※9 以外と困難なこと

2006年02月03日

骨髄バンクに登録している人は、日本国内に約23万人いる。
一方、提供を希望している患者さんは3千人弱。

しかし、HLA(白血球の型)が一致する人は、数百人から数万人に一人の割合でしかない。
ここ数年は、年間千件近くの骨髄移植が行われているが、
移植まで進めた患者さんは、約35%しかいないのだ。

しかし、本当はもっとたくさん行えたかもしれないのだ。
HLAが一致したにも関わらず、心ならずも提供出来なかったドナー候補は意外と多い。

若いドナー候補の場合、大抵、親が反対する。
親が同意しても、一人暮らしで不摂生していることが多く、健康診断で引っかかる。
働き盛りの年代は、仕事が忙しくて休めない。
仕事を休める余裕が出てきた管理職は、既に成人病になっている。

誰かを救いたいと願う人は、その環境を整えられず、
人を救える環境にある人は、家族の反対にあったり、健康に問題を抱えてしまっている。

さて、私の場合は…?

理解ある親を持ったおかげで、家族の同意を得られた。
理解ある上司を持ったおかげで、何とか仕事の都合も付けられそうだ。

後は、自分の健康だけか。
確認検査の結果が待ち遠しい。


※ もし興味を持って下さいましたら、日本骨髄バンク骨髄バンクドナーの輪ドナーズネットをご覧下さい。
05年夏には、元日本代表キャプテン井原正巳氏がCM出演していた。
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