で、いきなり高木と柳沢が交錯したり、ウラを思いっきり抜かれたり(オフサイドだったが後で映像を見ても際どかった)、坪内が後ろからスライディングかましたり(あれで警告なしは奇跡的)と苦しい展開。浦和戦では高木らしくない失点もあり、最初からちょっと不安。前半20分、札幌の左サイドへ佐藤勇人からアタリバへパスが出て、深いところからアタリバがマイナスのパスを佐藤勇人に戻し、それを中央へ移動しながらもう一度アタリバが足元で受けて、放ったシュートが決まってしまいました。バレーボールで言うところのブロード攻撃で、佐藤とアタリバのふたりにしてやられたわけですが、コンサドーレとしては最初にアタリバに出たところでクロスが上がっていれば対処できたはずです。そこで簡単にクロスを上げないというのはブラジル人らしい選択で、意図したものか天性かは不明ですが、結果的にコンサドーレのDF陣は中に入ってきた京都の選手に注意を向けていたこともあり、アタリバの動きについていくことが出来ませんでした。
点が入った瞬間、「あそこでクロス上げてくれないと苦しいよ」と思わず呟いてしまいました。

守備がベースのチームで先制点を奪われた以上、攻撃的にいかざるを得ないわけですが、最初の交代はDF池内→MF鄭容臺、カタチの上ではDFを一枚減らしたように見えますが、これは実質的には単に池内を入替えただけ。ハーフタイムでのMFデビットソン純マーカス→FW石井も代わりにクライトンがボランチに下がっていますから、あくまでも4-4-2は変わらず。むしろ京都からすれば前線に脅威が減った分、シジクレイが前に出てくることも多くなり、ますます押され気味になってしまいます。後半は全く動かなくなった西谷も交代枠の関係で70分まで引っ張らざるを得なくなり、試合終盤にはモヤモヤした感覚が出てきました。どうも陽射しにやられたようで、帰り際は日射病気味でかつ日焼けして顔が火照っていましたが、それだけが原因ではないと思います。
シジクレイがPKを外した後に、自分達のペースにもっていけなかったのが敗因でしょうか。

これだけ怪我人で戦力が揃わないと、監督も大変だなぁ、と正直思うわけですが、他人事ではないわけで、ここらあたりで立て直さないといささかマズイです。監督を替えろとは思いませんが(イバンチェビッチ2号が来ても困る)、リードされて後半30分過ぎから焦っても点が入らないのと同様、秋になって焦っても手遅れになることが多いので、6月の中断期間までなんとか上向きにしないといけません。

西京極の試合終了後
   挨拶の時はサポの目の前で水分取るのは我慢しなさいヨシヒロ君!負けてんだから!



そんなこんなで見せ場が少ないまま、試合が終わってしまうのですが、ゴール裏では浦和戦では出たコンサドーレコールやサッポロコールもない替わりに、怒りの野次が出る傍らで、「次も頑張れ」とある意味温かく、ある意味温い言葉が出ていましたが、私からすれば「金返せ!」的試合です(AWAYなんで、筋違いですが)。怪我人続出・強行日程・出場停止・資金不足なのは重々承知で、サポーターとしてはチームを支えることにためらいはありませんが、試合に関しては監督も含めてベストパフォーマンスを見せて欲しいと思っています。個々の選手の調子に波があるのは仕方ないにしても、試合全般を振り返ると選手起用・選手のプレー・選手交代など後味の悪い印象が残りました。
この反省点が、次のホーム東京V戦に活かされたのかは見ていないので判りませんが、スランプなのは間違いないと思われます。怪我人が戻ってきても見込みどおりのパフォーマンスがすぐできるかどうか判りません。現有戦力で何とかするしかないわけで、戦うチームを見せて欲しいです。12番目の選手と自称するサポーターはピッチに立つことが出来ません。そこには歴然とした距離が存在しますが、サポーターの気持ちは毎試合、その距離を飛び越えているつもりで試合に参加していることは間違いない。だから「『共に』戦い」たいのです。

だから、選手には
「シュート打たなきゃ点は入らない」
「点が入らなきゃ試合に勝てない」
ということを、忘れないで欲しい。


この記事に対するコメント一覧

道外コンサファン

Re:【08J1#10】不協和音

2008-05-07 16:33

コンササポータ(ホームゴール裏)って、 暗黙の了解による席取りがあるんでしょうか? GW内地から札幌Dへ出向いて ホームB自由席のゴール裏辺りにすわったら 「誰の許可取った!」って 荷物の置いていない席で いちゃもん付けられました。 ファイターズの応援席は 指定席と自由席にマナーがありますが。 コンサはないんでしょうか?

tristar

Re:【08J1#10】不協和音

2008-05-07 19:00

> 道外コンサファンさん 札幌ドームのゴール裏が具体的にどういうコントロールにあるのか残念ながら知りません。足掛け9年サポやっていますが、ホームのゴール裏に入った回数は数えるほどです。 ホームB自由席で座って応援したい人と立って応援したい人の調整のために「熱烈サポーターゾーン」が出来たことは存じているのですが、その熱烈サポーター席で立って応援するつもりで空いている席に入るのに「許可」が必要などという話は初耳です。

おせっかいですみません

Re:【08J1#10】不協和音

2008-05-07 22:06

「道外コンサファン」と言う方は、アチコチに同じコピペで書き込みされています 放置された方がいいかと思います

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