あなたは愛する人を救えますか

2006年01月23日

週末に、市内の病院で開催された「市民健康講座」に参加した。
「あなたの目の前で、あなたの愛する人が倒れたら、あなたは愛する人を救えますか」
というサブタイトルが、この講義には付けられていた。

前半は、循環器科医師による講義だった。
突然死の原因となる心室細動(心臓発作の一種)についてと、
それによる死から救うための機器・AED(自動的対外式除細動器)の重要性が語られた。
後半は、ダミー人形を使って、応急手当(人工呼吸や心臓マッサージ)とAEDの使い方の実技。

心室細動が起こった場合、治療が1分遅れるごとに生存率は7~10%も低下する。救急車を待っていては、到底、間に合わない。
その場に居合わせた人が、やるしかない。
時間との勝負だ。

2002年、サッカーを始めスポーツへの造詣が深かった高円宮殿下が突然倒れて亡くなられたが、
その原因が心室細動だった。
もしもあの時AEDがあれば、殿下の命は助かったかもしれないと言われている。
しかし、その死によってAEDの重要性が国内で広く認識され、
今では、人が大勢集まる場所やイベント会場で設置が進められている。

ちなみにジェフ千葉の新ホームスタジアム・フクアリには、
フクダ製のAEDがアリーナ通路内に100m間隔で11台も設置されている。
(3. 「フクダ電子アリーナ、略称:フクアリ」における今後の取り組みについてを参照)

札幌ドームにも設置されたようで、キックオフイベントに出掛けたとき、
こんな掲示を見掛けた。→
「AED(自動体外式除細動器 設置施設)」

いつ誰がどこで心臓発作を起こすかは、誰にも分からない。
そんな時、見過ごすことなく、何らかの手助けが出来たら…と願う。



post by イリス

23:38

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