立ち会い出産体験記(その2)

2007年01月06日

06/11/25
am0 子宮口が9センチから開かなくなった。どうも「微弱陣痛」と言われる症状らしい。「微弱」っつったってアンタ、妻は陣痛のたびに目玉ひんむいてこの世の終わりかというぐらい苦しんでるし、どこが「微弱」なんじゃい!とツッコミたくなるが、痛みの強弱ということではなく、子宮口を全開するためには「微弱」だということらしい。
am1 陣痛の痛さに妻が余計に力を入れてしまうため、子宮口が充血してしまい、ますます全開への道が遠くなってきた。もう促進剤使ってもいいから一気にお産を進めてほしいとお願いするが、促進剤は医師とかが揃うam9時以降でないと使えないらしい。ここまで散々苦しんでるのに、あとさらに8時間も苦しむのか…夫婦ともに一気に疲労の色が濃くなるが、仕方ないので何とか必死にいきみ逃しをして耐える。
am4 少し仮眠を取ろうとしたが、妻が2-3分置きにうんうん苦悶している横で寝られるわけがない。陣痛の波が来るたびに、うわごとのように2人で「ヒーヒーフー…」。横で冷静に見ているとかなり不気味と思われる。
am7 とうとう朝になってしまった。すでに入院してから丸1日。状態はやっぱり「微弱」陣痛。痛さで一睡もできなくても、「微弱」陣痛。誤解しないように名前変えるべきだよね。「もんのすごい痛いけど子宮口全開にはほんのちょっと足りない」陣痛、とかw
am9 明日来た時にはもうおめでとうだね、と言っていた助産師さんが出勤。…しかし、まだおめでとうどころではない。妻はもう十分疲れ切ってるのだが。医師団も揃ったので陣痛促進剤投与を決定。リスクを承知する旨の同意書にサイン。
am9:30 点滴で促進剤投与開始。効果は人それぞれらしいが、妻の場合は10分程度で強い陣痛キター(略)
am10:30 子宮口がようやく全開になり、分娩室に移動。しかし、子宮の先、膣の部分の産道がなかなか開かない。ここが開かないと赤ちゃんが出られないので、促進剤の投与量アップ。
am11:30 相変わらず産道は開かない。さらに促進剤投与量アップ。促進剤の陣痛は、自然の陣痛と違ってかなり強烈なものがガツーンとくるらしく、陣痛のたびに妻は半分錯乱状態。「ようやく先が見えてきた!もう少しだ!」と励ますが…果たして本当にもう少しなのか?
pm1 依然状況は変わらず、さらに促進剤投与量アップ。いきみ逃しの補助に、陣痛が来るたびに妻の恥骨のあたりを力一杯拳で押す。前日一睡もしていない疲れで、陣痛の合間はほぼ放心状態。妻が泣き言を言っても返す気力がなくなってきた。一番つらいのは妻なのに、もう励ます気力すら出てこない。ただの置き物旦那状態。
pm2 さらに促進剤投与量アップ。妻の苦しみ方を見ていると、なんかもう陣痛というよりは拷問みたいだな。隣の待機室に入った経産婦さんが、あっという間に女の子を出産。「あーとかーらー きーたーのーにー おーいこーさーれー」と水戸黄門の歌が脳内でリフレイン。「あなたももうすぐこんなかわいい赤ちゃんと会えるわよ~」と言われても、正直気休めにもならない。何でもいいから早く産まれてほしい…

その3に続く


post by ぽこパパ

12:35

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