雨の中の6得点に見る選手心理の連鎖 -得点シーンについての脳内考察-

2006年09月28日

芳賀のクロスは、スナカワにはどうしようもできない意地悪なボールで、頭の上を越えて行きます。ところが、フッキときたら、自分よりウシロに流れたそのボールをボレーで決めてしまいました。祝福に近寄った関を無視するかのごとくゴール裏へ駆けていくフッキ。
気分を悪くした関に気兼ねしたのか、そのあとスグに相川がはずませた浮き玉をヘディングで関への見事なスルーパス。それを関が今季初ゴールです。しかし、仲間の祝福は荒く、芳賀ときたら関の○○頭をバシバシ叩きます。あわててヤンツーが飛び出して「頭はイカンぞ、頭は」と怒鳴ります。
しかし、関の脳みそは揺れてしまったのか、CKでまるでミスキックのようなグラウンダーをニアに転がしてしまいます。慌てた加賀が飛び上がってかわしますが、ボールには誰も触らず逆サイドにいた西嶋へ。なんと、J初ゴールです。
たびたびの悪行にさすがに気が引けたのか、芳賀も自分でシュートに行けるチャンスをケンゴに譲ります。ケンゴがきっちり決めますが、みんなは芳賀を祝福に行きます。力関係が如実に現れます。
お祭りムードになってきたチームの中、ひとりスナカワだけが焦っていました。なんせゴールほぼ正面の直接FKのチャンスに「滑って転んで宇宙開発」というドリフもビックリの体を張ったギャグをかましてしまっています。彼のキャラクター的には許せません。必死でアピールして、ようやくもらったフッキからのパスを決めます。さりげなくケンゴが空振りのフリまでしてスナカワに花もたせてます。これも力関係です。
そのケンゴですが、1点決めてるはずなのにどうにも印象が薄いです。そして、試合はロスタイムに突入。ゴール裏がGOWESTを歌い始めます。今日はこれから3点取られても勝ちなので、ゴール裏にも余裕が感じられます。ひとり余裕のないケンゴです。すぐそばのスナカワにも手を上げてアピールします。今度はさっきの空振りのお返しにスナカワからケンゴへパスが上がります。芳賀へのあてつけのような優しいボールは、ケンゴが首を振ってもポストに当たってギリギリのゴールゲット。


今日ドームでは日ハム戦がありましたが、向こうは4-1。こっちは6-0です。
どうみてもコッチの勝ちです。
でも、雨の厚別で応援した3,896人のウチのひとりだった自分がやっぱり一番の勝ち組だったと思います。

Thanks! Consadole!


この記事に対するコメント一覧

rocket2号

Re:雨の中の6得点に見る選手心理の連鎖 -得点シーンについての脳内考察-

2006-09-28 10:00

初めまして。 ものすごい観察力に脱帽、そして爆笑させていただきました。 昨日はゴール裏で見てましたが、 興奮のあまり、細かいところはかなり見逃しています…。 あとで録画でチェックしますね。

コメントする