2006年12月05日
12/2、最終戦が終わった後、サポ仲間の一人がこう言った。 「あの日、ドームに何かを落としたり無くし物をしてしまったような気がする」 …言い得て妙だなぁと、感心した。 この1年間の、否、柳下監督が就任してから3年間の集大成があの試合では、 情けなくて涙も出やしない。 前節、昇格がかかった柏レイソルを相手に、0-2から3-2への逆転劇を演じたばかりなので、 余りの落差を目の当たりにしたせいで、特にそう感じてしまったのかもしれない。 調子が良いときはポンポンとパスが繋がり大量得点で勝利するが、何かが噛み合わないと呆れるばかりに不甲斐ない試合をしてしまう。 しかも、サンクスマッチなどの観客が多いときや、ここ一番の大勝負になると、不思議なほどの勝負弱さを露呈してしまう。 それでもチームを信じて応援を続けてきたものの、今年を締めくくるリーグ最終戦で消極的な試合に終始してしまったことから、 「何か無くし物をしたような」気持ちになってしまったのかもしれない。 柳下監督が3年を掛けて築いてきた action & moving を、次期監督が継承するのかも、まだ分からない。 将来が見えない不安は、計り知れない。 コンサが、これまでの10年間に失ってしまったもの・見失ってしまいそうなものは数多くあるが、 どんなに望んでも、時間を元に戻すことはできない。 それでも、きっと、来年もその翌年も、チームを信じて応援を続けている自分がいるように思う。 サッカーがある週末。 それさえあれば、辛い日々も生きて行ける。 サッカーを共に見る仲間がいることが、どんなに幸福なことか。 コンサにかつて在籍した選手。今、在籍している選手。 去っていく選手、これから加入する選手。 監督・スタッフも交代し、 応援している我々サポも、入れ替わっていく。 新陳代謝を繰り返しながら、チームはこれからも何年も何十年も続いていくのだ。 私達は、「今」だけを過ごすのではない。 何十年か後、今の子供達に誇れるチームを遺すために、「未来」のためにも応援を続けるのだ。 一度手に入れた、チームを応援するというこの喜びを、手放すことのないように。 新たなものをつかむため、前を向いて歩み続けよう。 自分ができることを、できる限り、実行して行きたい。