ダラスの熱い12日間⑦

2006年08月25日

コンサドーレ札幌U18 ダラススーパーカップ遠征紀行

4月9日(日) 第3日目(2/2)

 試合終了後、そのままメインスタジアムで開会式が始まる。全員着替えて開会式場であるピザハットパークスタジアムに入った。このスタジアムがまた驚きだった。一口で言えば巨大な穴の中のスタジアムというべきか。外見はただ,3階建て程の普通の建物に見えたが、入口から中に入ると足元から観客スタンドが下に降りていく形で巨大アリーナが中央の1面のみのフィールドを囲んでいる。スタンドは2万人収容だという。したがって外からみると大きく立ちはだかっているいわゆる巨大なスタジアムには見えない。随分シンプルな感じがする。椅子は札幌ドームと同じような肘掛の固定椅子だった。

 まだ沈まない太陽の日が差すなか、午後5時から音楽とともに入場行進が始まった。各チームの前に地元の少女たちがプラカードを持ち、チームごとに紹介される。スーパーグループは最年長グループなので比較的最初の方に入場していた。ところであの竿はどうしたのだろう。ふと思った。成田空港で置き去りにされた竿。到着の翌日、アメリカン航空から無事ホテルへ届けられたらしい。堂々の入場行進だった。皆明るい顔している。大きく手を振りながら歩いている。ここではかわいい少年に見える。そしてとにかく入場行進は長い。選手が多い。U12までの選手全員が揃うまで1時間以上延々と行進は続いた。

 そしてとうとうピッチ内に4千人全員が揃うと、開会宣言もなくあっという間に解散だった。スタンドに1万人はいただろうか。お目当ては19時から始まるスーパーグループU19のAグループ、マンチェスター・ユナイテッドU19対レアル・マドリッドU19の試合だ。今大会のビッグイベントマッチというところか。これを目当てに大勢の観客が集まっていた。我々はどっちを応援しようと思うまでもなく、試合観戦を前半で切り上げた。内容的にはそれほど参考となるプレーはなく、良い試合とはあまり思えなかった。(後で聞けばマンUが勝ったそうだ。)

 ところでさすがピザハットスタジアムだけにピザしか売っていない。飲み物もソフトドリンクのみ。ここでもビールが売られていないのには驚いた。アルコール類は一切売っていない。なんせここは禁酒王国なのだ。ホテルに戻ってからもう一度夕食を取ることにした。既に午後10時を過ぎていたので、またパスタしかなかった。ホテルのレストランで頼んだたった一杯のグラスビールは最高にうまかった。
 
 またまたミゲールさんの2回目のサッカー講義が始まった。サッカーの公式審判員もしたことがあるそうだ。ちょうど、我がトップチームのフッキ選手がレッドカードで退場となったこと等、御難続きだったのでどうしたらよいか相談した。彼いわく、まず審判と仲良くなること。普段から話し掛け、挨拶をきちんとする。要するに印象が良ければ、迷った時にはなかなかファールの判定を本人にしづらいそうだ。話も盛り上がっていたが時はあと1時間ほどで3日目の今日も終わろうとしていた。解散後、なんと彼はその後サウナにいったとか。


post by kadowaki

19:34

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