※5 確認検査

2006年01月20日

骨髄提供のドナー候補としての確認検査の日が来た。

コーディネーターさんと担当医師から骨髄提供についての説明を受け、
簡単な診察と血液検査がある。

午前で仕事を終え、JRで札幌へ向かう。
病院の正面玄関で、コーディネーターさんと待ち合わせた。



約束の時間ぴったりにあらわれた担当コーディネーターさんは、
私より年上の女性で、柔らかい喋り方をされる方だった。

診察室で、まずはコーディネーターさんから骨髄提供について説明を受けた。
ほぼ終わりかけた頃、担当医師がようやく現れた。

最新のデータについて、別刷りの資料が渡される。
移植事例の増加に伴い事故事例数も増えたので、その分が追加されたのだ。
「事故事例が増えると、やはり躊躇する人も増えるんです」と、コーディネーターさんは苦笑した。

続いて医師からの問診。
そして採血。
しかし、前の人が血が出にくい体質のようで、かなり待たされてしまった。
担当医師が言うには、血液の病気に掛かると血管が細くなり、採血が難しくなることが多いそうだ。
ひどい人だと、普通の人の10分の1くらいまで血管が細くなると言っていた。

心が痛む。
骨髄移植を希望されている方は、当然、血液の病気。
きっと同じように、採血ひとつでも辛い思いをされているのだろう。
何としても元気になって欲しい。
できれば、私がそれに協力したい。

確認検査が終了し、交通費を受領して、コーディネーターさんとは病院の正面玄関で別れた。
別れ際、私は彼女にこう言った。

「また、お会いしたいですね」

通常、ドナーに決定したか否かの連絡は、電話か手紙で通知される。
次にコーディネーターさんと、直接、会えるのは、
それは、私が正式にドナーに選ばれた時だけである。


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