ここ２～３日は前原国交相の羽田のハブ空港化が話題になっています。ご存知の様に国土の広い米国で、自転車の車輪の様な航空路線が効率が良いので構築されてきました。基幹空港が車輪の中心のハブならそれに接続する地方空港とはスポークで結ばれます。

合併前のノースウエスト航空で米国に行かれた方はご存知でしょうが、旧ＮＷのハブ空港はミネソタ州のミネアポリスです。なんでいちいちミネアポリス経由なんだと思った方も多いでしょう(^▽^;)

羽田がハブ空港になるのならＪＡＬの債務超過の問題もあり、千歳からの地方路線も将来的には減便もしくは廃止され羽田経由になる事でしょう。ですのでアウェイ参戦もこれからは大変になる可能性大です。早くＪ１に昇格すれば問題はあまり無くなるでのでしょうが。

森田千葉県知事がどんなに怒っても、不完全な成田より羽田の利便性が高く利用者の事を考えると羽田のハブ化は必要でしょう。成田の不完全さは過日のフェデックスのＭＤ１１Ｆの事故で露呈されました。ですので羽田の補完空港として１１０００ｆｔ滑走路の福生の米軍横田基地の返還と成田空港の廃止が望ましいですね。でも米軍は成田を廃止するなら横田を返すから成田をくれ・・と言いそうで怖いのですが(^▽^;)

日本の航空行政はビジョンが無く、長期的な視野に立つ事が無い状態でいままで来ました。安全で便利で快適な空の旅はいつになったら実現するのでしょうか・・・。

子供の頃に成田空港（新東京国際空港）建設の話が出た時、道新の社説だったと思いますが「羽田空港の沖合展開が出来ないものか」との論調に感銘した記憶があります（当時自宅では日経と読売も購読していたので道新で無い可能性もあります）間も無く羽田空港の沖合展開事業が皮肉にも完成します。

その後の昭和４９年に大学生のオオドサは大阪の某放送局報道部で夜間のアルバイトをはじめました。その頃は伊丹空港の騒音問題が深刻で（昔のジェット機は金属音がひどいので）神戸沖を埋め立てて海上空港を作り伊丹を廃止する計画が持ち上がった時です。

しかし当時の神戸市と兵庫県は「公害空港はいらない」と拒否し紆余曲折の上に現在の関空が出来る事になりました。ところが伊丹空港は廃止が前提の地元（１１市協）が一転存続となり、神戸も「防災上空港は必要」と最初拒否した位置に巨費で赤字空港をムリヤリ作りました。

この先見性の無さは驚くばかりです。このツケは周り回って国民に来ます。その当時の報道のデスクが「日本の役所で真剣に明日の事を考えているのは気象庁だけだよ」とのブラックジョークに苦笑しました。