天災は忘れた頃にやって来る

2006年02月18日

少々旧聞になるが、先週、日本海溝や千島海溝を震源とする地震が発生したときの、被害想定が発表された(中央防災審議会/専門調査会)
最大で使者2,700人、全壊・消失する建物は2万棟以上とされている。

又、本日は首都直下型地震が発生した場合の被害想定が発表された(東京防災会議/地震部会)
こちらは、死者4,700人、建物の全壊は12万7千棟、焼失は31万棟とされている。

しかし、迅速に避難できれば、死傷者はかなり減らすことができる。
逆に、パニックが生じれば、被害がどこまで広がるか予想がつかない。

大勢の人が利用する施設の耐震強化を図ることは勿論だが、
カギは、市民の防災意識だ。

札幌ドームでも、収容した観客を速やかに建物の外へ避難させられるそうだが、
4万人もの人達がパニックに陥ったら、どのようなことが起こるか分からない。
(今はそんなに入っていないとか言わないように。今季、J1昇格が決まる試合ではそれだけ入る「筈」だから)

しかも、北海道では冬季の雪や寒さといった障害がある。
季節・天候によっては、凍死者も予想されている。

少しでも被害を少なくするためには、最低限の知識と準備、
日頃からのシミュレーションである。

「天災は忘れた頃にやって来る」のだから。

【追記】
「天災は忘れた頃にやって来る」
寺田虎彦博士(1878~1935:地球物理学者)の言葉とされている。
夏目漱石氏の門下生でもあり、多くの随筆を執筆している。
「我輩は猫である」の水島寒月、「三四郎」の野々宮宗八のモデルとも言われる。


post by イリス

00:46

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